2020-05-14

水と石油の起源に新説 ~星間有機物が地球の水と石油の起源か?~

現在、地球の水の起源 については、
>他の物質と結びつきやすい性質を持つ酸素が、酸化物(炭素や鉄やケイ素などと結びついた状態)として地球に存在し、それが高温の熱=マグマ・オーシャンによって分解し、酸素が還元して、重力によって引きつけられた大気中の水素と結びつき、水(H2O)ができた<リンクと考えられています。

また、石油 については、
>実は石油は無尽蔵にあることがわかっており、ロシアはそのことを50年も前から知っていた<リンクとのことですが、その起源については諸説あり未解明な状況です。

この度、北海道大学らの研究チームにより、星間分子雲のチリに含まれる有機物を加熱すると水(と石油)が大量に生成されることが発見され、有機物が水(と石油)の源となり得ることが提示されました。改めて、地球及び地球型惑星の 水や有機物の起源、そして石油の起源についても解明が期待されます。

以下、研究チームのプレスリリース より。

 

星間有機物が地球の水の起源に ~地球型惑星の水の起源解明に期待~

ポイント

・星間分子雲のチリに含まれる有機物を加熱すると水が大量に生成される ことを発見。
・氷がない 2.5 天文単位より内側の領域でも有機物が水の源になり得ることを提示。
・地球型惑星の水の起源解明に期待。

概要

北海道大学低温科学研究所の香内   晃教授,桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の中野英之教授,岡山大学惑星物質研究所の山下 茂准教授,奥地拓生准教授,九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授,海洋研究開発機構生物地球化学センターの高野淑識主任研究員,東京大学大学院理学系研究科の橘 省吾教授らの研究グループは,星間分子雲*1 のチリに大量に含まれている有機物を加熱すると, 水が大量に生成される ことを発見しました。

これまで,地球に水をもたらした物質としては,彗星の氷や,炭素質隕石に含まれる水を含む鉱物などが候補になっていました。しかし,チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査によって彗星の氷の寄与はほとんどないことがわかり,また,炭素質隕石では地球の水が多くなりすぎるなどの問題があり,地球の水の起源はわかっていませんでした。
星間分子雲由来の有機物は,氷がなくなってしまう,太陽から 2.5 天文単位の距離より内側の領域でも残っているため,有機物から水ができるという結果は,地球のみならず,火星や小惑星の水の起源を解明する上で,重要な成果です。「はやぶさ 2」によって採取された試料中の有機物の分析と相まって,地球をはじめ,地球型惑星の水や有機物の起源が解明されることが期待されます。

なお,本研究成果は, 2020 年 5 月 8 日(金)公開の Scientific Reports 誌に掲載されました。

【背景】
宇宙には大量の有機物があります。たとえば,彗星やそのもとになった星間分子雲のチリでは,氷と鉱物と有機物の比は 1:1:1 です。また,炭素質隕石にも有機物が含まれています。しかしながら, これまでの惑星の起源論では,惑星の材料物質は鉱物と氷だけであると仮定していました。地球の水の起源を議論する際も同様でした。惑星の材料物質として全量の 1/3 もある有機物を無視すると誤った結論を導く危険性があります。そこで,氷が蒸発してなくなった雪線*3(2.5 天文単位)より内側の領域において,星間有機物が普通隕石*4 母天体でどのように変化するかを実験で調べました。

【研究手法】
星間分子雲のチリに含まれる星間有機物を直接手に入れることはできません。星間有機物は,星間分子雲で氷(水, 一酸化炭素, アンモニアなどからなる)に紫外線が照射されてできたと考えられています。そこで,このようなプロセスを実験室で再現し,生成された有機物の化学分析結果をもとに, 試薬を調合して出発物質(模擬星間有機物)を作りました。それをダイヤモンドアンビルセルで加熱し,顕微鏡で加熱過程を観察しました。また,反応容器で加熱する実験も行い,回収した生成物を各種化学分析法で分析しました。

【研究成果】
ダイヤモンドアンビルセルを用いた加熱実験の写真(p.1 図)のとおり,100℃では一様な有機物ですが,200℃では2相の有機物に分離します。350℃で水の生成がはっきりし,有機物は赤茶色のものだけになります。400℃では有機物が黒くなり石油のようになりました。これらの過程の動画がScientific Reports の Web サイトにありますので,是非,ご覧になってください。

また,反応容器を用いて 400℃で加熱した時に得られた生成物の写真(図 1)のとおり,上の黒い部分は石油で,下側の半透明な液体が,有機物が少し溶けた水です。各種化学分析の結果から,石油は地球上で産出するものによく似ていることがわかりました。
以上の2つの実験から,模擬星間有機物を加熱すると,水と石油が生成されることが確認できました。出発物質の組成を大きく変えても,水と石油ができるという結論は変わりませんでした。以上の結果から,星間有機物は 2.5 天文単位より内側の領域(普通隕石母天体や地球型惑星)の水の起源になり得る ことが明らかになりました(図 2)。これまで考えられてきたような炭素質隕石がなくても地球の水の起源を説明できる可能性がでてきました。また,小惑星や氷衛星の内部には大量の石油が存在している ことが示唆されます。

【今後への期待】
「はやぶさ 2」が試料の採取に成功し,2020 年末に地球に帰還予定です。本研究グループの研究者がその試料中の有機物を分析しますので,地球型惑星や隕石中の水や有機物の起源が,より明確になることが期待されます。

【用語解説】
*1   星間分子雲 ・・・ 極低温(10K=-263℃)でガスの圧力が非常に小さい星雲。径 0.1m 程度の固体
(珪酸塩,有機物,氷)とガス(水素分子)からなる。オリオン座の馬頭星雲などが一例。

*2 ダイヤモンドアンビルセル ・・・ 小さな穴のあいた金属板を 2 個のダイヤモンドではさみ,金属板の穴に入れた物質を高圧にする装置。ダイヤモンドは透明なので,加圧・加熱中の様子を顕微鏡で観察できる。

*3 雪線 ・・・ Snow line とも呼ばれる,原始惑星系(太陽系)円盤で水が気体(水蒸気)から固体(氷) に変わる場所のこと。太陽系では,おおよそ 150K (=-123℃)で太陽からの距離は 2.5 天文単位である。

*4 普通隕石 ・・・ 主として珪酸塩鉱物からできている石質の隕石。雪線の内側の小惑星帯で形成されたと考えられている。

 

(以上)

 

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List    投稿者 seibutusi | 2020-05-14 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-07

近年の食の異常事態~微生物との共存は、人間の体内だけでなく自然界も全く同じ仕組み

> 動植物は、数億年をかけて免疫システムを作り上げて来たが、19・20世紀の西洋思想や近代科学が創り出した人工化学物質によって人の免疫力低下を引き起こしています。その結果、現代の感染症(ウィルス・微生物)にも適応できない体になっています。

免疫力低下の原因の一つは「効率第一の化学肥料等を使った生産方式」によるものである。

 

健康は微生物との共存、マイクロバイオームの世界( リンク)より

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各種アレルギーや花粉症、クローン病、自閉症、ガンなど昔に無かった病気が、なぜ今激増しているのでしょうか?

この世は実は微生物の世界、微生物が地球を牛耳っており、現代の奇病の原因は微生物を粗末にした結果と言っても過言ではありません。

[ 近年の食の異常事態]

微生物との共存は、人間の体内だけでなく自然界も全く同じ仕組みなのです。

自然界は、虫、落ち葉、木の実、水、を豊かな微生物達が素晴らしい働きをして循環させ、微生物が耕しているため土壌が理想的に素晴らしく豊かになっています。

ところが戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が先導し、F1種野菜、化学肥料、農薬の慣行農法を普及させ野菜の大量生産を可能にしました。

化学肥料とは、窒素、リン酸、カリウムが主原料の人工肥料で、これを使うと野菜は姿形が育つには十分な栄養がまかなわれるため容姿、見た目だけは立派に育ちます。

ですが、これは本来の自然の育ち方の、地中に根を深く伸ばして土壌の多用なミネラル群を吸収して育つ必要が無くなるのです。

化学肥料育ちの一般の市販野菜は、それによって収穫や収量は良いものの、肝心要のミネラルやビタミンなど人体に必要不可欠な栄養素が激減したハリボテ野菜なのです。

更に農薬を使うと大事な微生物も瀕死してしまうため、微生物の仕事である土壌のミネラルや有機物などが野菜に吸収され難くなり、現代の一般市販のお野菜は姿だけ一人前で肝心要の栄養が無いのです。

戦後の市販野菜の深刻な栄養の劣化は、そのまま現代人の深刻なミネラル不足の大きな原因の筆頭に挙げられ、体内機能を担う外注先の微生物の働きを満足に行えない大きな原因となっていると考えられます。

土壌と腸内の環境は全く同じ、微生物が土を耕し必要な有機物を合成し、植物は木の根から栄養分を吸収しているように、木の根とそっくりな小腸の繊毛上皮で栄養分を吸収してます。

雑草や野草は自然の仕組みで生きていますので根が深く、土中のミネラル等の栄養素を微生物の力を借りて吸収しているから栄養価が豊富なのです。

植物の葉脈は人間では血管にあたり、葉や実は臓器や器官にあたります。

日本には、各地域の環境に合った微生物が居てそれぞれ特有の豊かな自然環境を作り上げています。

美味しい味噌や醤油、日本酒なども、日本に存在する地産微生物の力で作り上げられますが、現代のそういった一般市販品は人工的に製造されています。

また体に良い微生物が住む日本伝統の土壁の家屋が絶滅状態、現代の一般的な住宅の素材はビニールクロス張り、人工断熱材がほとんどで、微生物をないがしろにしています。

微生物を阻害する家の素材の影響で、喘息やアレルギー等を発症するケースなど少なくありません。

この世は、全く見えませんが微生物がほとんどの仕事をしており、昔の伝統文化は微生物を非常に尊重した生活様式でしたが、現代はことごとく微生物を無視しています。

これだけの微生物の共存で生きている私たちの世界、基本に戻って自然の法則に従う以外ありえないのでは無いででしょうか。

大自然に住む野生の動物は新しい健康情報を入手しませんが、ずっと自然に忠実に従って食習慣を送ってますので変な病気にかからないのです。

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以上

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List    投稿者 seibutusi | 2020-05-07 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-07

健康強化(免疫力強化)はミトコンドリアの活性~健康の原点はマイナスイオン、微量ミネラルとソマチット

動植物は、数億年をかけて免疫システムを作り上げて来たが、19・20世紀の西洋思想や近代科学が創り出した人工化学物質によって人の免疫力低下を引き起こしています。その結果、現代の感染症(ウィルス・微生物)にも適応できない体になっています。

今回は、健康(≒生物が本来持っている免疫力が働く結果)について「強健ラボ」の強健はミトコンドリアの活性→健康の原点はマイナスイオン、微量ミネラルとソマチット】の記事を転載します。リンク

又 「強健ラボ」の主旨は以下の通りです。

<・・・医療とは、利益を出すための機関であって患者を救うための機関ではないのです。本当を隠して、ウソを常識化するビジネスは、メチャクチャ儲かります。健康なんて、特別な治療や薬など全く必要なく、ルーツに戻ればいいだけなのです。だから金持ち支配層が儲けるためには、ウソが必要なのです。当たり前に広がる常識をリセットして考えることが肝要です。このブログでは、社会の二重構造により隠蔽された健康ノウハウを紐解き、それらを中心に公開しています。

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【ミトコンドリアとソマチットは、生き物の原点】

ミトコンドリアの活性化こそ健康の鍵、それは、マイナス電子を与えることと述べてきましたが、ミトコンドリアに水素電子を供給している「ソマチット」という生命体があり、それについてのお話しです。

ソマチットとは、血液内に生息していてミトコンドリアと二人三脚、私達の生命を支えてくれる最重要生命体です。

ソマチットとは、地球上最古の原始生物です。

今なお化石の内部で生き続け、地球上のすべての鉱物や動植物に共生し宿主の生命活動の原動力となっています。

極微小の古代生命体であるソマチットは、30億年前、当時地球上にあった元素の内、水素電子をエネルギー源として活動しました。

細菌やウィルスとは別の生命体になります。ソマチットのエネルギー源は水素電子です。

水素電子を受け取り活性化したソマチットが、その電子をミトコンドリアに運ぶ、というプロセスによって、すべての細胞の活性化を行っていると考えられます。

私達が森林やマイナスイオンの多いところへ行くとリフレッシュできるのは、体内のソマチットが喜んでいるのです。

活性化したソマチットが、水素電子をミトコンドリアに運ぶ、そしてミトコンドリアは、ATPエネルギーを作り、全身の細胞にATPエネルギーを供給することですべての細胞の活性化を行っているのです。

細胞が活性化すると免疫力もアップします。つまり、免疫力のアップは、ソマチットが仲介していることになるのです。

ソマチッドは細胞外で、エネルギーを得て細胞内に入り、ミトコンドリアに起動力を与えているのです。

ソマチッドの電子→ミトコンドリアはATPエネルギーを細胞へ供給するということになります。

 ソマチットは、非常に高い知性を持っています】

塩酸や硫酸をかけても自ら殻をつくって身を守り、あらゆる生物が死に絶えるレベルの「放射線」を照射しても生き続けるという驚異的な生命力をもった生命体です。

そして、ソマチットは-30度や+1000度の環境の中でも生き続け、酸素がなくても決して死ぬことはありません。

さらに、ソマチットは「意識ある生命体」と言われ、人間が明るくポジティブな気持ちで生活していると元気に活動します。

ガン患者の場合、血液中にソマチットがほぼ存在しません。

非常に奇妙な血液なのです。

殆ど全部のソマチットがどこかへ行ってしまったのです。

体内のソマチットは体内環境が悪くなって逃げ出す時に、まず最初に尿を通じて外へ出ていくようです。

また、癌やその治療に伴う薬の投与などにより人体の環境が悪くなると、体内に残っているソマチットも硬い殻に閉じこもっています。

そうするとソマチットが本来持っている人体への治癒能力が作用しません。

殻に入ったソマチットを誘い出すには・・・

水素濃度の高いマイナスイオン水で劇的に活性が変化するのです。

体の中にマイナスイオンを発生させる方法としては、まずマイナスイオンを非常に多く含んだ水を飲むことです。

そしてマイナスイオンを吸うこと。

すると体内のソマチットが元気になります。

スペースシャトルは水素と酸素を爆発的に反応させています。

これに対し、ミトコンドリアは36度という穏和な条件で水素と酸素を反応させてエネルギーを発電しているのです。

つまり、細胞のガソリンにあたるATPというエネルギー物質を発電しているのですから、そんなに進んだ精密機械よりも優れた働きをしているのです。

ソマチットのエネルギー源は電子です

電子を受け取って活性化したソマチットが、その電子をミトコンドリアに運ぶプロセスによって、すべての細胞の活性化を行っていると考えられます。

ミトコンドリアに水素を供給しスイッチを入れているのは、ソマチッドと言うことに成ります。

ソマチットやミトコンドリアの活性化、つまり、マイナスイオンを発生させる微量ミネラルは大きく必要です。

ミネラルが不足すれば、それを触媒として活動する酵素や遺伝子の働きも悪くなり、ミトコンドリア、細胞、肉体全ての免疫力低下が引き起こされます。

このソマチッドが、不食の人のエネルギー源であるとする説があります。

不食の人は食べないのですから、食物によるエネルギーを摂取することができません。

そこで太陽光を浴びることによってソマチッドからエネルギーを得ているという説があります。

 実は、動物のエネルギー系には4段階あるといわれているのです。

①酸化系(酸化による熱エネルギー。従来の栄養学)

②解糖系(糖分の分解エネルギー。酸素を必要としない)

③核反応系(核変換エネルギー。生体内元素転換による。例:カリウム40→ カルシウム)

④太陽系(光合成エネルギー。生命小体ソマチットが光で増殖)「人体の経絡(けいらく)に太陽エネルギーが吸収されると、生命小体ソマチットが増殖し、それが赤血球から体細胞に変化する」(森下敬一博士)

 体内のソマチッドが太陽のエネルギーを生命エネルギーに変換して身体を活性化している可能性として、太陽を浴びるだけで全く食べない人がいますが、まさにこのエネルギーを利用しているのでしょう。

これまで述べてきました、卵醤、野菜スープ、自然海塩などはミネラル補給、オルゴナイト、還元水素水は、マイナスイオン補給です。

太陽だけが食餌というのは、極端すぎる気がしますが、太陽を浴びる事の本質は、ソマチットの活性でしょうから、ジャンジャン浴びたほうがいいですね。

 一方、化学毒の塊である日焼け止めクリームを塗りまくる若者達、なんとも上手く誘導された感があります。

体の酸化というのは、マイナスイオンを奪うと言うことですから、薬剤により酸化させてしまう現代医療は、ソマチット、ミトコンドリアの存在を全く無視したものです。

健康に王道が有るとするならば、ソマチット、ミトコンドリアを飛躍的に活性させる方法ですね。

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List    投稿者 seibutusi | 2020-05-07 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-02

免疫力を上げる「ポジティブ脳」な食べ方

新型コロナ関連ウイルスの対応策としては「免疫機能を向上させることに尽きる」ようです。

免疫力を上げるための3本柱は「食事、睡眠、運動」。

今回は、免疫力を上げる食事の方法として「ポジティブ脳な食べ方」を紹介します。

>体内に入れる食べ物をどんな気持ちで、どう食べるのかによって、身体の体力はもちろん、「心の体力」も変わってくるのだ。免疫力は、気力が下がると落ちるので、ストレスにも強い「ポジティブ脳」を作っておきたい。<(以下紹介記事より)

 

日本食糧新聞(4月7日) https://news.nissyoku.co.jp/column/ogura20200407 より。

免疫力を上げる「ポジティブ脳」な食べ方

鶏の唐揚げは、免疫力アップにも期待大

前回のコラムはこちら
鶏唐揚げ専門店が続々と 鶏肉のビジネス的な強みは

消費税10%に加えて新型コロナ問題が加わり、都内では外食から中食にシフトした店舗展開が目立つ。テークアウト店が次々に開店して人気の鶏の唐揚げも、免疫力アップ効果が期待できるメニューだ。鶏肉に含まれるアミノ酸の一種「カルノシン」や「アンセリン」には抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎ、抵抗力のある強い肉体作りに役立つ とされている。

また、鶏肉に豊富に含まれる「ビタミンA」には組織を形成.・修復する働きがある ので、皮膚や粘膜を守る手助けをしてくれる可能性が高い。ビタミンAは、比較的熱に強い栄養素なので、揚げ物になっても効果がある程度持続可能だと思われる。さらに鶏むね肉に含まれるイミダペプチドという成分は、疲労回復や筋肉疲労を防ぐ効果があり、免疫力を高めるのにつながる と期待される。

食の需給バランスと消費者メンタル

3月25日に東京都知事による週末自宅要請が出た際には、あっという間にスーパーの食料品棚が品切れ状態となった。大手スーパーは入店するのに2時間以上待つ店もあったという。一方、飲食店は毎日仕入れた食材を廃棄せざるを得ない状態となった。欲しい人と提供したい人が確実に存在するのに、需要と供給がマッチしていない。

食は生命維持に必須のものだ。しかし非日常の事態になると、どうしても行かなくてはいけない医院などと異なり、嗜好(しこう)性の高い外食店は、「行かなくてよい場所」になってしまうのが現実。代わりに人は、お腹を満たす食そのものを手に入れることに懸命になっていく。

また、免疫力を上げたほうが良い、という情報は知ってはいても、いざ、食料品を買うにあたっては、まずはインスタント食品など利便性で安価である商品から売れていき、「免疫力をつけるメニューを選ぼう」という思考は優先順位の上位に上がりにくいのが現状となってしまうようで、寂しい気持ちだ。

免疫力を上げるために必要なのは「食事、睡眠、運動」の基本の3本柱だ。ということは、自分の治癒力は自分自身の毎日の生活で変えられるということになる。中でも、体内に入れる食べ物をどんな気持ちで、どう食べるのかによって、身体の体力はもちろん、「心の体力」も変わってくるのだ。免疫力は、気力が下がると落ちるので、ストレスにも強い「ポジティブ脳」を作っておきたい

「ポジティブ脳な食べ方」とは

前向きにとらえて食べるだけでも「ポジティブ脳」につながる。簡単にできる私のオリジナルメソッドの一つだが、ご興味あれば試していただければと思う。

例えば、「今日の昼食は豚カツだ!」と店を決めていたのに、急な仕事で時間が削られ、やむなくコンビニで幕の内弁当を買ったとする。

「豚カツのはずが…」と残念に思いながら食べるのを止め、「幕の内もバラエティーに富んだおかずで、いいね」と気持ちを切り替えて、「食べられることに感謝だ。午後もよろしく!」というように、食べた後の自分自身に向けて能動的に、そして感謝して食べてみる。

毎食継続すると、1ヵ月もすれば気持ちに変化が出て、仕事の進め方や生活習慣まで変わる人もいるのだ。中には、夫婦関係が改善した人や、持病の数値が平常数値に改善した人もいて、教えている私自身が本当に驚くほどだ。

人間は生涯食べ続けるので、食事の機会は多く与えられている。そのためこの方法は、1日3食の場合、必ず1日3回は、感謝するポジティブな気持ちを持つことになるので、習慣化されることで、「ポジティブ脳」が自然に作りやすくなるのだ。

「腸は第2の脳」とも言われ、人類の脳が作られる以前には、腸が脳の役目をしていた という説もある。免疫力と腸内環境とは関係が深いので、ポジティブな脳の流れは、腸の動きも活発化すると考えられ、免疫力アップにもつながる。

いかなる状況にも臆せず強い自分を保つことは簡単ではないかもしれないが、毎日の生活で少し心掛けるだけでも、結果は表れてくるように思う。人々と笑いながら自由に食を楽しめる時が、一日でも早く戻ってきますよう。体の免疫力と心の免疫力の双方を保ちながら、毎日を大事に過ごしたい。(食の総合コンサルタント 小倉朋子)

 

(以上)

 

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List    投稿者 seibutusi | 2020-05-02 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-04-30

新型コロナウイルスの起源と「イベント201」

現在、新型コロナウィルスは人工物であるとの研究発表が続いており、中国とアメリカの間に起源論争が展開されている。

一か月前に、大阪日々新聞のコラムに「新型コロナウィルスの起源」の記事があったが、どうも出来合いレースの様に感じる。

その理由は、記事の中で

>武漢でコロナウイルスが大発生する以前の2019年10月に、「次に起きるパンデミックはコロナウイルスによる」ことを想定した『イベント201』がニューヨークで行われていた事だ

とあったので、イベント201の動画(https://note.com/genito0922/n/n113620761734)を見た。内容的にはパンデミックの発生後の各国(欧米諸国)の動きをシュミレーションしているのだが、マスコミを始め指導者も筋書き(シュミレーション)通りに行動している事に驚いた。計画の中で、誤算であったのは、新型コロナウィルスの毒性が弱すぎた事であると思う。

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[温故知新] 新型コロナウイルスの起源

2020年3月26日

賀茂川 耕助

中国湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスは世界に広まり、WHOはパンデミック宣言を行った。

人工的に作られた

武漢で発生後、世界的感染には至っていなかった1月半ば、米紙ワシントンタイムズはイスラエルの専門家を情報源として、ウイルスは武漢にある研究施設から流出した可能性があると報じた。またウイルスは人工的に作られたという推論をインド人研究者がインターネットに投稿して話題になった(論文は後に取り下げた)。

3月になり、武漢に作られた仮設病院も閉鎖され中国の感染が落ち着いてきた中で、新型コロナウイルスの起源が米国である可能性を示唆する記事が出てきた。中国のニュース機関CGTNは、中国科学院の学術論文ChinaXivに投稿された93件のウイルスのゲノム情報に関する研究結果から、人から人への感染は2019年11月末か12月初めに始まり、ウイルスが武漢の生鮮市場にもたらされたのはその後だったと報じたのだ。さらに新型コロナウイルスは変異によりグループAからEの5種類に分類され、例えば武漢のウイルスはそのうちのグループC、日本はグループAとC、台湾はグループBとDであり、5種類全てが発病しているのは米国だけだとした。

どうやって中国へ

米国がウイルス発生地だとすればどうやって中国へ来たのか。インターネットで検索すると、中国で新型コロナウイルスが発生する数週間前の10月18日から10日間、武漢で「軍事運動会」が行われていたことが分かる。世界109カ国から9308人の軍人が参加し、米国からは200人が参加した。意図的か偶然かは分からないが、この中の感染者によってウイルスが中国に持ち込まれたのではないか。

米国ではこの冬インフルエンザが猛威を振るい、2万人を超す死者が出ている。米国疾病管理センターによると、インフルエンザとされた患者から集めた検体を調べたところ、実際にはインフルエンザではなかったものが多くあったという。新型コロナウイルスによる死者が含まれている可能性もある。つまり新型コロナウイルスは、中国発生というよりも、検知し新型ウイルスだと断定したのが中国だったのではないか。

もう一つ興味深いのは、武漢でコロナウイルスが大発生する以前の2019年10月に、「次に起きるパンデミックはコロナウイルスによる」ことを想定した『イベント201』がニューヨークで行われていたことだ。ビル&メリンダ・ゲイツ財団、ジョンズ・ホプキンス健康安全保障センター、世界経済フォーラムの共催で行われたこのイベントでは、コロナウイルスは18カ月以内に6500万人の死者を出し、世界経済を大暴落に追い込んでいくというシミュレーションがなされていた。

新型コロナウイルスが自然発生ではなく人為的だという証拠は永久に出ることはないかもしれない。しかしウイルスに国境はなく、一度放たれると標的だけでなく使用した側も感染する。『イベント201』のシミュレーション通り事態が進行する中、これほど早く中国が感染から立ち直ることは想定外だったかもしれない。

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List    投稿者 seibutusi | 2020-04-30 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-04-25

“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス その2

“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス その1 の続きです

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.新型コロナウイルスの侵入・増殖のプロセス

新型コロナウイルスは、ヒトの細胞であればどの細胞でも侵入できるわけではなく、ウイルスを受け入れる「受容体」が発現している細胞だけに侵入することが可能となります。新型コロナウイルスの増殖のプロセスは4段階1. ウイルスの細胞への吸着と侵入2. ウイルスの脱殻(だっかく)と核酸の遊離3. ウイルスの複製の生成(=増殖)4. ウイルスの細胞からの放出
1.新型コロナウイルスの細胞への吸着と侵入

・ウイルスは、「受容体」が発現した宿主細胞を見つけると、スパイク糖タンパク質の突起を細胞表面に引っ掛けて吸着・結合。・ウイルスの突起・スパイク糖タンパク質と宿主細胞のタンパク質とが、結合・融合することで、細胞内への侵入を果たします。・新型コロナウイルスの細胞への侵入=乗っ取り=感染の成立です。

2.新型コロナウイルスの脱殻(だっかく)と核酸の遊離

・ウイルスは細胞への侵入と同時に自らのエンベロープ外膜を破壊して、保有している核酸(RNA遺伝子)を細胞内に遊離させます。・この外膜を破壊して核酸を遊離させる過程が「脱殻(だっかく)」です。・ウイルスの脱殻(だっかく)によって、細胞内に遊離した核酸・RNAの遺伝子は、細胞核の中へ送り込まれます。
3.新型コロナウイルスの複製の生成(=増殖)

・ウイルスは細胞を乗っ取って、自らのタンパク質や核酸(RNA遺伝子)を合成させるようにプログラム化。・これで、ウイルスの複製に必要なタンパク質や核酸(RNA遺伝子)を、大量に合成することができます。・細胞内で合成されたバラバラのタンパク質や核酸(RNA遺伝子)は、細胞の複製機能を利用して集合させることで、ウイルスの複製(コピー)が生成完了。・これで、新型コロナウイルスによる最初の宿主細胞での増殖は完成です。
4.ウイルスの細胞からの放出

・複製により増殖した新しいウイルスは、細胞外へと放出されます。

・放出された大量の複製ウイルスは、また次の標的宿主細胞へ吸着・侵入することによって、次から次へと新たな増殖が繰り返されていきます。・また、複製ウイルスの放出の際には、宿主細胞の膜や壁は破壊されます。

・従って、一度ウイルスに感染して乗っ取られた宿主細胞には、「細胞死(アポトーシス)」または「ガン細胞化」の2つしか選択肢がありません。

・「アポトーシス(細胞死)」とは、ガン細胞化などの被害を避けるために、細胞自らが自殺してしまう「プログラムされた細胞死」のことです。

・こうして、新型コロナウイルスによる増殖の進行・拡大とともに、さまざまな症状の発現とその重症化が進行していきます。
.4つの受容体の発現部位と重症化の関係

3月中旬までの研究や論文などで、新型コロナウイルスの細胞侵入の際の受容体として、「ACE2受容体」以外にも3つの受容体が存在することが明らかになっています。

・3つの受容体とは「CD147受容体」「GRP78受容体」「CD4受容体」です。今回の「新型コロナウイルス感染症」においては、何らかの基礎疾患のある人が重症化して死亡に至るケースが多いことは分かっていました。

・しかし、4つもの受容体の存在新型コロナウイルスの細胞への侵入経路が幅広く行われていることが判明。

・肺だけではなく心臓、肝臓、腎臓、腸、血管などの損傷や炎症はもちろん気管支炎や腫瘍やガン細胞は、新型コロナのターゲットにされます。

1.「ACE2受容体」の発現部位と重症化との関係

〇「ACE2受容体」の本来の機能

「ACE2受容体」本来の機能には、・炎症を起こした部位の保護作用・肺炎などの損傷からの保護作用・心臓機能の調整・保護作用・血管機能の調整・拡張作用・腎臓機能の調整・保護作用などがあります。・従って、これらの部位に基礎疾患があり損傷や炎症などを起こしたりすると、「ACE2受容体」の発現が多くなると思われます。・その結果、新型コロナウイルスが増殖するための標的細胞となるリスクが高くなると推定できます。


〇「ACE2受容体」の発現が多い下気道(気管支・肺胞)では重症化が多い

「ACE2受容体」の発現部位は、上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)、下気道(気管支、肺胞)、心臓、腎臓、さらに十二指腸、小腸、精巣などの細胞表面です。・もともと、気管支や肺胞の細胞表面は、「ACE2受容体」が多く発現しやすい部位。「ACE2受容体」には、炎症を起こした部位の保護作用という本来の働きがあります。そこで肺胞がなんらかの影響で炎症を起こすと、「ACE2受容体」は、肺胞の細胞表面に特に多く発現する傾向があります。

・特に喘息(ぜんそく)や呼吸器疾患のある人習慣的な喫煙者は、新型コロナウイルスに感染すると咳き込みを繰り返すため、肺炎を発症して「ACE2受容体」の発現をさらに喚起することになります。

・肺炎を発症してしまうと、『新型コロナウイルスは今まで以上に勢力を増して肺胞の細胞内で増殖を加速化する』という症例の報告もあります。・新型コロナウイルスが下気道(気管支、肺胞)で増殖して肺炎を起こして重症化すると、呼吸不全、敗血症、多臓器不全などを合併して、最悪のケースでは死亡に至ることもあります。

・発症からわずか2週間で死亡してしまったあの「志村けんさん」喫煙常習者で肺炎での入院歴もあったことから、このパターンの重症化プログラムに陥ったものと推測できます。
2.「CD4受容体」の発現部位と重症化との関係

「CD4受容体」は、なんと 免疫細胞の表面に発現する糖タンパク質の受容体。

・主に、リンパ球系のT細胞(ヘルパーT細胞)や単球系のマクロファージや樹状細胞に発現します。なお、このCD4受容体は、エイズウイルス(ヒト免疫不全ウイルス (HIV-1) )の主要なレセプターとして知られています。「CD4受容体」が、これらの免疫細胞の表面にが発現するということは、新型コロナウイルスに標的宿主細胞として狙われ乗っ取られるということ。

・新型コロナウイルスに乗っ取られて増殖を終えられた免疫細胞の行く末は、細胞死またはガン化のいずれかの選択肢しかありません。

・本来であれば「ヘルパーT細胞」は、マクロファージや樹状細胞から新型コロナウイルスの情報を受け取り、サイトカインなどの免疫活性化物質などを産生して、攻撃の司令塔の役割を担うはず。

・それが、に新型コロナウイルスが増殖するための宿主細胞として狙われ、「CD4受容体」の発現で抵抗もせずに、免疫細胞自らが死滅する運命になるとは驚きです。
〇これまでの「新型コロナウイルス感染症」の症例を検証

・新型コロナの患者の病態で、『重症患者の85%に免疫のリンパ球の減少が見られる』という症例は、新型コロナウイルスが免疫細胞の「CD4受容体」とも結合できることで裏付けできます。また中国の新型肺炎の重篤な患者に『エイズ治療薬を投与すると症状が改善された』という症例は、エイズウイルスの「CD4受容体」が新型コロナウイルスの受容体でもあることを裏付けます。リンパ球が減少すると白血球も多く減少することになるので、「免疫不全」を引き起こし最悪は「多臓器不全」で死亡する可能性が高くなるのでしょう。

・またリンパ球の減少による免疫不全で『サイトカインストームを引き起こし多臓器不全に陥る』という症例も見られるとのこと。

・「サイトカインストーム」とは、「免疫機能が暴走することで起こる免疫異常」のこと「CD4受容体」の本来の役割である、「ウイルスなどの病原体と戦い身体を守る免疫機能」が極端に強くなって免疫異常となり、自分自身の正常な細胞までも破壊することで重症化する病態です。「新型コロナウイルス感染症」において、度々若い人でも重症化して死亡する症例は、この「サイトカインストーム」原因ではないかと思われます。
3.「CD147受容体」の発現部位と重症化との関係

「CD147受容体」は、特に腫瘍や炎症のある組織などの細胞で高度に発現する糖タンパク質の受容体。つまり腫瘍やガン細胞(悪性腫瘍)の表面に発現するということは、基礎疾患にガンがある人の腫瘍細胞は、新型コロナウイルスから宿主細胞として激しい増殖のターゲットにされてしまうということ。

・「新型コロナウイルス感染症」において、『ガンの患者において死亡する症例が多い』ということも、「CD147受容体」の存在があることで因果関係が想定できます。
4.「GRP78受容体」の発現部位と重症化との関係

「GRP78受容体」は、細胞内の小胞体で恒常的に発現するタンパク質の受容体。「小胞体」とは、細胞質内に網目状に連なる膜性の袋状細胞小器官のこと。「GRP78受容体」には、ガン細胞の増殖の阻害作用やアポトーシス(プログラム化された細胞死)の関与作用があります。

・従ってガン患者のガン細胞小胞体で「GRP78受容体」の発現が頻繁におこると新型コロナウイルスの増殖ターゲットとされる確率が高くなるということ。

・この「GRP78受容体」の存在も「新型コロナ肺炎」において『ガン患者の死亡する症例が多い』という報告を裏付けることができます。

下記参考記事

_________________________________

『新型コロナ災禍の終息は1~2年先?まずは接触機会8割減による沈静化が必須!』 http://fanblogs.jp/boyakiman/archive/211/0

『新型コロナウイルスの細胞侵入・増殖から肺炎の発症までの過程とその危険度とは』 http://fanblogs.jp/boyakiman/archive/179/0

『新型コロナウイルスと互角に戦える免疫力!自然免疫を高めると無症状・軽症で回復』  http://fanblogs.jp/boyakiman/archive/180/0

___________________________________

以上です。

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List    投稿者 seibutusi | 2020-04-25 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-04-24

“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス その1

素人でも新型コロナウィルスの正体を調べる事(知る事)で、ウィルスの感染・増殖の構造を知ることが出来る。その結果、マスコミ等に踊らされる事無く、自らの意思で自らの責任で行動する事が出来る。

コロナウイルスの全てが分かる!“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセスhttp://fanblogs.jp/boyakiman/archive/213/0

の記事が有りましたので転載します。

.新型コロナウイルスの正体と特徴

「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」は、「急性呼吸器疾患(COVID-19)」病源体となるコロナウイルスに属する新種。

「新型コロナウイルス」の構造は、

・タンパク質の「カプシド」という殻の中にRNA遺伝子(リボ核酸)が包まれ、カプシドの外側が「エンベロープ」という脂質膜で覆われた極小粒子。

・粒子の大きさは、細菌の10分の1程度の0.1μmでインフルエンザウイルスとほぼ同じ。

・エンベロープの周りには、「スパイク」と呼ばれる糖タンパク質の王冠(コロナ)状の突起が、多数突き出た形状になっています。

・「エンベロープ(脂質膜)」は、アルコール(エタノール)で破壊することで、ウイルスの感染能力を失活できます。

自らの増殖機能を持たないコロナウイルスは、ヒトの宿主細胞に侵入して、その複製機能を利用して増殖する必要があります。またヒトの細胞であればどの細胞でも侵入できるわけではなく、ウイルスを受け入れてくれる受容体(レセプター)の発現が必要です。

・新型コロナウイルスのエンベロープの突起・「スパイク糖タンパク質」が、標的とする宿主細胞に侵入・増殖する際に重要な役割を果たします。

. 新型コロナウイルス感染症(急性呼吸器疾患)の概要

・「急性呼吸器疾患(COVID-19)」は、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)」病原体となって発症するウイルス性呼吸器疾患。

・「新型コロナウイルス感染症」病原体である、「新型コロナウイルス」の特徴のひとつは、“潜伏期間が非常に長い“こと。症状の発現と重症化の進行過程

・「新型コロナウイルス感染症」における症状は一定ではなく、感染者によって無症状・軽症・重症・合併症・死亡など幅広く発現するのが特徴。

上気道(鼻腔・口腔・咽頭・喉頭)だけの感染(増殖)ならば無症状や軽症で回復し、下気道(気管・気管支・肺胞)まで感染(増殖)が進行すると、重症化が進行し合併症を併発して最悪は死亡に至ると思われます。

・WHO(世界保健機構)が、中国の4万4672人の感染者のデータを分析した結果、【軽症が81%、重症は14%、重篤は5%、死亡は2.3%】という割合になっています。〇初期症状は一定ではなく多様

・初期症状は、風邪やインフルエンザの症状と似ているため、早期段階での症状だけでの感染の判断は困難とされています。ただ、くしゃみ・鼻水・のどの痛みなどの上気道症状は少ないとされます。

・主な症状としては、発熱、空咳、喀痰、疲労・倦怠感、息切れ、咽頭痛、頭痛、下痢など多様。また嗅覚や味覚の機能障害も見受けられます。しかし、感染していても無症状の人も多く、発熱検知装置だけで判定できない可能性も高いとされます。〇肺炎を発症すると重症化して合併症も併発

・新型コロナウイルスの増殖が上気道を突破して下気道に至ると、高熱・気管支炎・肺炎などの症状が発現してきます。

・さらに重症化すると呼吸困難や呼吸不全に陥り「人工呼吸器」が必要となります。

・また肺胞での増殖で大量に複製されたウイルスが血流に乗って拡散され、腎不全、肝不全、心不全などを合併して「多臓器不全」を引き起こすことも判明しています。

・また、免疫の過剰反応で起きる「サイトカインストーム」重篤化した症例も報告されています。

死亡リスクが高い基礎疾患

新型コロナウイルス感染症による死亡リスクが高い基礎疾患として、1.心血管疾患(心臓病・心筋梗塞・狭心症)2.糖尿病3.慢性呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患)4.高血圧5.ガン(悪性腫瘍)6.慢性腎臓病7.肥満

の7つが挙げられます。

新型コロナウイルス感染症でこれまで死亡した人のデータによれば、症状の発現から死亡までの日数は<6日から41日間>までの幅がありますが、平均すると<わずか14日間>であることが示されています。

Ⅲ 新型コロナウィルスの3つの感染エンルート】

新型コロナウイルスには3つの感染経路があり、「飛沫感染」と「接触感染」の2つが主体で「エアロゾル感染」もあり得ると考えられます。新型コロナウイルスのヒトへの侵入口は、口・鼻・目の3ヵ所です。

飛沫の大きさと特徴

「飛沫」とは、感染者の咳やくしゃみで放出されるエアロゾル粒子のこと。水分に覆われたエアロゾル粒子の中に「ウイルス飛沫核」が含まれています。飛沫の大きさは、おおよそ1μm ~100μmまで大小さまざまとされています。なお、ウイルスそのものの大きさは、0.1μm程度の極微小粒子。「飛沫の大きさ」を3つに大別すると以下のようになります。

① 咳やくしゃみから出る粘性のない1μm~100μmのエアロゾル粒子

② くしゃみから出る鼻汁・痰の混じった粘性のある100μm以上の大きな粒子

③ 呼気から出る粘性のない1μm未満のエアロゾル粒子飛沫の大きさで感染様式や活性時間が異なる

①の「粘性のない1μm~100μmのエアロゾル粒子」は、2m以内に落下して水分蒸発で乾燥し、おおよそ2分以内で感染能力を失活(死滅)すると思われます。従って、1m以内では飛沫感染しても2m離れれば安全圏とされます。

4~10μmの大きな飛沫の主な沈着部位は、鼻腔・口腔などの上気道とされ、主に上気道内の粘膜細胞で増殖します。しかし、1~3μmの小さな飛沫は落下せずに空気中を浮遊し、吸入すると一気に下気道の肺胞にまで到達するとされています。換気や風通しの良い場所ではおおよそ2分程度で乾燥して失活(死滅)しますが、換気が悪く湿度の高い密閉空間では、3時間でも感染能力を保持するようです

②の「粘性のある100μm以上の大きな粒子」は、すぐに落下するので飛沫感染のリスクは少なく、むしろ物体に付着して「接触感染」の主要な感染源となります。粘性があるので外側が乾燥していても内部のウイルスは感染能力を保持し、日陰や室内での生存時間は数日にもなると思われます

③の「粘性のない1μm未満のエアロゾル粒子」は、呼気の87%を占めており感染能力も持っていると考えられています。特に、【湿気の多い密室空間(エアロゾル状態)】では、呼気で放出される1μm未満のエアロゾル粒子でも感染能力を保持したまま浮遊し、2m以上離れていても上気道または下気道まで吸引してしまいます。これが「エアロゾル感染」と呼ばれる感染様式です

その2へ続く

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List    投稿者 seibutusi | 2020-04-24 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-04-23

大規模な消毒剤の空中散布や日常的な手の過剰殺菌による人体への影響

「人体常在菌の概要と役割」http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=291609より。
人の体は細菌と共生することで維持されており、常在菌を良いバランスで保つことが、健康には非常に重要です。
 常在菌の役割としては、病原菌の侵入や増殖を抑制する免疫機能、人体では作れない有用な物質の製造機能があります。
 また、常在菌には善玉菌、悪玉菌という言い方がありますが、一つの菌が単独で役割を果たしているわけではなく、細菌同士が協力し合って細菌群として機能しています。常在菌は高度に分業化した社会を作って、その社会を守るためにお互いに協力し合っています。

現在、新型コロナウイルスの感染対策として、手の消毒が励行されていますが、消毒剤による皮膚の過剰殺菌や大規模な消毒剤の散布等々。消毒剤による人体の健康への影響 については、十分な注意が必要 なようです。

 

In Deep https://indeep.jp/perfect-spanish-disinfection-could-suggest-perfect-doomsday/ より。

世界中で拡大する大規模な消毒剤の空中散布や、日常的な手の過剰殺菌により、いよいよ人類の健康状況は終末の局面に至ると予測される

・スペインで大規模な空中消毒が実施されることを報じたメディア。 La Razon

消毒剤とは「毒」だという認識が必要となっている

あんまり暗い気分になりたくはないのですけれど、報道などを見ていると、
「なんか、どんどん悪いほうに行ってないか?」
と思うことが多くなっています。

新型コロナウイルスの感染状況の話ではなく、「人間の対策」のほうがです。

冒頭のスペインの「政府が、空中からの大規模な消毒作戦を承認」というのもそういうひとつです。

中国で新型コロナウイルスの感染拡大が始まった頃にも、武漢などでは「大規模な街中の消毒」が繰り返されていました。

そして、それと共に、現在、アフリカから南アジアにかけて「イナゴ(サバクトビバッタ)」の駆除のために、さまざまな国で大規模な殺虫剤の散布が続いています。

これらの現実が「近い将来に招くかもしれないこと」にふと気づいた際に、以下の記事を書かせていただいたことがあります。
————————————–
人類絶滅への道 : コロナウイルスとイナゴに対しての「殺菌と消毒の嵐」が吹き荒れる中、地球の微生物と昆虫類が「大絶滅」に向かう可能性。そしてその次は…
https://indeep.jp/disinfecting-whole-world-could-cause-human-extinction/
————————————–

新型コロナウイルスの消毒剤に何が使われているのかは、国によって違うのでしょうけれど、一般的な物質の特性としては、「第4級アンモニウム塩」というような物質と類似したような性質のものが使われる場合も多いと思われます。

たとえば、これらの第4級アンモニウム塩的な物質は、それが新型コロナウイルスを死滅させるかどうかという以前に、
「これらは、激しく人間の常在菌と、身体機能そのものに悪影響を及ぼすもの」
であるのです。

なお、アメリカ環境保護庁 (EPA)が 3月に発表した「新型コロナウイルスに対して有効な消毒剤」は以下のようになっていました。

EPAが新型コロナウイルス に有効だとした薬剤の一部

・過酸化水素
・フェノール
・第四級アンモニウム塩
・亜塩素酸ナトリウム
・次亜塩素酸ナトリウム
・二酸化塩素
・塩化ナトリウム

これらはですね。ウイルスを「殺す」のにも有効なのかもしれないですが、「常在菌も殺す」し、「生体機能も殺し」ます。

たとえば、上にある「フェノール」は、Wikipedia には以下のようにあります。
フェノール] 毒性および腐食性があり、皮膚に触れると薬傷をひきおこす。
まあ、どれもそうですよ。

過酸化水素] 強い腐食性を持ち、高濃度のものが皮膚に付着すると痛みをともなう白斑が生じる。重量%で6%を超える濃度の水溶液などの製剤は毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。

第四級アンモニウム] 第四級アンモニウム化合物は健康にさまざまな影響を与える。例を挙げていくと、軽度の皮膚や呼吸器の炎症から皮膚の焼灼性熱傷、胃腸炎、吐き気、嘔吐、昏睡、痙攣、低血圧、死などがある。

上の第4級アンモニウムの「さまざまな影響」には、
死などがある
などがあり、「死などがある」じゃないだろ、と言いたくなりますが、現在、スーパーや公共施設などの入口に置かれてある消毒剤の中には、こういう薬剤が添加されているものがたくさんあるのです。「死などもある」というような作用を持つかもしれないものが。

多くの人々は、それを「毎日、手になすりつけて」いる。

これらの薬剤の最も適切な表現は「毒」です。

~ 中略 ~

スペインの数値が語る「消毒の現実」

そもそも、スペインでは、これ以前に、 「軍事緊急ユニット(UME)」 の名の下に、 「軍によるスペイン全土消毒作戦」 が展開されていました

以下はそれを報じた 3月23日の記事のスペインの報道の概要です。
———————
スペイン軍事緊急ユニットがスペイン国土の隅々まで消毒する

軍事緊急ユニット(UME)の兵士たちは、スペインのさまざまな都市に展開し、コロナウイルスの蔓延を阻止しようとしている。彼らは 3月15日に消毒活動を開始して以来、空港や駅、あるいは行政施設や養護施設まで、あらゆる種類のスペースを消毒するという使命を遂行している。

軍は、この「消毒戦争」のために消毒用の大砲まで開発し、「町全体」を消毒することさえ可能にした。軍は主に 0.5%の次亜塩素酸塩を含む消毒剤を消毒に使用しており、消毒する領域全体に均一に噴霧させている。

特に、ベンチ、手すり、建物への通路、待ち合わせ場所、人ごみなど、接触が増える可能性のある領域に重点を置いている。適切と思われる場合には、0.45% の次亜塩素酸塩溶液で満たされたポンプを使用し、病院の駐車場などの広いエリアに使用している。 (La Razon)
———————

これまでもこのようなことをしていたのですが、これからは「空中からの散布も始める」というのです。

なお、注目していただきたいのは、スペインでは「 3月15日」から、このスペイン全土の徹底消毒作戦をおこなっているということです。つまり、この 1ヵ月ずっと行っている。

それを知りまして、私は、
「ああ、スペインで、感染拡大が止まらないのは、このせいだ」
と直感しました。

これは、あくまで私個人の考え方ですが、「人間はバクテリアによって、ウイルスから守られている」と私は考えています。地球上に存在する夥しい種類のウイルスたちと、バクテリア(細菌)や真菌は、基本的には共生していると思われ、特殊な例を除けば、その共生関係の中では「致命的な健康被害は起きにくい」と思われます。

人間が地球に登場して以来の地球とは、そもそも、そういう「共生の場所」です。

たとえば、科学の世界で、人間の腸内のバクテリアが「健康に非常に重要だ」と気づいたのは、比較的最近のことですが、
「それなら外部のバクテリアも悪いわけがない」
と思うのです。

私たちはウイルスに対してもバクテリアに対しても、「病原体」としてのイメージしか持てないという、現実の把握に乏しい近代社会に生きてきました。しかし、腸内細菌のことを考えるだけでも、私たちは「微生物と共生して生きているし、共生しなければならない」というのが現実だと気づきはじめていた はずです。

それなのに、現実の今の社会では、そのバクテリアをただ殺している。常在菌まで殺している。

常在菌に関しては、「全身の常在菌がウイルスから私たちを守っている」ことは医学的にも真実であり、これについては後でふれようと思います。過剰な手の殺菌などは、ウイルスや病原体バクテリアに感染する危険を増加させるのです。

そもそも、スペインで行われているような屋外での殺菌作業が、「実際に屋外のウイルスを殺すのかどうか」は、実は科学の世界ではよくわかっていないのです。

以下は、3月12日の科学誌サイエンスからの抜粋です。
——————-
上海、光州、韓国などの都市で、屋外の消毒で最も一般的に使用されているのは、希釈した次亜塩素酸ナトリウムの溶液、または家庭用漂白剤だ。

しかし、これらの漂白剤が屋外でコロナウイルスを破壊するかどうかは不明であり、それが物の表面でウイルスを殺すかどうか、あるいは、それが空中のウイルスを殺すかどうかは不明だ。 (Science)
——————-

科学的に有効性がわかっていないことを、なぜか大規模に行う。

ただし、これらの消毒剤は、ウイルスに有効かどうかわからなくても、「バクテリアは確実に殺す」はずです。

ということは、スペインの完全な消毒活動は 1ヶ月以上続いているわけで、現在、
「スペインの自然環境体系と、スペイン人の健康は、信じられないほど毀損している」
と考えられます。

スペインのあらゆる場所で、消毒剤が大気中に漂っている状態であり、それは肺から直接、血液に入る(経口した毒は肝臓などで解毒されても、肺から入ると解毒されません)ことになります。

環境に関しては、微生物が消えることで、それに依存している小さな生物たちが生きることができない。その小さな生物に依存している大きな生物も生きられなくなってくる。

~ 以下略 ~

 

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List    投稿者 seibutusi | 2020-04-23 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-04-17

データから見る新型コロナウィルスの影響力

 

世界画像は、こちら、よりお借りしました。

致死率(死亡数/感染者数)だけの増大を取り上げ、意図的に大騒ぎするマスコミ。しかし、過去の致死率との比較も解説していないし、実態の被害の大きさを示している、死亡率(人口に対するその感染病の死亡者数)も比較していない。

本来、新型コロナウィルスの影響度を測るには、死亡率も含めて、過去の被害と同じ種類の比率で比較するのが事実に即した分析になる。そして、毒性を示す死亡率と、伝染しやすさを示す感染率が有効な指標になる。

そこで、各種の公表データから新型コロナウィルスの影響度を追ってみた。その際に、現在のコロナウィルス調査そのものバラツキや、比較データの年代の多少のズレや不正確さはあるが、単純化して比較を行った。

その結果は、影響度のオーダーを読みとるには利用価値は高く、現在の新型コロナウィルスの影響力と比較すると、桁数が異なるほどの差が出ている。

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List    投稿者 sinsin | 2020-04-17 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-04-16

「コウモリ」と「ウイルス」の密接な関係 ~コウモリはウイルスの貯水池?~

 

新型コロナウイルスの自然宿主(最初にウイルスにかかった生物)はコウモリとされています。

「コウモリ」は「ウイルスの貯水池」と言われ、コウモリ起源のウイルスが多く存在する ようです。

今回は、 コウモリとウイルス 、そして人類の密接な関係 について見ていきます。

 

Yahooニュース https://news.yahoo.co.jp/byline/ishidamasahiko/20200303-00165778/より。

「コウモリ」はなぜ「ウイルスの貯水池」なのか

新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染症(COVID-19、以下、新型コロナ感染症)が世界中で猛威をふるっているが、このウイルスはSARS(SARSr-CoV、重症急性呼吸器症候群)と同じ人獣共通感染症(Zoonosis)だ。こうしたウイルスの自然宿主(最初にウイルスにかかった生物)はコウモリとされているが、なぜコウモリ起源のウイルスがこんなに多いのだろうか。

コウモリが感染させるウイルス

人獣共通感染症はヒトの感染症の60%以上を占める。世界で毎年約10億人が病気になり、数百万人が死ぬ病気だ。人獣共通感染症では、野生生物を自然宿主にしていた病原体(ウイルス)が、家畜などの脊椎動物や昆虫などの無脊椎動物を経由し、あるいは直接にヒトへ感染して広がっていく。

ウシから天然痘や結核、ブタやアヒルからインフルエンザ、ヒツジやヤギから炭疽症、ネズミ(齧歯類)からペスト、主にイヌ(ネコやコウモリなども)から狂犬病といった人獣共通感染症があるが、サル免疫不全ウイルス(SIV)が変異してヒトに感染してヒト免疫不全ウイルス(HIV-1、HIV-2)になったようにヒトと野生生物の接触によって感染が広がることも多い(※1)。

自然宿主にはコウモリが多く、コウモリの次は霊長類、齧歯類の順になる ようだ。また、世界で新たな人獣共通感染症が発生するリスクの高い地域としては、コウモリはアジアの一部と中南米で多く、霊長類は中米、アフリカ、東南アジアに集中し、齧歯類は北米、南米、中央アフリカの一部と予測されている(※2)。

コロナウイルスも人獣共通感染症で、最初に発見されたのが1965年という新しいウイルスだ(※3)。このウイルスが注目されたのはSARSが流行した時で、SARSの自然宿主は当初、ジャコウネコと考えられていた。

その後、同じウイルスがコウモリ(キクガシラコウモリの一種、Rhinolophus sinicus)で発見され、現在ではコウモリのSARSウイルスが共通祖先としてヒトとジャコウネコに感染したとされている(※4)。ちなみに、いわゆる南京虫、トコジラミ(Cimex lectularius)もコウモリからヒトに寄生先を変えた生物だ(※5)。

SARSウイルスやMARS(MARS-CoV)ウイルス(コウモリ→ヒトコブラクダ→ヒト)などのコロナウイルスの研究が進んだ結果、コウモリはコロナウイルスなどヒトに対して新たに出現するウイルスの「貯水池(Reservoir)」と考えられるようになった(※6)。

コウモリのコロナウイルスと遺伝子が96%同じ新型コロナのウイルスも同じようにコウモリが自然宿主と考えられているが(※7)、なぜコウモリはウイルスを貯め、主要な感染源になっているのだろうか。

コウモリはウイルスの貯水池

コウモリという生物の特徴は、その種類の多さ だ。哺乳類の種類の約20%がコウモリとされ、その種類は900種を超えるが、環境破壊のせいで絶滅危惧種も多い。分布域も広く、哺乳類ではヒトとネズミなどの齧歯類、クジラ類と同様、地球上の広い範囲に棲息している。

また、哺乳類の進化の中では比較的プリミティブな生物で、多くの哺乳類が持つ遺伝的特質の原型を持っている。つまり、コウモリの古い形質の遺伝子で保存されてきたウイルスは、変異すると他の哺乳類へ感染する能力を持ちやすいことになる。

種類によっては かなりの長距離を飛翔する のもコウモリの特徴だ。つまり、ウイルスを広い範囲に感染させる能力を持っている。広範囲に多種多様なコウモリが分布し、広大な空間を移動するわけだ。

また、多くの種類のコウモリは冬眠する ことが知られている。ウイルスもコウモリとともに越冬し、長い期間、生きながらえることができる。また、コウモリ自体の寿命も長く、30年以上も生きる種もいる。こうした意味でもコウモリはウイルスの貯水池になるのだろう。

ヒトのトコジラミがコウモリ由来だったように、コウモリは哺乳類の血液を吸うダニやシラミなどを媒介しやすい。こうした寄生虫からウイルスが感染することも多い。

さらにコウモリは、あまり清潔ではない湿った洞窟や木の洞などに集団で棲息する種が多い。そもそもコウモリの個体数は多く、こうした集団が密集することでウイルス感染のパンデミックを起こしやすい。また、容易に捕まえることができるので食用にする地域もある。

コウモリの認知やセンシング、コミュニケーション手段はエコーロケーション(反響定位)だ。口から発する超音波が跳ね返ってくることで、飛行したり位置を認知したりする。その際に飛び散る唾液などを介してウイルスが感染しやすくなる。

以上をまとめると、コウモリはウイルスが好みやすい環境に棲息して大集団を形成し、広く分布して長距離を移動し、哺乳類の多くに共通する遺伝的な特徴を持ち、ウイルス感染によるパンデミックや他の哺乳類にウイルスを感染させやすい特徴を持っている ということになる。

こうした生物は他にもいる。我々ヒトだ。集団が密集して暮らし、長距離を移動し、口から唾を飛ばしながらコミュニケーションする。コウモリからヒトへ、ヒトから他の生物へ、ウイルスの連鎖が広がっているのかもしれない。

一方、コウモリの生息域は自然破壊で狭められ、劣悪な環境で暮らさざるを得なくなっている。また、地球温暖化で分布も変化し、これまでヒトとあまり接触しなかった種類のコウモリが身近に現れるようになってきた。

コウモリという貯水池のウイルスが変異しやすく、ヒトに感染しやすい状況になっている というわけだ。新型コロナウイルスもコウモリからヒトに感染するようになったが、これからも新たなウイルスが出現し、人類の脅威になるかもしれない。

 

(以上)

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List    投稿者 seibutusi | 2020-04-16 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments »