2011-05-31
「放射性物質の拡散予測」シリーズ3 ~年間放射線量を予測する
こんばんは。
前回記事『「放射性物質の拡散予測」シリーズ 2~現在の拡散状況』では、放射線の拡散状況を押さえました。
次に気になるのが、「今後どうなるのか?」です。
そこで今回は、今後の放射線量について予測してみました:D
続きに進む前に、応援のクリックをお願いします
いつもありがとうございます
癌の原因を探る~その1.癌は血液の病気?~
放射能の体内被曝経路等を追求してきましたが、体内において核分裂が起こった場合に放出される放射線は、直接的に細胞のDNAを破壊し、甲状腺癌や白血病(血液の癌)等といった癌を引き起こす原因になると言われています。
(「放射性物質の内部被爆」シリーズ~放射性物質は、どのような経路で体内に取り込まれるか?
)
そこで、今回は改めて「癌の発生する仕組み」を探っていきたいと思います。
今週の福島原発(5/18~5/24)工程表の妥当性、メルトスルー
今週は、先週からの東電の工程表見直し(1号機から3号機のメルトダウン)によって、日本の情報公開の不確定さ(隠蔽)がますます目立つようになり、代替エネルギーや新たな核実験など日本内外部での動きが目立つ一週間でした。
<今週の福島原発の動き>
5/18 ・IAEA調査団(12カ国14人)が福島原発を視察
5/19 ・3号機に立ち入り、放射線量調査(作業時間10分のみ、放射線量160~170mSv/h)
5/20 ・2号機、「循環注水冷却」整備工事を開始
・1~4号機は廃炉、7~8号機は増設中止を発表
5/21 ・汚染水ためるメガフロート到着(容量1万トンのみ)、配管の設置作業
・3号機、汚染水250トン(放射線総量20兆ベクレル)が流出と発表
5/22 ・2号機、注水経路変更に伴い取水口近くのピット(穴)穴埋め
・1号機建屋上空の粉塵採取(2、3号機上部は持ち越し?)
・放射線量、東北関東各地で上昇
5/23 ・IAEA調査団(6人、韓国の原発専門家で構成)が日本に到着、福島県など現地調査へ
・2号機、循環注水冷却に向け資材搬入開始
5/24 ・地震直後の福島原発の状況を最悪の状況を想定して解析
<今週のその他の原発関連の動き>
5/18 ・放射性セシウム閉じ込め材料の開発に成功(日本)
・原発作業員の一割が内部被爆検査を受ける(1人から3万ppm)
5/23 ・神戸大名誉教授、ソフトバンク孫社長、小出氏など「脱原発」主張派4人が、参院行の政監視委員会に参考人として出席(エネルギー転換を主張)
・米、x線を用いた新式の未臨界核実験成功。原発の安全性主張
5/24 ・もんじゅ再摘出準備作業開始(6月中旬めど)
・釧路沖のクジラ(最終捕食者)から31ベクレル/kgのセシウム検出
今までの経緯を見ると、いつまでも確実な処置ができてない東電の方法には「本当にこの方法で確実にできるのか?」という疑問が残ってしまいます。
そこで、今週の論点はこれから東電が行っていこうとしている方法についての妥当性を検証していきたいと思います。
その前に、興味を持たれた方は応援お願いします。
「放射性物質の内部被爆」シリーズ~体内に摂取する可能性のある放射線物質は?(呼吸・野菜編)~
前回は、私達の体内へ放射性物質が取り込まれていく過程の内、主に経口摂取(食物を介しての体内摂取)について、特に水産物に絞って追求・考察を重ねました
今回はその続きです
(画像はコチラからお借りしました)
現在、よく報道等で取り沙汰されている放射性物質の放出は海洋だけではありません。
土壌の汚染も今後更に深刻な事態に突入することが予測されます そこで、今回は大気→土壌への汚染からどのようにして私達の体内に放射性物質が取り込まれていくのか?を追求していきます 🙄
気になる方は「続き」をクリックお願いします☆
命を懸けた原発作業 日本人の平均寿命が下がる
チェルノブイリ原発事故が1986年。その直後から旧ソ連諸国の男性の平均寿命が急落しています。
「放射性物質の拡散予測」シリーズ 2~現在の拡散状況
茶葉や牧草、魚など広域で基準値を超える放射線量が確認されています。今後の拡散予測をする前に今回は現在、どのように拡散しているかを押さえていきます。
文部科学省から5月11日現在の累積線量が発表されました。
引用元はこちら
計画的避難地域を超えた地域はさほど線量が高くなさそうです。引用元には年間予測値も掲載されており、20ミリシーベルトを超える地域は限定的です。
一方、海洋汚染の広がりはどうなっているのでしょうか。
同じく文部科学省が宮城、福島、茨城県沖で5月9~14日に採水したデータではほとんどがセシウムは未検出となっており、福島第一原発付近の沿岸で基準値を超える120ベクレル/リットル(基準値90Bq/L)が検出された程度です。
では本当に危険性は小さいのでしょうか?
福島原発事故~海外メディアはどう見ている?【3】
アメリカの原子力規制委員会のガンダーセン博士が、5月13日(金)の東電のメルトダウン発表を受けてのコメントを発表しましたので、紹介します。
発表した日は、5月13日(金)です。
福島4号地震で傾斜崩壊危機! 1.2.3号燃料容器漏!ガンダーセン
興味を持たれた方は応援もお願いします。
体内に摂取する可能性のある放射線物質は?
~魚や海草から摂取されやすい放射性物質~
前回の内容で、各放射線物質が体内でどのように取り込まれていくか大よそ見えてきました
今回は、食べ物からどの放射性物質がどのようにして私達の体内へと取り込まれていくか、水産物に絞って、その経路を追及していきたいと思います
今週の福島原発(5/11~5/17)1~3号機はメルトダウン、工程表の改訂版発表
先週の予想通り、今週は大波乱の1週間でした。簡単に1週間を振り返ってみましょう。
5/11 3号機から海水の濃度限度の62万倍のセシウム134や、43万倍のセシウム137などの放射性物質を含む水が海に流れ出ているのを確認
5/12 東電が1号機のメルトダウンを認める。
5/13 1号機の原子炉建屋全体を覆う建屋カバー設置に向けた準備工事を開始
5/14 作業員1名が心筋梗塞で死亡
5/15 東電が2号機3号機もメルトダウンを認める。3号機の再臨界防止のためホウ酸水の注入開始。今後1・2号機もホウ酸水注入。
5/16 原子炉冷却装置は津波の前に手動で停止していたことが判明
5/17 東電が事故収束に向けた工程表の改訂版発表、冠水を断念
この画像はこちらからお借りしました
1号機から3号機はメルトダウン、作業員が一人死亡と大混乱状況のなかで発表された工程表の改訂版はどこが変わっているのでしょうか。東電が公表した改訂版から変わったポイントを抽出すると以下の3点になります。
①2号機に加え1号機3号機でも冷却水が漏洩していることから、「循環注水冷却」の確立を、冠水作業に先んじて実施するよう見直し。
②地下水の汚染拡大防止のため、サブドレン保管管理、地下水の遮蔽工法を検討
③作業員の環境改善として、仮設寮設置などの新たな対策を実施
東電の発表は回りくどくて分り難いですが、これをわかりやすく説明すると次のようになります。
①燃料棒がメルトダウンし、圧力容器、格納容器に穴が空き、放射性物質が外に流れ出ている。容器内に放射性物質をとどめて冷却するのは不可能であり、建屋全体で水を循環させて冷やすしかない。
②メルトダウンの結果、高濃度汚染水は建屋から、さらに外にもどんどん漏れており、汚染の拡大を防ぐために、地下水を遮水する必要がある。
③対策の長期化は避けられず、緊急対策ではなく、恒常的作業として作業可能な環境の整備が必要。
もはや、循環注水冷却しか手がないと言うことのようですが、この循環注水冷却はどんな仕組みなのでしょうか、これで問題は解決するのでしょうか。
興味を持たれた方は応援もお願いします。
福島原発事故~海外メディアはどう見ている?【2】
今日も5月8日の記事に引き続き、ロシアの報道番組「Russia Today」でのアーノルド・ゴンデーセン博士(フェア・ウィンド・アソシエイト役員)の発言を紹介します。
1号機の爆発(3/12)と3号機の爆発(3/13)は明らかに異なると博士は指摘しています。
題して・・・
『3号機で何が起こったのか?なぜ1号機その他と違うあのような爆発が起こったのか?』
いつもクリックしていただき、ありがとうございます。