2023-01-21

現代病:アルツハイマー型認知症の本当の原因に迫る①

睡眠と進化(2) 睡眠が脳の循環を生み出しているでは、睡眠によって、脳内に循環が生まれること。その循環の滞りによる不調の1つが、アルツハイマー型認知症であることを明らかにしました。

「脳内に、老廃物であるアミロイドβが長年かけて蓄積し、脳が萎縮することで引き起こされる」とされているアルツハイマー。しかし、アミロイドβの蓄積は、高齢になれば誰でもみられます。

ではアルツハイマーの本当の原因は何なのでしょうか。

それには、まず「アミロイドβの正体」を紐解いていきましょう。

 

(さらに…)

  投稿者 kasi-si | 2023-01-21 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

感情って、どうやって生まれるの?


嬉しい、悲しい、楽しい…
…人間には様々な感情がありますが、これって一体、どんなメカニズムで生まれてくるものなのでしょうか。

・怒ると、頭に血が昇る
・緊張して心拍数が上がると更に緊張が加速される
など、感情と身体の状況は連動しています。
より詳しく言うと身体の状態の変化を認識する「内識」と、感覚機能がとらえた外部情報=外織とを突き合わせることで感情は生まれてくるのです。では、どの器官が、外識を突き合わす役目を果たしてくれているのでしょうか?

それが、脳の「島皮質」という場所なのです。島皮質は大脳の前頭葉と側頭葉に包み込まれるような形で位置しており、脳幹部にある扁桃体と神経が繋がっています。
先ほどの「怒る」例で言えば、人の言葉を聞いてまず脈拍数や血圧が上がり、それが自律神経を通じて、島皮質に情報が送り込まれる。さらに前頭葉に送られ過去の記憶と照らし合わせられて再度島皮質に送り込まれる。その内部情報と外部情報がさらに総合され扁桃体に送り込まれ扁桃体が駆動物質(この場合はアドレナリンなどの情報伝達ホルモ)を分泌し、怒りの感情が生まれ、島皮質と自律神経を通じてさらに血流を上げ筋肉を緊張(収縮される)。筋肉が収縮し(欠陥が圧迫された場所は体温が上がる。これらの一連の流れによって「頭に血が上る」という状態が作り出されているのです。

「怒り」だけではなく、「悲しみ」や「喜び」などの感情にも同様のことが言えます。ただし血流が上がる場所は、生じる感情によって異なります。外部情報によって得られた体の変化が、感情を作り出しているのです。
よく感情は「内側から湧き出るもの」と認識されていますが、実は外部情報に大きく規定されているのです。
赤ん坊のころは感情は未分化で、感情によって血流が変化し体温が変化する箇所に大きな違いはありません。そして成長するにつれて体温の変化する箇所が違いが生じてきます。つまり感情が分化します。

「相手の気持ちを考えなさい!」
という言葉はよく聞きますが、上記のメカニズムと照らし合わせると、どうでしょう。本当に相手の気持ちがわかるようになるためには、どんな行動をするのが相応しいのでしょうか。

ここで紹介したいのが、赤ちゃんの事例。
例えば、赤ちゃんが転んだ時。赤ちゃんは転んだことや、転んで痛いから泣いているのではなく、転んだことによる周りの反応を見て驚いて泣いているのです。こういった経験を経て感情は形成されていくともいえます。

だから、実は、相手の痛みを知るためにも、実は「悲しんでいる相手の行動や表情をよく見て真似してみる」ということが有効なのではないでしょうか?
サルや人にはミラーニューロンという相手の行動を見て、あたかも自分が行動しているかのような気持ちが生じるという役割を持っている、神経回路が存在します。
相手の感情を理解するためには、相手をよく見て相手の表情やしぐさを真似することで、相手の感情が自分にも転写され、感情が喚起されることの方が効果的なのではないでしょうか。

  投稿者 f-miho | 2023-01-16 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

年代測定は本当に正しいのか。

過去の歴史や物の価値を調べる際、「何万年前の遺跡」など年代を示すことがよくあります。
そうした年代を測定する方法として、放射性同位体の半減期を利用したものがありますが、この測定方法は本当に正しいのでしょうか?
今回は、年代測定の仕組みを深堀りすることで、本当に正確な値なのか考えてみたいと思います。

■放射性同位体の半減期を利用した測定法のしくみ

例えば地球の年代を測定する際は、火山からのマグマが海底で急激に冷え固まった玄武岩や、地表付近までゆっくり冷え固まった花崗岩を取り出し、その岩石や鉱物の中に含まれる微量の放射性核種の比率を調査します。

放射性同位元素は、α(アルファ)線、β(ベータ)線、γ(ガンマ)線などの放射線を放射して別な元素に変わっていきます。
例えば、238U(ウラン238)は途中経過はいろいろありますが、最終的には206Pb(鉛206)になっていきます。このときの238Uを親元素といい、親元素が壊変(崩壊)してできた236Pbを娘元素といいます。

親元素の数が半分になるまでの時間は一定であると言われ、それを半減期と言います。238Uの半減期は44.68億年であり、この長さはいかなる熱や圧力によっても変えることはできないと言われています。そのため、こうした放射性同位元素の壊変(崩壊)は、きわめて正確に時を刻んでいるということになり、同位体の比率の変化量をもとに年代が測定されます。

[ 放射年代測定法 ]         [ 半減期 ]
炭素14 - 窒素 法         5730年
カリウム - アルゴン 法      12億6千万年
ウラン - 鉛 法          45億1千万年
ルビジウム-ストロンチウム 法    468億年

■年代測定の問題点

年代測定の問題点は、「親元素の数が半分になるまでの時間は一定である」という大前提の部分にあります。
当然ながら何千万年とか何億年もかけて実際に崩壊した現象事実を確認したわけでは無く、核種の崩壊速度は一定であるという前提のもと、限定した環境・要素の実験室での数値をもとに計算によって導き出したに過ぎません。

そして実験室での算定は、現実の自然界にある崩壊速度を変える要素として考えられる、熱、圧力、電磁場などの影響まで反映しているわけではありません。

放射性同位体の半減期に基づいて算出している絶対年代は正しいのでしょうか?

■半減期が一定という前提をくつがえす事例

人類史上初の「原爆(原子爆弾)」が広島に落とされたあと、広島にはぺんぺん草も生えないと言われました。
(※マンハッタン計画に関わったハロルド・ジェイコブ博士「75年は草木も生えぬ」言説)。
しかし、翌年には植物が生え人が生活できる街に再生されていきました。
このことは、限られた条件を使い実験室で得られた一面の答を“教条”とする近代科学は、現実と乖離があることを如実に物語っています。
現実は様々な要素が影響し合って成り立っています。広島の原爆も、土壌の中で微生物が(近代科学が否定している)常温核融合を行い放射能を処理したと考えられています。
つまり、放射性同位体の崩壊速度は、微生物やその他あらゆる環境要素の影響を受けているわけで、半減期が一定であるという前提は極めて怪しいと考えられるのです。

 

では、より正確な年代測定方法はあるのでしょうか、次回はそのあたりを深掘りしたいと思います。

 

  投稿者 kubota-t | 2023-01-06 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments »