2016-09-22

葉緑体と共生して光合成を行う動物

ウミウシ
画像はこちらからお借りしました。

多細胞生物の動物であるウミウシの中には、藻類を摂取して体内に葉緑体を取り込み、光合成を行って生成した糖をエネルギーとして生きる種があります。

葉緑体は自身が存続するのに必要なタンパク質全てを作り出すことができないので、藻類細胞核で作られるタンパク質によって活動を維持しています。
光合成を行うウミウシは、藻類が持つ葉緑体へのタンパク質の供給に関わる遺伝子を自らの遺伝子に組み込むことで、体内に取り込んだ葉緑体の活動を維持しているのです。
また、この遺伝子はウミウシの生殖細胞にも存在しており、葉緑体を受け入れる機構は適応手段として定着している事がわかります。
(さらに…)

  投稿者 seibutusi | 2016-09-22 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments »