2022-04-29

【番外編】クロロフィルとヘモグロビンの関係①

植物は光合成によって、二酸化炭素を水と光で、ブドウ糖(栄養物)を作り出しますが、その要となっているのが葉緑素(クロロフィル)です。(参考:クロロフィルってなに?

動物にも植物とどうようのエネルギーを創る仕組みはないのでしょうか?
動物の真核細胞も葉緑素の原型のようなものを持っており通常は発現しておらず(封鎖されており)、環境の変化など適応の仕方で発現するとみるべきなのでしょうか。(参考:一次共生はシアノバクテリアだけなのか?

植物のクロロフィルに対して、動物のヘモグロビンに注目してみます。
その前に、クロロフィルの復習を少ししてみます。
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  投稿者 m-yoriya | 2022-04-29 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

【番外編】優性遺伝・劣性遺伝~なんで劣性の遺伝子をもっているの?~

 

ヨーロッパ人は、眼が青くて、髪が金色。一方で日本人は、眼も髪も黒っぽい。
この2人から生まれた子どもはどんな子が生まれると思いますか?
私はてっきり金髪か黒髪の子どちらかしか生まれないのでは?と思っていました。

しかし、ヨーロッパで生まれた場合は青い眼、金髪になる可能性が高く、日本で生まれた子は眼も髪も黒っぽくなる可能性が高いそうなのです!
生まれた場所によって、発現するものが違うのです!

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  投稿者 takayama | 2022-04-25 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

人類って何?② ~猿人って結局、サル?それとも人類?~

前回は、教科書の定説「直立したから大きくなった脳を支える」ということの矛盾を整理しました。
今回もまた教科書の定説の点検をしてみます。

教科書には「自由に使えるようになった前あし(手)で道具を使用することを通じて、次第に知能が発達」と書いてあります。

では、【手が自由になり道具を使ったから知能が発達した】という説は成立するでしょうか?

 

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  投稿者 tuti-nor | 2022-04-21 | Posted in 4)サルから人類へ…, ①進化・適応の原理No Comments » 

人類って何?① ~立って歩くことで大きな脳を支える定説は本当か?~

前回のブログでは「骨格から人類の起源を探る」をテーマに追求し、人類は「直立二足歩行になったのではなく、もともと二足歩行で四足歩行ができなかった」ことを仮説付けました。

となると、一般的な定説として教科書にも書かれている「立って歩くことで、重くて大きな脳を支えられるようになった」は本当に正しいのか?疑問が湧いていきます。今回は、この定説は成立するか否かを扱い「人類は元々2足歩行である」仮説を裏付ける根拠になり得るか、追求していきます。

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  投稿者 t-kenta | 2022-04-21 | Posted in 4)サルから人類へ…, ①進化・適応の原理No Comments » 

【番外編】一次共生はシアノバクテリアだけなのか?

前回に引き続き、もう少しシアノバクテリアについてその構造を見ていきます。

地球に生命が誕生してから、初めて光を利用し、酸素発生型光合成を行った生物は原核生物の「シアノバクテリア」です。
その特徴は細胞を包む膜が2枚あることです。細胞質と接している内側の細胞膜は「内膜」、リポ多糖類に覆われている外側の膜は「外膜」といいます(図:シアノバクテリアの外側2つの実線の円)。内膜と外膜の間には「ペプチドグリカン層」があります(図:シアノバクテリアの外側2つの実線の円に挟まれた点線の円)。内膜の内側には光化学反応が起こる「チラコイド膜」(図:細長い円)があり、そこで光合成をしています。また、チラコイド膜には、「フィコビリソーム」(図:チラコイド膜に付着する黒い丸)という大きなタンパク質複合体が結合しています。

                           (Keeling 2004をもとに作図)

光と二酸化炭素を使って糖を貯めて酸素を放出する「酸素発生型光合成」は、数億年とも数十億年ともいわれるくらい長い時間をかけて出来上がった仕組みと言われています。シアノバクテリアが単系統であることはつまり、原核生物の中で光合成の代謝系を作ることに成功した生物が1つしかいない可能性を示しています。

生物の進化の中で、光合成の代謝系を作ることがいかに大変であるかを物語っています。
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  投稿者 m-yoriya | 2022-04-15 | Posted in ①進化・適応の原理, ②シリーズ“祖先の物語”No Comments » 

【番外編】クロロフィルってなに?

以前から本ブログで追求している光合成。調べていくと、葉緑体に含まれるクロロフィルが関係していることが分かってきました。
しかし、クロロフィルってよく聞くけど、全然何をしているのか分からない!
今回は、“そもそもクロロフィルって何?”という所から迫っていきたいと思います。 (さらに…)

  投稿者 takayama | 2022-04-12 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

骨格から人類の起源を探る②~人類は四足歩行から二足歩行になったのではなく、元から「二足歩行」ではないか~

前回のブログで扱った「二足歩行は既にテナガザル時代に当たり前のようにやっていた」仮説について追求していきます。

前回は4足歩行の哺乳類との比較でしたが、今回は「類人猿と人類の骨格」で比較していきます。

 

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  投稿者 t-kenta | 2022-04-08 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

骨格から人類の起源を探る①~二足歩行はテナガザルの時点で既にできている~

当ブログでは、哺乳類から遡って適応の歴史を、その時の状況や脳回路の機能から、論理的なアプローチで人類の起源を追求していますが、既存の人類学では「化石の骨格」で人類の祖先かどうかを判断しているようです。

当ブログでのこれまでの追求では、人類の祖先は一旦「オランウータン」というところまで来ましたが、既存の人類学のアプローチもやはりしておく必要があると思います。

ですので、骨格からの改めて、哺乳類に遡って検討してみたいと思います。

 

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【番外編】光合成~色素体とは何か?

【番外編】光合成~シアノバクテリアと葉緑体の『光合成を行っているのは葉緑体だけではないのです!』というように、光合成を行う細胞小器官(オルガネラ)のことを「葉緑体」または「色素体 」といいます。
というと、葉緑体と色素体は別もののように捉えますが、実は色素体の一つが葉緑体なんです。

『葉緑体の起源はシアノバクテリア!?』っていうのも間違いではないのですが、色素体と言った方がより正確なんです。

では、もう少し色素体を追求します。

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  投稿者 m-yoriya | 2022-04-01 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments »