2017-08-15

エピジェネティクス~DNA配列を変えない=適応速度を高める生き残り戦略~

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写真はこちらからお借りしました。

かつては、遺伝子の配列によって形質は規定されるという考え方が主流でした。しかし、「DNA配列の変化によらず後天的な修飾により遺伝子発現が制御・維持される(=エピジェネティクス)」という考え方で捉えることで整合する事実が確認されるようになりました。これは、生物の適応戦略において極めて重要な仕組みです。

エピジェネティクスについては、当ブログで過去にも紹介していますが、今回は生物にとって重要な外圧適応という観点から考えてみたいと思います。
【参考】
◇エピジェネティクスって、何?
◇エピジェネティクス~世代を超えて情報を伝える仕組み
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  投稿者 seibutusi | 2017-08-15 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

日本語の科学の可能性

多くの国では、基本的に科学を英語で学んでいるが、日本では科学を母国語で学ぶことができ、専門用語も多くが日本語であらわすことができる。実は世界を見渡しても、欧米の言語と全く異質な母国語を使って科学をしている国は極めて稀なこと。そうであれば、ここに日本から近代科学を超えた次代の科学を生み出す可能性があるかも知れない。

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  投稿者 seibutusi | 2017-08-13 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

科学はなぜ停止したのか?

20世紀初頭のアインシュタイン等の時代以降、科学の発展は止まっている。しかし、もし科学が大きな進化を遂げれば、人々の生活も大きく変わる。

例えば、生命原理を深く捉えた科学理論が出来上がれば、生きることや健康であることの意味すら塗り替えられ、よりよく外圧適応できる(=より充足できる)未来生活を送るために、精神と体をどのように統合していくか?などが新しい医療とも哲学ともいえる思想として共認されるだろう。

そこでは、もはや物質に偏った科学や生活や医療ではなく、人間としての生き方を問う、本源的なものになるだろう。

では、科学や医療が停滞している理由はなにか?それは、市場社会での金貸支配という現代社会の支配構造の問題という側面もあるが、より深い位相に、近代科学の思考方法の限界』『科学者という職業選択の動機が私権獲得のみになった』が存在する。  (さらに…)

  投稿者 sinisn | 2017-08-11 | Posted in ⑧科学ニュースより1 Comment »