2006-11-30

ヤクザル物語(後編)

前編でヤクザルの(遊動域)(発達)(集団構成)について見て行きました。
このHPはサル学で有名な京都大学人類進化論研究室のHPです。
他にも野生チンパンジーの世界や嵐山のニホンザルなどの生態もありますので参考に読んでみてください。但し、この種の報告は現在のサルについての生態報告という事をお忘れなく。
人類の直径の祖先である真猿と呼ばれたサルと現在のそれも人間に保護された中で生活しているサルはかなり異なっているという事です。一番の違いは外圧状況の違いです。
人類が誕生する直前のサルの状況は寒冷化や森の減少という自然外圧も現在より高く、さらに大型肉食獣がかなり地上に闊歩していた時代です。そして何よりも食料に対して過剰なまでの同類のサルが回りにいたのです。
そんな外圧の中、木の上に群がった真猿の集団は原猿時代に獲得した同化機能を使って集団を形成し課題共認ー役割共認ー評価共認する事で闘争集団として同類同志の戦いを生き延びて進化してきたのです。
それでは以下にヤクザルの生態報告を続けます。後編は(社会関係)(繁栄)(集団間関係)です。
yakuzaru.gif
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  投稿者 postgre | 2006-11-30 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編, ②シリーズ“祖先の物語”3 Comments » 

ヤクザル物語(前編)

こんばんわ。ken太郎です。
真猿の中でも最も身近な日本ザルの特徴について紹介します。
まずは基礎知識!基本的なニホンザルの社会についてウィキペディアから抜粋します。
強力な統率力をもつボスザルとそれを取巻くメス、子供を中心として、他のオスは周辺部に位置し中心部に入ることが許されないという「同心円二重構造」として群れの社会構造が説明されている。ニホンザルの社会の仕組みについては、以下のようなものと考えらている。
・群れを構成するのは成体の雄と雌、および子供と若者である。群れに入らない離れザルがあるが、これは必ず若いか成体の雄である。
・群れの個体はすべての個体間で強弱が決まっており、全体として直線的な順位制を持っている。順位が高いものに対しては尻を向け、上位者がその後ろから乗りかかるマウンティングという行動があり、これによって順位が確かめられると同時に、争いが回避される。順位が離れるほどこの行動はおこなわれなくなる。
・単なる順位制でなく、階級があって、それぞれに群れの中での位置が決まっている。
・リーダーは中央に、その周囲に雌と赤ん坊、その外に若者雄が位置する。
・リーダーは外敵から群れを守り、また、群れ内部での争いに介入して調停する。

上記を頭に入れた上でニホンザルの亜種である屋久島のヤクシマザル(通称ヤクザル)の事例報告からサルの実態を見ていきたい 🙄 と思います。
yakuzaru-2.jpg
以下はニホンザルホームページ「ヤクザルの生活と社会」http://jinrui.zool.kyoto-u.ac.jp/FuscataHome/yakuzaru.htmlから抜粋しました。
(遊動域)(発達)(集団構成)(社会関係)(繁殖)(集団間関係)の5つの面から生態と分析を報告します(分析は私の独断と偏見が多少入っていますが・・・・)
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  投稿者 postgre | 2006-11-29 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編, ②シリーズ“祖先の物語”No Comments » 

もっとも強い不全を抱えた生物がもっとも進化した(新しい機能を獲得した)。

どうも、雅無乱です。今日はNHKの科学番組の話。
一昨年放映されていたNHKスペシャル『地球大進化 46億年 人類への旅』http://www.nhk-book.co.jp/magazine/special/index_earth.htmlは、我々の「ご先祖様」の進化の歩みを追っていく番組だった。
book03_img.jpg
この番組を見て、強く印象に残ったことがある。
それは、このエントリーの題にあるとおり「その時点で最も適応できていない、周囲に比べて著しく立ち後れた生物ほど、次の次元の新機能を獲得することにより複雑化・高度化してきた」という事実だ。
例えばこんなこと…
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  投稿者 nanbanandeya | 2006-11-28 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

「イヌとネコの別れ道」~ネコ編

こんにちは  
「イヌとネコの別れ道」tanakaさんの記事を読んで、
イヌとネコのご先祖様が同じだったことを知り、へぇ~~~ って思いました
イヌ派の人とネコ派の人ってよく意見を対立させてるけど、もとは同じ動物だったんですね
ちなみに私はネコ派です (笑)
小さいころから、ネタ郎、ネタ次郎、ネタ三郎・・・ペルシャ猫を3匹飼っていました
>ネコが家畜化されたのは4000~8000年前のエジプトで、リビアヤマネコが全ての飼い猫の祖先だと考えられています。この頃、人間は初めて農耕=麦の栽培を開始しましたが、人々の頭を悩ませたのが、収穫した麦の倉庫に忍び込むネズミの被害。そこで一計、人様の麦には目もくれず、ネズミを追いかけてくれるネコを飼い始めたのが始まりだそうな。
イヌは防衛 などのために家畜化されたと思っていたけれど、
ネコが家畜化されるようになったのにもちゃんと理由があったんだぁ~  
「ネズミ退治のためにネコを飼い始めた」 なるほど~
しかし、イヌやヤギ等に比べるとネコの家畜としての歴史は浅く、
イヌのように目的を持って繁殖を進められなかったので、種類・毛・色・体格などの多様化は見られず、イヌは約300品種あるのに対しネコは約50品種らしいです
2003年の調査によると、日本では約809万頭のネコが飼育されているみたいですよ
ペットとしてネコを飼っていらっしゃる方も多いのではないでしょうか
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というわけで、 ネコの家畜化 について、もう少し詳しく調べてみました
「イヌとネコの別れ道」~番外編 と思って読んでいただけたら幸いです
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  投稿者 minmin | 2006-11-27 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編No Comments » 

本能を超えた新しい機能(共感機能)の獲得②

~共感機能を獲得するまでの経緯~
縄張り争いに負けた猿は、当然一匹ではなく、縄張り境界線上に何匹か存在しています。
それら縄張りを持たない敗者たちが、互いに身を寄せ合うようになってくるのです。 (依存収束)
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 <獄谷温泉の猿>
注:写真の猿は縄張り争いに負けた猿ではありませんが、一箇所に集まって身を寄せ合う習性をもつ猿の事例としてUPしています。

お互い共通の不全課題を抱えて依存収束した負け猿たちは、依存し合う中から、「どうする?」⇒「どうにかならないか?」と可能性を相手に求め、互いに相手に期待収束してゆきます。

依存収束⇒期待収束し、互いに相手を『注視』し続ける内に、遂に相手も同じく依存し期待している事を発見し(探り当て)、互いに相手の課題=期待を自己の課題=期待と同一視して理解し合うに至ります。

自分以外は全て敵で、かつ怯え切っていた原猿弱者にとって、「相手も同じく自分に依存し、期待しているんだ」という事を共有できた意味はとてつもなく大きく、相手に深い安心感を与え、互いの不全感をかなり和らげることが出来ました。

この辺の感覚は、現代人である私達も実感できるところだと思います (同じ境遇の人を見たり、話しをするだけで、ちょっと安心する 🙂 って感覚ですね。)

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  投稿者 marlboro | 2006-11-25 | Posted in 4)サルから人類へ…, ②シリーズ“祖先の物語”4 Comments » 

本能を超えた新しい機能(共感機能)の獲得①

今回は、樹上に逃げ場を求めた、原猿の不全と突破口に迫ってみたいと思います。 🙄

樹上に逃避の場を求めた原猿(正確には前身の原モグラ)は、肉体改造(後ろ足の指で手と同じ様に枝を掴める)を行うことで、樹上生活が可能になりました。
wao.jpg
<写真はワオキツネザル>

同時に彼らは、最高の「防衛力」と「生産力」を手に入れることになります。
①樹上には、外敵がほとんどいない。→防衛力UP
②樹上には、栄養価の高い果実や木の実が沢山ある。→生産力UP

ということで、原猿たちは、陸・海・空とは別の樹上という第四の世界をほぼ独占 しちゃったのです。

しかーし、原猿たちは、樹上において大きな可能性を獲得すると同時に、大変な問題に直面することになります・・・・
それは何なのでしょうか

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原猿の樹上生活ってどんなだったの?

11月5日の記事『「原猿」って、どんなサル?』を読んで、じゃあ原猿の樹上生活って具体的にどんなだったんだろう?と興味を持ったので調べてみました 🙄
今日は、その原猿が真猿になるまでにどんな変化を経て進化していったのかを追ってみます
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昼行性の原猿:ワオキツネザル 
(参照:あっちいったり、こっちいったりして撮る

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生き残っている原猿って?

「原猿」って、どんなサル?

原猿、真猿と言われていますが、今も生き残っている原猿ってなんで真猿に進化しなかったの?

って疑問に思っちゃいました~
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京都大学霊長類研究所の霊長類の進化の系統樹を参考にしてつくってみました。
それによると、現生の原猿って、真猿と分かれた種であることがわかるのです。|¥・д・)
ちなみに、上記でもわかるように、生物学の分類では、原猿と真猿は約4千年前に枝分かれし、ロリス、キツネザル、メガネザルへと枝分かれしたものを「原猿」、新世界ザル、旧世界ザル、類人猿へと進化した仲間を「真猿」と定義しています。
なるほど(≧∇≦)b
じゃあ、原猿として進化した種はというと・・・
原猿は、今ではごく限られた地域、マダガスカル島と東南アジアの一部に生息いるんです。
ドリームワークスの映画「マダガスカル」でも多くのキツネザルが登場しておりますが、そのキツネザルが原猿なんで~す。
あと、小学校のころに歌った「アイアイ」もこのマダガスカル島に生息しているんです。
でも、この原猿たち、なんでこの地域しかいないの?
っていうのがかなり疑問!(°Д°)ハァ?
なんでなの?
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霊長類の視覚進化②

原猿の視覚進化の続きです。
完全に樹上適応した初期原猿類。樹上は地上と違い外敵が存在しませんでした。
木の実・葉・昆虫類など食料も豊富にあります。最高の防衛力と生産力を手に入れた、初期原猿類は、森林中を覆いつくします。こうして森林中を覆いつくした、初期原猿類は、性闘争本能による縄張り闘争へと突入します。
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樹上を覆いつくす猿
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  投稿者 postgre | 2006-11-21 | Posted in 4)サルから人類へ…, ②シリーズ“祖先の物語”No Comments » 

霊長類の視覚進化①

11月5日の記事、「原モグラが原猿に進化して何が変わった?」を読んで”立体視の獲得”について気になったので、霊長類(原猿→真猿→人類)の視覚機能について更に追求してみました。
”立体視”が出来るようになるには、両目が前向き についている必要があります。
現存する原猿類の目は・・・確かに前向きについている!
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原猿類に進化する以前(原モグラ時代)は、目は現在のモグラやネズミと同じように顔の側面寄りについていました。原猿への進化途中(霊長目としての特徴をいくつか持っている)であるツパイ類の目も側面寄りについています。
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原猿への進化途中 ツパイ
つまり、原モグラから原猿に進化する段階で、目が顔の側面寄りから完全な前面に移動したと言うことです。
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  投稿者 postgre | 2006-11-18 | Posted in 4)サルから人類へ…, ②シリーズ“祖先の物語”1 Comment »