2016-10-06
触覚の不思議2~他人に触られると「くすぐったい」のに、自分で触ってもなんとも感じないのはなぜ?
親子間の「くすぐり遊び」は、子どものコミュニケーション能力を高める効果があると言われます。かつて日本には「くすぐる育児」という育児が行われていました。日本人は伝統的にスキンシップの効用を、身をもって知っていたようです。
外界の状況を認識する「温覚」や「冷覚」、身体の危機を認識する「痛覚」。それらの『触覚』は、自然外圧に適応するために不可欠な感覚です。「くすぐったさ」も『触覚』の一つですが、それは「温覚」「冷覚」「痛覚」などとは異なり、自然外圧を認識するような機能はありあせん。
こうして比べると「くすぐったさ」は本質的にあまり重要な意味を待たないような気がしてきます。この「くすぐったい」という感覚は、私たちにとってどのような意味があるのでしょうか?