今回は、樹上に逃げ場を求めた、原猿の不全と突破口に迫ってみたいと思います。 🙄
樹上に逃避の場を求めた原猿(正確には前身の原モグラ)は、肉体改造(後ろ足の指で手と同じ様に枝を掴める)を行うことで、樹上生活が可能になりました。
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<写真はワオキツネザル>
同時に彼らは、最高の「防衛力」と「生産力」を手に入れることになります。
①樹上には、外敵がほとんどいない。→防衛力UP
②樹上には、栄養価の高い果実や木の実が沢山ある。→生産力UP
ということで、原猿たちは、陸・海・空とは別の樹上という第四の世界をほぼ独占 しちゃったのです。
しかーし、原猿たちは、樹上において大きな可能性を獲得すると同時に、大変な問題に直面することになります・・・・
それは何なのでしょうか
その前にポチっと押してくださいな 。
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ちょっと、考えてみればわかると思うのですが、外敵がいないということは、その種はどんどんどんどん繁殖していきます。→そうなると、集団間の縄張りが接してきます。
縄張り空間の特徴(樹上には何本もの枝があり、降りれば地上があり、しかも縄張り内には何百本もの樹がある)から、1匹のボスが多数の敗者を縄張りから完全に追い出すことは不可能です。
たとえいったん追い出したとしても、追い出された者は樹上逃避できるので、外敵に喰われることなく大多数が生き残ってしまう。
そして、生き残っている以上、彼らは常にどこかのボスの縄張りを侵犯していることになります。ボスにしてみても、メスの掠奪は許さない 👿 が、縄張り周辺でのエサの掠め取りまでは手が回らない・・・ 🙁 。
もちろん、ボスが恐ろしい 😥 ので、負け猿たちは概ね各縄張りの境界線上にたむろすることになるが、そこでは充分な食糧を得ることができない・・・。
まとめると、縄張りに負けた猿の状況は の様になります。
①縄張りを侵犯しながら、ボスの目を盗み、かろうじて餌を掠め取る→飢え
②いつ襲ってくるか分からない敵=ボスの攻撃→緊張・怯え
そうです、原猿(負け猿)たちが陥った最大の不全とは、本来、縄張り争いに負けた個体は死ぬ はずなのに、樹上の特性ゆえ、死なずに辛うじて生き残れちゃう、つまり、『死ねない』ということなのです。
そうなると、縄張りもなく中途半端に生き残ることになった原猿(負け猿)たちは、絶えず生存の危機に晒され不全感覚が刺激され続けるという意識的な極限状態に陥ってしまう・・・。こんな状態では、意識が統合できないのも当然
実は、このような事態や状況に対応できるシステムは、本能にはセットされていません・・・。=本能では適応できない、本能のシステムエラー
⇒どうする
⇒この状況を突破するには、本能に変わる新しい機能の獲得(=共感機能)が必要になってきます。
②に続く・・・ From やっさん