2021-12-24

【番外編】生物の形は、DNAではなく電磁波が作り出す。

現在の科学は、地質学、物理学、化学、生物学、天文学のいずれにおいても、形がどのようにして生まれるのかを説明するのに適していません。物事の形がどのようにして生まれるのかを説明する際には、一部の理解をまるで全ての事が分かったかのように示しており、かなりの量のごまかし、未明な領域があるのです。

例えば、私たちが遺伝子と呼んでいるものは、DNA全体の中では非常に小さな部分です。遺伝子とは、タンパク質を作るための青写真が書かれたコードのごく一部です。DNAのほとんどが何をしているのかはまだわかっていませんが、「DNAが生物のすべてを決定する」という”セントラル・ドグマ”もDNA信仰がひとつです。

しかし、生命というものは、物質だけに還元されるような単純なものでも、ある個体が自己に内在する能力だけで組織化を行うわけではない。外界(外圧)との関係の中で形成されるもので、”セントラル・ドグマ”は間違っているのです。

私たちはDNAについて間違って教えられてきた?」及び「生物の形はDNAがつくるのか?」より引用します。

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List    投稿者 m-yoriya | 2021-12-24 | Posted in ①進化・適応の原理, ⑧科学ニュースより1 Comment » 
2021-12-22

サル社会の構造⑪~手探り回路による同一視回路の形成~

前回、前々回とオスとメス、ボスと弱オスそれぞれがどうやって集団化したのかについて話をしてきました。
「オスとメス」「ボスと弱オス」状況も不全も欠乏も、全く違う個体がどうやって同一視回路を形成し、集団化したのでしょうか?

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List    投稿者 takayama | 2021-12-22 | Posted in 4)サルから人類へ…No Comments » 
2021-12-17

サル社会の構造⑩ ~オス同士の集団化はどのようにして形成されのか?~

それまで別世界で生きてきた同類オスとメスですが、原猿からはオス・メス集団、複数オス集団というのが登場します。

前回は「オス・メスがどうやって集団化したのか?」を扱いましたが、今回は【オス同士の集団化】について扱います。

ここの追求が明らかになれば、人類にとっての「集団とは何か?」「関係(≒人間関係)とは何か?」「オス・メス(男女)の関係」とは何か?の根本原理が解明できるはずです。

 

以前のエントリー(サル社会の構造⑤~原猿オスに同化⇒若オス達の意識にどんな変化が生まれたのか?~)で、弱オス間で共感機能と期待応合回路が形成されました。では、それを受けてどのようにオスの集団は形成されてきたのでしょうか?

 

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2021-12-14

サル社会の構造⑨ ~共感機能→期待応合回路を獲得した後、オス・メスの関係はどのように変化したか~

これまでのブログでは、弱オス間で形成された「共感機能(同一視)→期待応合回路」について扱ってきました(サル社会の構造⑤~原猿オスに同化⇒若オス達の意識にどんな変化が生まれたのか?~)。

不全感に苛まれ続ける、先の見えない無限苦行の状況から「相手と自分の”状況”の同一視」→「相手と自分の”欠乏(心情)”の同一視」→「期待応合関係」の獲得へと向かいます。

やがて、期待応合回路を獲得した弱オスの一部がボスとなり、その子どもたち(オスメス)にも受け継がれていきます。それによってオスメスの関係はどのように変化していくか?ここが今日扱うテーマです。

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List    投稿者 t-kenta | 2021-12-14 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 
2021-12-09

サル社会の構造⑧ ~原猿段階の知能進化の要因とは?(樹上過密化後②)~

以前のブログでは樹上の過密化以降の知能進化の要因は、同類把握の機会が増えたこと、快の感覚の発達が要因だと結論づけました。今回はこれ以外にも過密化以降の知能進化の要因を追求していきます。

■“快の感覚の発達”からの皮膚感覚の発達

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List    投稿者 takayama | 2021-12-09 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)No Comments » 
2021-12-07

皮膚感覚は微細な変化も逃さず脳に情報を伝達する

原始哺乳類の原モグラは、外敵を避けて、土中に隠れ住み、視覚機能を後退させて、触覚⇒皮膚感覚を発達させる方向に進化しました。
加えて哺乳類は授乳や子どもを誉めるなど、スキンシップを通じて、皮膚感覚に快感機能を付与することで、皮膚感覚の回路を著しく発達させました。

皮膚は感覚機能として極めて優れています。例えば、日本の職人さん。大工さんは、手で触るだけで「良い木かどうか?」が分かると言い、板金職人は、一ミリ以下の凹凸も手で触るだけで感じ取ることでできるそうです。
つまり、皮膚は視覚などの他の感覚機能に比べて、極めて優れた識別能力を持っているのです。

哺乳類の知能進化① ~知能進化のカギは皮膚感覚にある~』では皮膚はそれ自体が駆動物質=情報伝達物質を分泌すると言う仮説を立てました。
実際、哺乳類は皮膚で感じた感覚はどのように脳に伝達しているのでしょうか?

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List    投稿者 m-yoriya | 2021-12-07 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類, ④脳と適応No Comments » 
2021-12-03

サル社会の構造⑦ ~原猿段階の知能進化の要因とは?(樹上過密化後)~

前回のブログでは、原猿の知能進化の要因を「樹上過密化前」の状況から追求していきました。今回は「樹上過密化後」の状況から知能進化の要因を探っていきます。

まず、樹上過密化後の原猿の状況は、若オス・縄張りオス・メス、すべてが「無限苦行状態」(サル社会の構造②~大型化して樹上を独占した原猿がぶつかった外圧~)。

絶え間ない同類闘争により本能は混濁。しかし、この逆境の中で見出した一筋の可能性が「相手と自分の“状況”の同一視」→「相手と自分の“欠乏(心情)”の同一視」→「期待応合関係へ」です。(サル社会の構造⑤~原猿オスに同化⇒若オス達の意識にどんな変化が生まれたのか?~

この状況下で哺乳類の知能進化につながった要因を整理していきます。

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List    投稿者 t-kenta | 2021-12-03 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 
2021-12-01

サル社会の構造⑥ ~原猿段階の知能進化の要因とは?(樹上過密化前)~

前回は、若オス(弱オス)間で形成された共感機能(同一視と期待応合)の過程に同化していきました。

 

サル社会の構造⑤~原猿オスに同化⇒若オス達の意識にどんな変化が生まれたのか?~

 

★「相手と自分の”状況”の同一視」→「相手と自分の”欠乏(心情)”の同一視」→期待応合関係へ」

 

心情への同一視から期待応合関係を築くにあたって、相当の探索回路が働いていることがわかります。

 

このことは原猿段階で、モグラはもとより、一般哺乳類以上に知能が進化しているということを示しています。

 

哺乳類の知能進化⑦~外敵闘争と同類(性)闘争は何が違う?~

ではその理由は何なのか?を今回は探っていきたいと思います。

まずは、原猿が樹上に住めるようになって【過密状態になる前の段階】で、どのような変化が起きたのでしょうか?

 

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2021-11-25

サル社会の構造⑤~原猿オスに同化⇒若オス達の意識にどんな変化が生まれたのか?~

前回は原猿メスに同化しましたが、今回は原猿オスに同化。

特に若オス達の意識にどんな変化が生まれたのかを解明していきますが、その中に、サル・人類に特有の共認機能の鍵が隠されていることがわかっていきます!

 

■1.飢えの肉体的な不全<精神的・意識的な不全が上回る、「無限苦行」の本能不全状態に陥った若オス達

前提としては、食性が変わって(葉っぱが食べられるようになって)エサも豊富になるとともに大型化し、天敵も減少。
防衛力と生産力に優れた陸海空に代わる第4の世界を手に入れた原猿は、一気に繁殖し、樹上は過密状態に。

縄張りオスは、餌は一定確保できるので、肉体的には充足している状態ですが、若オス達からの恒常的な縄張り侵犯があり、常に過剰緊張状態に陥っており、精神的・意識的には不全状態に陥っていることが想像できます。では、一方の縄張りを確保できない若オス(弱オス)達はどんな状態かというと、

〇若オス
過密状態となり恒常的な縄張り闘争が起こる。縄張りが重合しているのでどこにいっても他のサルの縄張りを侵犯することに。若オスたちは飢えに苛まれ、食糧を得ようとすれば、縄張りオスに襲われ、追い払われる状態。

(※前回記事

 

若オスの敵は縄張りオス(ボス)だけでなく、若オス同士も餌を奪い合う敵同士の関係です。オスの性闘争本能はメスよりも数倍強く、いきなり結束はできません。

飢えを凌ごうとすれば、縄張りオス(ボス)や同類からの掠め取りが必要になり、常に同類との衝突を続けなければならない状態です。

これまでの哺乳類の同類同士の闘争(性闘争)は、繁殖期以外は起きず、恒常的なものではありませんでした。繁殖期という限定された期間に両者の性闘争本能にスイッチを入れば良く、どちらかが戦意が無くなれば、敗従本能により、過剰な闘争は避けられていたからです。

しかし、両者の戦意がある無いに関わらず、常に同類との衝突を続けなければならない。かつ餌も確保できないという【肉体的にも精神的・意識的にも不全状態】が延々と続きます。

この終わりが無く、展望の見えない状態が続けば、やがて空腹を満たしたいという肉体的欠乏さえ、精神的な苦痛が生み出す「これ以上は戦いたくない」という厭戦感(えんせんかん)が上回り始め、活力(戦意)はどん底状態。言わば「無限苦行」の本能不全状態だということです。

みなさんはどこまで想像(同化)できるでしょうか。人間で言えば、例えば「戦争をしたくも無いのに、続けなければいけない。終わりの見えない闘いを強いられる」そんな状態なのだと思います。

しかし、この苦痛の極致の状態が逆に突破口になるのです。

 

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2021-11-24

サル社会の構造④~改めて原猿メスに同化~

今回はもう一度、原猿のメスに同化していきたいと思います。

食性が変わって(葉っぱが食べられるようになって)エサも豊富になるとともに大型化。天敵も減少。
防衛力と生産力に優れた陸海空に代わる第4の世界を手に入れた原猿は、一気に繁殖し、樹上は過密状態に。

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List    投稿者 takayama | 2021-11-24 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)No Comments »