2022-10-22

観念機能の形成過程29~人類の同期機能と他の生物の同期機能の違いとは?~

画像はコチラからお借りしました

だいぶ間が空きましたが、前回のエントリー「観念機能の形成過程28~同期力と充足増幅力を高めたメスの思春期~」では、メスの同期について扱いつつ思春期との関係を考察してきましたが、そもそも人類の同期機能とはどういうものなのでしょうか?

他の生物も同類間では同期します。同期機能とは、それぐらい原始的な機能。それと比べて、人類の同期回路は何が違うのでしょうか?

 

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  投稿者 tuti-nor | 2022-10-22 | Posted in 4)サルから人類へ…, ④脳と適応No Comments » 

【番外編】細菌の分解機能が、あらゆる逆境を突破する

人類は宇宙・大地・食物から放射線を日々受けているが、その量は僅かで健康への影響はほとんどない。

ただ放射線事故や災害レベルで大量の放射線を受けてしまう場合、体内の細胞の遺伝子を傷つけ修復も追いつかないため、細胞が分裂できず死んでしまったり癌化していく。

しかし細胞レベルでは、大量の放射線を吸収しても、それを養分に変えて生きるモノもいる。

 

①長崎の原爆の事例~玄米と味噌に含まれる細菌
秋月辰一郎氏(1916-2005)という長崎県の医師をご存じだろうか。

長崎に原子力爆弾が投下された際、被爆者が次々と亡くなったものの、秋月博士の病院では患者もスタッフも誰一人として被爆による犠牲者を出さなかったのだ。

秋月博士は次のように職員に命令していた。「爆弾をうけた人には塩がいい。玄米飯にうんと塩をつけてにぎるんだ。塩からい味噌汁をつくって毎日食べさせろ。そして、甘いものを避けろ。砂糖は絶対にいかんぞ」(秋月辰一郎著「死の同心円-長崎被爆医師の記録」講談社刊・絶版)

玄米にはフィチン酸が、味噌や納豆などの大豆発酵食品にはジピコリン酸が含まれている。フィチン酸やジビコリン酸は、放射性物質を体外に排泄させる効果があるそうだ。また味噌には細胞の生まれ変わりを早くさせて新陳代謝をアップさせる効能もある。これらの効用が重なり、残留放射能を早く排出できたから被害が出なかったと言われている。

 

②チェルノブイリ原発事故の事例~


廃墟となった原子力発電所の周辺では、合計98属、約200種の菌類が生息していることが報告されており、その中には放射線自体を食べる細菌が3種類見つかっている。

これらの菌にはメラニン色素が豊富に含まれており、有害な放射線から表皮(人類の場合なら皮膚)を保護し身を守っていた。米アルベルト・アインシュタイン医科大学の微生物学者、アルトゥーロ・カサデヴァーイ氏が率いる研究チームの調査によれば、放射線を食べる菌類が自然界にもともと存在しているレベルの約500倍の量の電離放射線に耐えられるようだ。

また耐性があるだけではない。これらの菌に、日光ではなく放射線を与える実験をしたところ、驚くべきことに放射線を吸収し成長していったのだ。チェルノブイリ原発事故後に最初に出現した生物が菌類であり、人類にとっては有害な物質を吸収し、繁殖した細胞がいたのだ。

 

人類をはじめ哺乳類が大規模な外圧変化に適応するには、遺伝子の変異が不可欠となる。それには何百万年という期間を有するが、細菌の場合はどうだろうか。

始原生物に近く、現在も生息している細菌は、外圧適応のために、変異要素としての遺伝子を他集団と共有している。異なる細菌集団間で、その遺伝子を共有するだけでなく、交換も行い、その中に格納された共有遺伝子を効果的に本体染色体に組み込む機能まで持っている。だから細菌は過去の環境適応の成果を共有しているから、他集団も含めた細菌全体で環境適応度を高めていけるし、変異スピードも劇的に早い(日単位で遺伝子変異を起こせる)。突然の環境変化が起きても、すぐにその耐性を持つ菌が現れるから、上記のように適応していけるのだ。

 

とはいえ、微生物の原理や進化過程などは未解明な部分がまだまだ多分に存在している。微生物分野の追求成果が自然の摂理や生命体の進化原理を明らかにし、これからの社会に欠かせない認識⇒先端技術を創り出していくことになるのではないだろうか。

  投稿者 oku-ken | 2022-10-22 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

脳の進化史(3) 皮膚は「0番目の脳」

膜から進化した外界との境界、人類の皮膚についても見ていきます。

前回の『「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“味”を知るという感覚が備わっている』とはどういうことなのでしょうか。

Human fetus inside icon on transparent PNG
画像はこちらよりお借りしました。

目も耳も出来てない胎児も、妊娠10週頃から何度も子宮の壁に触れる動作が見られる、つまり触覚によって外界の様々なことを感じ取っている・・・
赤ちゃんへの視覚や聴覚の刺激への反応は脳のごく一部だったのに対し触覚への刺激からは脳の広い範囲が活性化した・・・
触覚は人間の早い段階の脳の発達を促している・・・

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  投稿者 m-yoriya | 2022-10-15 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

脳の進化史(2) 外識機能と判断機能の根源は膜(皮膚)

浮遊するクラゲ。約10億年前からほぼ姿を変えずに生息しているそうです。

心臓も血管も脳もない生物、クラゲ。しかし、光の明暗、音の高低を感じとるそうです。生命進化において、脳が出来る前から皮膚は存在していたので、皮膚は「0番目の脳」とも呼ばれています。

皮膚の存在は自分の内と外を区別するために不可欠で、もし皮膚感覚を失うと「自分」を認知できなくなってしまい、「自己」を喪失してしまうのです。そんな「皮膚」には、目でなくても“光”を捉え、耳でなくても“音”を聞き、舌でなくても“味”を知るという感覚が備わっていることがわかってきたそうです。

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  投稿者 m-yoriya | 2022-10-13 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

【番外編】現代人の月経の数は異常なくらい多い!?

現代の女性たちの生理は、毎月腹痛や頭痛に苦しみ、ひどい人では立ち上がることすらできないくらいです。
それゆえ、痛み止めなど薬に頼っている人も少なくありません。

そして、現代人の生理の頻度は人類史上最大の多さだと言われています。
昔の女性は50回程度であったのに対し、現代の女性は約450回!
約10倍になっているというデータもあるようです!

なぜ生理がこれほど多くなっているのでしょうか?
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  投稿者 takayama | 2022-10-08 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

【番外編】生殖(産卵、月経、出産等)に迫っていく。

生物にとっての産卵や出産、月経・生理=生殖とは、一体どういうものなのでしょうか?
生殖については謎が多い。そこで生殖の産卵、出産、月経・生理から生殖に少しでも迫れたらと考えています。

今回のブログでは、これらに迫っていくための追求ポイントを上げていきたいと思います。
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  投稿者 takayama | 2022-10-05 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments »