2007-11-30
生物がオスとメスに分かれたのは、なんで?
さて、一週間にわたって「なんでや劇場~生物史から学ぶ自然の摂理⑤」の内容を振り返ってきましたが、ここで「オスとメスに分化したのは、何で?」の答えをいったんまとめます
多細胞動物の生殖系の進化のステップは、3段階
Ⅰ 保存と仕事の分化(殖・産分化)
Ⅱ 精卵分化
Ⅲ 雌雄躯体分化
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雌雄同体から雌雄異体への分化史
11/23(祝)に開催された「なんでや劇場」の「生物史から学ぶ自然の摂理⑤~オスとメスに分化したのはなんで?~」を紹介するシリーズ、今日のテーマは「雌雄同体から雌雄異体への分化史」です。
この図解はなんで屋劇場で配布された資料を簡略化したものです。本当の資料はカラーで、様々な生物の写真や体の構造が紹介されている優れもの。是非皆さんも参加してください。
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精子と変異(仮説)
http://www.gizmodo.jp/2007/03/post_1181.html
前回までの記事で、精子には中心体があり、卵子には中心体がないという記事がありました
今回はさらに突っ込んで、
中心体が精子由来なのは何を意味するのか?
を考えてみましょう
その前に、いつものやつお願いします
精子と中心体
ヒトの中心体は精子由来らしい。
卵子では中心体が消滅しているのだそうだ。
中心体というのは、細胞分裂時に重要な働きをしている。
精子と中心体の関係が分かれば、オスメス分化の謎に迫れるかも知れない。
<顕微鏡で見る精子の様子:リンクより引用>
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精子と卵子に配偶子が分化したのはなんで?~栄養と運動、受精と発生、精子・卵子の淘汰適応
こんにちは! 😀
11/23(祝)に開催された「なんでや劇場」のテーマは
「生物史から学ぶ自然の摂理⑤~オスとメスに分化したのはなんで?~」でした。
当ブログでも今日から5回に渡って、そこでの議論を元に内容を整理して報告したいと思います。
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単細胞から多細胞へ 過酷な生存闘争圧力に対応するため役割分化した細胞群
単細胞生物から多細胞生物への進化の過程を見ていくと、環境の変化(=外圧:外部世界からの圧力)に単細胞生物がどのようにして適応してきたかが明らかになります。
そしてこの適応戦略に、現代の企業の適応戦略と同じ「自然の摂理」を見ることができます。
「反復説」の現在的意味と「進化積層体」
脊椎動物各群の発生過程(フォン・ベーアによる)
胎児は、その成長過程で脊索動物段階、魚段階、両生類、爬虫類、哺乳類段階と身体器官の形成と組替えを行っていきます。
(http://www.biological-j.net/blog/2007/11/000328.html)
この記事内容は、「個体発生は系統発生を繰り返す」という「反復説」を指し示していると思われる。(わたしが生物を習った二十年以上前には、教科書に載っていたような…)
このchai-nomさんの記事内容に関するあつしさんのコメントに対してレスしたが、今日はこの「反復説」に関する現在的状況について記すとともに、この問題についてもう少し考えたい。
ところで、この「反復説」。ナチスの人種差別政策を正当化したとされ、また、反復説を唱えたヘッケルの捏造もあって、生物学の主流からは無視されてきた。ところが、80年代後半からのDNAの解明に伴い、むしろ見直されつつあるようだ。
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棘皮動物の不思議
今回は棘皮動物(きょくひどうぶつ)について勉強してみたいと思います。
棘皮動物ってなに と思われた方もいると思います。
これは、針(ハリネズミ)のような皮をもった動物ということになりますが、実際にはウニと類縁関係にあるナマコなどのトゲをもたない動物も、棘皮動物に含まれています。
棘皮動物とはウミユリ類、ヒトデ類、シャリンヒトデ類、クモヒトデ類、ウニ類、ナマコ類の6つのグループに分けられる。現生する棘皮動物はこれら6綱のみだが、その他多くの絶滅した綱が知られている。
化石は古生代以降に発見され、その量は動物化石としては多い方に属する。ウミユリやウニを主成分とする石灰岩もあるほどである。
では、その生態はどのようになっているのでしょうか?
その前にポッチ とお願いします。
ながーい独身時代。菌類の生活環
最近は都市化が進み、結婚しない男女が増えていると聞きます。
しかし実は同じように長い独身時代を謳歌している生き物がいるのです。細胞の話ですが・・・
答え・・・それは菌類です。
それでは今日は菌類について勉強していきたいと思います。
真核生物の生活環は3つの基本的旋律があります。
まずその3つを復習してみましょう
①配偶子環(ほとんどの原生生物、動物)
2N―――――⇒減数分裂⇒単相配偶子(1N)⇒受精⇒次世代(2N)―――――⇒
②胞子環(いくつかの原生生物、植物)
2N―――⇒減数分裂⇒単相胞子体(1N)⇒体細胞分裂⇒単相配偶子(1N)⇒受精⇒次世代(2N)―――――⇒
③接合子環(いくつかの原生生物、菌類)
1N―――⇒体細胞分裂⇒単相配偶子(1N)⇒接合(2N)⇒減数分裂⇒単相胞子(1N)⇒無性生殖―――――次世代(1N)
この3つを比較すると以下の点に着目できます。
※配偶子環は複相期時代が最も長く、かつ単相期では成体として生存できない。
※配偶子環も胞子環も複相期が長く単相期は短い。配偶子環は単相期は極めて短い
※胞子環は複相期と単相期で2つの世代がある。
※胞子環と接合子環は配偶子と胞子の順番が逆である。
※接合子環は複相期が短く、ほとんどが単相で生活している。
原生生物の段階で①~③までに分かれています。その後それぞれ動物、植物、菌類に分かれて現在の生物界を形成しています。
ここからも動物は仕事細胞を特化させ、植物は生殖過程を特化させていった事が見て取れます。しかし菌類においては、粘菌や水生菌類の原生生物の単相時代をそのまま引き継いで進化していっています。
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植物の進化はn倍体の多細胞化にあり!?
今日は地上に進出した植物の生殖について考えてみたいと思います。
前回紹介された、ハチのオスは単為生殖でしか生まれないという特徴と共に、「n倍体の多細胞生物」である点も注目されます。
(動物は基本的に2n倍体の多細胞で存在し、精子・卵子のみn倍体の単細胞で存在します。)
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