2007-12-31

男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?③

さて、いよいよ「男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?」の三発目。これを今年最後のエントリーとして、来年を迎えたいと思う。
■オス・メス分化した生物にとって「老化」「死」は重要な適応戦略である
もう一つ不思議なことは、有性生殖を行う生物に必ず「老化」「死」が存在するってことだ。
「そんなんあたりまえやん」と思われるかもしれへんが、地球上の生物が老化して死ぬようになったのは、実は生命が誕生してから10億年以上経ってからのこと。有性生殖をする生物が適応のために、新たに獲得した機能が「老化」「死」という性質だったのだ。そんな厄介なもんわ~ざわざ獲得せんでも…と思うが、実は理由がある。
分裂増殖(無性生殖)を行う生物は(究極的な栄養不足や生命維持の物理的な限界を超える環境に置かれることがもしなければ、という仮定においてだが)、実質的に不死だ(厳密に検証するとそうではない可能性があるが…)。それに対して、有性生殖をする生物は、例外なくプログラムされた「死」を持っている。
http://moer.but.jp/bbs/bbs.php?i=200&c=400&m=26202
しかも、まかり間違って生き長らえることがないように「アポトーシス」「アポビオーシス(寿死)」(参照:http://www.sun-inet.or.jp/~lavender/med3.htm)によって、生物は必ず死ねるように二重にプログラムされている
有性生殖をする高等生物のほとんどは2倍体である(ディプロイド:ゲノム=その生物の染色体の必要情報 を2セット持っている)。ここに「性」のシステムのもう一つの利点がある。2倍体だと、片親からの遺伝子に欠陥があったとしても、もう片親からの遺伝子で生態機能が補えれば、変異が個体の死に直結しなくて済むわけだ。そして、その変異を蓄積することも可能になる。要するに、保険を1セット持っておくことで、生きる可能性も変異を蓄積する可能性も拡がるってわけや^^)。
逆に、両方の親からたまたま同じ致命的な欠陥を受け継いでしまえば、個体が生殖年齢までに死に至るため、その欠陥因子は次世代に引き継がれなくて済むわいな。生物集団内で、そういった不適応因子の割合は低く保たれるってわけだ(そう考えると、死にも立派な意味があるってこと)。逆に捉えるとこれは、世代交代により、適応因子はより速く生物集団内に広がるようになっているわけだ。
その生物が生きている間に受けるリアルタイムの外圧への適応を精一杯試みた個体は、一つの実現体だ。そして生殖をすませた個体は、その生息域に永遠にのさばるようなことは決してない。必ず自ら老化し死ぬことによって次の適応の可能性を持つ次世代に生存の場を譲りわたしていく。そうやって「群れ」という単位で適応してきたのだ。
なんかすごいことだ。あたりまえと言ってしまえばあたりまえのことなんだが、ある種、感動があると思わへん? 個人主義思想なんて、この生命の営みの前にはなんとチンケなことか…
というわけで、下(続き)に要点をまとめてみた。その前に…
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  投稿者 nanbanandeya | 2007-12-31 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?②

さて、男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?の続きを行ってみたい。
■あまりに非効率な“性システム”がなぜ生物界で優勢なのか?

無性生殖の最大の問題は、ほとんどそっくり同じ子孫が大量にできてしまうことだ。
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  投稿者 nanbanandeya | 2007-12-31 | Posted in ①進化・適応の原理3 Comments » 

男(オス)と女(メス)があるのはなんでだろう?①

今年も、「生命史から自然の摂理を読み解く」を応援してくださってありがとうございます。2008年もどうぞよろしくお願いします。
私:雅無乱は、関西の路上で毎週「なんで屋」なるものをやっている。道行く人達の「なんでだろう?」という疑問に何でも応えます!応えに満足していただいたらチャリーンとコインを入れておくれ…というもの。
(これは友人のブログ:
http://blog.livedoor.jp/nandeya_umeda/イメージとしては、例えばこんな“お題”などを扱っている。男女関係や悩み相談から社会問題まで幅広く^^;)。

名古屋で友人もやってるし、関西関東では道端で僕の仲間たちがやってるのを見かけたことがある人も多いのでは?最近有名になってきたみたいで嬉しい限りである。
路上で出会った見知らぬ人とマジ話して、一緒に追求するってのはなかなか楽しいものなのだ。
で、先日、その「なんで屋」で、
「人間に男と女があるのはなんで?」
というお題を、カップルに聞かれて困ってしまった。
こういう素朴な疑問が一番難しい。たしかに「なんでなんや?」。
この場は生命科学メインのブログなんで「高等生物のほとんど全てが雌雄分化しているのはなんでだろう?」という問いに変えて、その本質を考えてみようと思う。
■有性生殖は、実は極めて非効率なシステム?
来年もよろしくお願いします。
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  投稿者 nanbanandeya | 2007-12-31 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

男の人の方が色盲が多いのは、何で?

今日は、最近知った染色体の話を紹介します :D
「色盲」って、女の人より男の人のほうが、多いですよね?
これには、染色体が関係しているんです。
今年もよろしくお願いします。
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  投稿者 miwa | 2007-12-30 | Posted in 未分類 | No Comments » 

性決定のタイプ(両生類から哺乳類)

両生類から哺乳類の性決定のタイプを概観してみました。
遺伝的に性が決まる場合には、一般に性染色体上に存在する性を決める遺伝子(性決定遺伝子)に従って生殖腺や脳が性分化を起こす。ただし、この遺伝子は最初のきっかけをつくるスイッチでしかなく、その後次々と生成されるタンパク質が連鎖反応を起こし、雌雄器官を形成する。
脊椎動物の中でも、哺乳類の性決定遺伝子(スイッチ)としてSRY遺伝子(Sex-determining Region on the Y chromosome)が特定されている。このSRY遺伝子は多くの哺乳類で共通の性決定遺伝子である。このSRY遺伝子の有無が様々な遺伝子の発現を引き起こし、生殖腺(精巣・卵巣)が分化する。
哺乳類以外のこれらの脊椎動物についても、SRYと相同な遺伝子を探す研究なされた。しかし、鳥類・爬虫類・両生類、魚類どの動物でもSRY遺伝子は見つからなかった。
哺乳類以外の脊椎動物の性決定機構はどのようなものなのだろうか。
爬虫類では、受精に時点で性が遺伝的に決定されても、その後も不変とはいえない。孵卵の環境、とくに温度によって、雄になったり雌になったりする。
hachuurui.bmp
両生類は今までに約50種の核型が決定されている。
ryouseirui.bmp
鳥類の性は、哺乳類と同様遺伝的に決定されている。性染色体の組み合わせがZW(ヘテロ)が雌、ZZ(ホモ)が雄となる。哺乳類がY染色体で雄になると同様に、鳥類はW染色体で雌になると考えられるが、実はまだはっきりわかっていない。
↓おまけとして、性転換する魚類があります。その前に
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  投稿者 kumana | 2007-12-29 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

両生類から哺乳類への進化

最古の哺乳類「アデロバシレウス」 以下の画像は「古代の住人」からお借りしました。
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哺乳類が登場したのは、恐竜の登場とほぼ同じ三畳紀です。恐竜が登場して絶滅した中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)は有名ですが、それ以前に哺乳類が両生類からの進化を進めていた時代がありました。
デボン紀に登場した両生類が、石炭紀、ペルム紀、三畳紀を通じてどのように哺乳類に進化してきたのか振り返ってみます。
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  投稿者 nodayuji | 2007-12-28 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類No Comments » 

両生類の進化~繁殖様式の多様化~

両生類とは脊椎動物の進化過程で水中生活から陸上生活へと移行する段階の系統群です。
最初の両生類はデボン紀末期(3億5400万年前)に出現します。
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最古の両生類:アカントステガ(コチラのサイトよりお借りしました)
イクチオステガやアカントステガ(図)は四肢をもった最古の両生類と知られています。
今回は両生類の進化を見ていきたいと思います。
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  投稿者 shimicho | 2007-12-27 | Posted in 未分類 | No Comments » 

魚類から両生類への進化

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こんにちはっ
前々回までの記事で、地球環境の変遷を年代ごとに押さえてくれたものがありました

それらも踏まえて、今回から生物の進化史(魚類→両生類→哺乳類)を押さえ直していきます

①魚類から両生類へ
②両生類から初期哺乳類へ

に分けてお送りしますっ
それでは、第一弾、『魚類から両生類』への進化過程を詳しく展開していきます
進化系統図解と合わせて紹介していきますので、お楽しみに~ :roll:
その前に、いつものヤツをお願いします
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  投稿者 marlboro | 2007-12-26 | Posted in 未分類 | No Comments » 

“ねずみ算”を支える卵子の中心体

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 魚類や両生類の多産多死戦略に対して、多くの哺乳類では、少産少死という戦略を採っている。ヒトの雌は生涯を通じて僅か420個しか排卵せず、さらに一回に放出される何万という精子も殆どが受精には至らず、受精段階での淘汰圧力を高めている。
ところが、うららさんが投稿しているマウス(ラット)の繁殖能力はずば抜けて高い。
性成熟  40-60日
発情周期 4- 5日
妊娠期間 19-21日
哺乳期間 17-21日
産仔数  6-13匹
マウス(ラット)の繁殖能力は、卵子の構造的違いが支えている。
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  投稿者 blogger0 | 2007-12-25 | Posted in ①進化・適応の原理3 Comments » 

古生代~中生代の地球環境と進化2

前回のエントリーに続き、地球環境の変化と生物進化の流れを見てゆきます。
今回は、主に両生類から哺乳類への進化過程における地球環境をおさえてみます。
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<2億年前(三畳紀)の世界図:ウィキペディアより引用>

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  投稿者 fkmild | 2007-12-24 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類1 Comment » 
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