原猿から真猿へ6 ~闘争集団の形成~
前回の記事は、共感機能の獲得について書きました。
私たちの心の土台となる共感機能は、本能を超え出るしかないといったとんでもないほどの不全から獲得したものだったということがわかりましたね 。
数回にわたって紹介している、「実現論:前史 ニ」も後半に入ってきました。
共感機能を獲得し心の原初を獲得した原猿たちは、単独生活から集団生活に変わっていきます。その過程はどのようなものだったのでしょうか?
今日は共感機能の獲得過程を再度おさえてから、外圧の変化、それに伴う共認統合の進化を現在のサルと対比させながら見ていきたいと思います。
【過去シリーズ記事】
原猿から真猿へ1 ~原猿って何?~
原猿から真猿へ2 ~猿の拡散と進化過程~
原猿から真猿へ3 ~真猿への進化を、現存する原猿の特徴から探る~
原猿から真猿へ4 ~原猿が陥った「本能不全」~
原猿から真猿へ5 ~共感回路の獲得~
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ツバメの意外な生態!
画像はこちらから→http://photo.v-colors.com/573.html
みなさん、今年はツバメをみかけましたか?
「ツバメが低く飛ぶと、雨が降る」
なんて言われがありますよね。
その理由は、・・・・
いつも応援ありがとうございます
「日差しが少なくなると、地面付近の上昇気流(対流)ができにくくなって、
それに乗って虫は高く舞い上がっていたため、
曇りや雨の日は低く飛ぶことしかことができなくなるから」
というのが理由のようです。
ということで、身近だけど、意外に知られていない「ツバメ」生態をお伝えします 😀
原猿から真猿へ5 ~共感回路の獲得~
前回紹介した様に、樹上逃避機能を獲得した原猿の若オスたちは、縄張りは持てないけれども死ぬことも出来ず、過剰な緊張や怯えや飢えの苦痛など、全ゆる不全感に恒常的に苦しめられる、本能不全の状態に陥りました。(原猿から真猿へ4 ~原猿が陥った「本能不全」~)
本能ではどうにもならない(従って本能を超え出るしかない)という未明課題に直面した原猿たちは、共感回路を獲得することでこの不全を乗り越えて行きます。どうやって共感回路を獲得したのでしょうか。前回に引き続き、「実現論:第一部前史」を参照しながら追求して行きます。
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免疫って何?(10)~リンパ球の起源~
免疫シリーズも大詰め、今回はリンパ球の起源に迫ります。
がん情報サイトよりお借りしました。
リンパ球系の免疫細胞や抗体免疫グロブリンは初期の脊椎動物である無顎類の段階で登場していますが、軟骨魚類に進化してから脾臓・胸腺・B細胞・T細胞・形質細胞・IgM(18S 7S)・補体(古典経路)が登場しています。
神経の発達、とりわけ有髄神経の登場とリンパ球の起源が密接につながっていることは容易に想像できます。両者の共通項をるいネットより引用します。
リンパ球系のT細胞は、成熟した免疫細胞となれるのはごくわずかで、未熟細胞の段階で胸腺にて9割以上が淘汰される。(約5%が合格)
胸腺にて淘汰されるT細胞は、MHCを認識できずに自己細胞を攻撃する細胞や、反応が高すぎる細胞で、そのようなT細胞はアポトーシスを促されマクロファージに貪食される。胸腺はいわば正常なT細胞を作り出す教育機関といわれているが、この胸腺と似た性質を示しているのがグリア細胞の一種である星細胞である。
◆類似点1~正常な成熟細胞を創る教育機関~
胸腺と星細胞の類似点の一つは、未熟細胞から成熟細胞に至るまでの過程に存在する細胞で、正常に機能する細胞を創り出す役割を担っている点。胸腺が正常なT細胞を創り出すのに対し、星細胞は神経細胞の正常な機能や栄養を与える細胞である。
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原猿から真猿へ4 ~原猿が陥った「本能不全」~
ショウガラゴ 画像引用元 どうぶつずかん
前回までの記事で、原猿の生態、オスメス関係と集団構造の特徴、サルの拡散進化過程を概観しました。
原猿から真猿へ1 ~原猿って何?~
原猿から真猿へ2 ~猿の拡散と進化過程~
原猿から真猿へ3 ~真猿への進化を、現存する原猿の特徴から探る~
今日から数回にわたって、サル・人類に固有の「共感・共認機能」の獲得進化過程を「実現論:第一部前史」を参照して紹介します。
共感・共認機能:
相手に同化する、サル・人類に固有の機能。元々は、サル時代に形成された不全から解脱する為に形成された機能で、相手の不全(期待)と自分の不全(期待)を同一視する共感回路を原点としている。そこで相手と同化することによって充足(安心感等)を得ることができる。この機能を土台にして、相手の課題=期待と自分の課題=期待を重ね合わせて、課題や役割や規範や方針を共認する(共に認める)ことが可能となる。
この「共感・共認機能」は、いわゆる「心」「意識」と呼ばれる領域そのものであり、サル・人類の知能を著しく進化させた本体でもあります。
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原猿から真猿へ3 ~真猿への進化を、現存する原猿の特徴から探る~
これまでは、一口に「原猿」といっても普段なじみがないことから、「原猿って何?」を探求し、現存する猿の分布図より「なんで?」が生まれ、追求の結果猿達の「壮大な外圧適応=進化のドラマ」が見えてきました 🙄
原猿の宝庫「マダガスカル島」(画像はこちらからお借りいたしました)
今回、改めて現存する原猿の特徴を追って、「原猿」→「真猿」への進化の糸口を探求し、「心」とはなにか?へ、歩みを進めます!
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原猿から真猿へ2~猿の拡散と進化過程~
前回の記事で、原猿の拡散について触れました。
猿の拡散は私たちが想像していた以上にドラマチックです。
前回の記事を復習すると、
1.北米で原猿が登場
2.地球の温暖化によって、ヨーロッパ、アジアに分布を広げる
3.地球の寒冷化によって、アフリカに逃げ込む
4.世界中から逃げてきた猿がアフリカに集中。激しい生存競争を経て、真猿が登場
5.アフリカで進化した真猿が島伝いに海を渡り南米に漂流。新世界ザルの登場。
今回は、この数奇な猿の拡散に迫っていきます
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機能局在論をぶった斬る?③ ~脳の基礎勉強:ラスト~
どうも、脳の基礎勉強編として過去2回に亘りお届けして来ましたシリーズのラストを飾るのは、大脳新皮質です 本当に複雑になってきます
例えば、頭頂葉側頭葉感覚野運動野連合野ε=ε=ε=┌(;*´Д`)┘イヤーーーッ!!・・・ハァハァ (´Д`*)ノ|壁|
聞いているだけで眠気が(´ρ`)..zZ
そんな人でも大丈夫 キッチリとまとめて見せましょう 😀
それでは続きをどうぞ
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免疫って何?(9)~リンパ球の組み換えの仕組み~
今回の記事では、リンパ球系の獲得免疫であるT細胞、B細胞の働きに着目します。
T・B細胞の働き ~連係プレーで身体を守る~
T細胞、B細胞の働きは、次のようにまとめられます。それぞれが単体で行動するのではなく、他の免疫細胞と連係して働いているところがポイントです。
『免疫プラザ』より引用させていただきました。
T細胞
T細胞は主に感染した細胞を見つけて排除する。T細胞は3種類あり、それぞれ司令塔、殺し屋、ストッパーの役目を担う。
- T/ヘルパー細胞は免疫の司令塔であり、助っ人。マクロファージから病原菌(抗原)の情報を受け取り、B細胞に抗体を作るよう指令を出し、抗体を作るのを助ける。マクロファージと共同で、サイトカインを放出、T/キラー細胞、NK細胞を活性化させる。
- T/キラー細胞は殺し屋。T/ヘルパー細胞から指令があると、感染した細胞にとりついて、その細胞を殺す。
- T/サプレッサー細胞はストッパー役。過剰に攻撃したり、武器を作ったりしないように抑制したり、免疫反応を終了に導く。
B細胞(抗体産生細胞、抗原提示細胞)
- T細胞の指令により、病原菌(抗原)に応じた抗体を産生し、抗原を攻撃する。B細胞はあらかじめ表面にレセプターをアンテナのように掲 げ、抗原と結合、同時に抗原を提示する(標識になる)。
その他、こちらも参考になります。
『獲得免疫の概要』
『獲得免疫の認識機能』
では、どうやって様々なウィルスに対応しているのでしょうか?
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原猿から真猿へ ~原猿って何?~
画像はコチラから
先週までは「哺乳類の起源と歩み」というテーマで、我々の祖先である哺乳類の進化の歴史(歩み)を見つめなおしました。
哺乳類の進化の歴史は決して順風満帆ではなく、厳しい外圧に適応し続けるといったものでした。外圧に適応できず淘汰された者の方が多いという事実がその厳しさを物語っています。適応するために本能と矛盾する機能を獲得したこともあったようです。
『外圧⇒適応』を塗り重ね、積み重ねて獲得していった『機能群・本能群』は今も我々の中で作動しています。
「哺乳類」を学んだことにより、現在の我々の『機能群・本能群』を知ることができました。
今回のテーマは「猿」の進化の歴史です。猿の進化過程を学ぶことで、現在の我々の『心』について知ることができます。
本記事はまず猿の起源である原猿について切開していきます。興味がある方はぜひ読んでいってください。 😀