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原猿の樹上生活ってどんなだったの?

11月5日の記事『「原猿」って、どんなサル?』を読んで、じゃあ原猿の樹上生活って具体的にどんなだったんだろう?と興味を持ったので調べてみました 🙄
今日は、その原猿が真猿になるまでにどんな変化を経て進化していったのかを追ってみます
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昼行性の原猿:ワオキツネザル 
(参照:あっちいったり、こっちいったりして撮る [1]

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では、特徴を追っていきましょう
①原猿の2/3以上が夜行性なんです!!
原猿の活動時間は3種類、『昼行性/薄暮性/夜行性』に棲み分けされているんです。
中でもその2/3以上が夜行性 であり、原猿たちの顔の大きさに対して目がアンバランスに大きいのは夜の活動に適応するための進化だったんです
②原猿の大半が雑食種??
 
ということで、その食性の中身を調べてみると、その胃内容は、
 『昆虫が11%,樹脂が22%,果実が67%』を占めていました。
 ここで、注目すべきは『樹脂』も原始霊長類たちにとっては見逃すことのできない
 重要な食物だったということです
③夜行性だった原猿が真猿へと進化する
過程で『昼行性』になっていった!!

 
これを可能にした要因は、大きく以下の3つが考えられます
【1】食性が変化していった
(参照:るいネット [2]
昼行性へ移行した原猿たちは、その食性を雑食から植物食、そして葉をも食べるようになっていったんです
【2】エネルギー効率上、一番条件のいい昼間の環境を独占できる強い種に進化した
(参照:るいネット [3]
生物にとっては、太陽エネルギーを享受できる昼間に活動することがエネルギー効率上最も有利であるという原則があります。その昼間の環境を独占できる強い種へと進化した結果として昼行性たんです
更に、昼間の環境に適応するために、、
【3】視覚に加えて、色覚をも大きく変化させた 
(参照:るいネット [4]
「色覚」は「視覚」に光の強さだけでなく色をも付加することで、豊かな表情を読み取ることを可能にした。それが集団性の獲得を可能にし、制覇種である真猿への進化へとつながっていったんですね
暗がりの樹間で虫や樹脂を食べながら細々と生活していた原猿たちは、徐々に昼へとその活動時間帯をうつしながら進化していく中で、樹上の制覇種である真猿になっていたんです 😉
ここまで読んでくれて、ありがとう
by:よっし~

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