雌雄の役割分化8~雌雄分化の中間まとめ
これまで、7回にわたって雌雄の役割分化の歴史を勉強してきました。そこで明らかになったのは、そもそも生物がオス・メスに分化したのは、進化を促進するためだったということでした。
実現論第一部:前史ロ「雌雄の役割分化」より抜粋
進化の源泉はDNAの多様性にある。つまり、同一の自己を複製するのではなく、出来る限り多様な同類他者(非自己)を作り出すことこそ、全ての進化の源泉であり、それこそが適応の基幹戦略である。しかし、同類他者=変異体を作り出すのは極めて危険な営みでもある(∵殆どの変異体は不適応態である)。従って生物は、一方では安定性を保持しつつ、他方では変異を作り出すという極めて困難な課題に直面する。その突破口を開いたのが組み換え系や修復系の酵素(蛋白質)群であり、それを基礎としてより大掛かりな突破口を開いたのが、雌雄分化である。
□雌雄の役割分化1 ~雌雄分化って何?~プロローグ
では、この困難な課題である安定と変異をどのように両立して来たのか、振り返ってまとめます。
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人類の拡散シリーズ14 ~弓矢の発明1~
前回は土器について追求しました。
さて今回は人類史のターニングポイントとなった弓矢の発明についてです。
弓矢の発明前後で、人類の生活は一変します。
弓矢発明以前の人類は洞窟内で怯えながら生活していましたが、約1.5万年前弓矢を発明すると、人類は地上進出を果たし、人口も増加していきました。
この弓矢を発明するに至った外圧状況はどのようなものだったのでしょうか?また、弓矢を作るにはどのような知識が必要だったのでしょうか
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脳の進化と活用、その可能性を探る~「相手の心がわかる共認機能」、脳の発達からそれを解明する~
「脳の進化と活用、その可能性を探る」シリーズ、始まりましたね
今回からはより、みなさんにぐっと身近になるお話を紐解いていきます 😀
突然ですが、みなさん、何かペット などを飼っておられますか?昔は、飼っていた方が多いですよね
ペットって、「私の気持ち分かってくれている~(^^)気持ち通じ合っている~ 」って、思うことありますよね?
あれって、実は、錯覚だって知っていました?(私も信じ込んでいました )
いつも応援ありがとう
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雌雄の役割分化7~オスとメスが決まる仕組みとその進化
雌雄の役割分化シリーズの7回目です。
前々回、前回は「雌雄躯体分化」オスの躯体(個体)とメス躯体(個体)への分化を扱いました。
今回はその続き「オスとメスはどうやって決まるのか」「その仕組みは生物史のなかでどのように進化してきたのか」について考えてみたいと思います。
【雌雄の役割分化シリーズ記事】
雌雄の役割分化1 ~雌雄分化って何?~プロローグ
雌雄の役割分化2 ~単細胞生物の「接合」~
雌雄の役割分化3 ~雌雄分化の第一段階=殖産分化~
雌雄の役割分化4 ~雌雄分化の第二段階=精卵分化~
雌雄の役割分化5 ~雌雄分化の第三段階=雌雄躯体分化~
雌雄の役割分化6 ~雌雄分化の第三段階=躯体分化(特殊編)~
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人類の拡散シリーズ13 ~土器の誕生~
人類の道具史の中でも、格段に技術力(観念力)の進化が見られるのが、土器の登場です。
石器の類は、材料を叩く・削る、といった加工が主ですが、土器は完成までに何段階もの工程を得て、材料の組成そのものを加工・変化させて完成します。
土器の登場は、今から凡そ2万年程前、今の中国辺りで最古の土器が出土しています。
その技術が1.5万年前には日本にも伝播、縄文文化としての道を歩み始めることになりました。同時期の他の観念的な進化の表れとしては、弓矢や飼い犬(狩猟犬・番犬)、そして土器を利用した調理等、それまでの洞窟暮らしから一転し、一気に地上進出して行く過程と連動しています。
脳の進化と活用、その可能性を探る ~恒温化が哺乳類脳の進化を必要とした~
(2.25億前の始原哺乳類アデロバシレウス想像図 リンク)
哺乳類は今から約2億2千5百万年前に両生類から進化します。(下記リンク参照)
両生類から哺乳類への進化
哺乳類の起源と歩み~逆境の連続が哺乳類を生んだ②「原哺乳類の登場」
当時、陸上を制覇していた動物は両生類です。その中で、一部の両生類は肉食両生類に追われ、恒温性を獲得することで寒冷地へ逃れたと考えられます。それが哺乳類の祖先です。
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雌雄の役割分化6 ~雌雄分化の第三段階=躯体分化(特殊編)~
・今回は雌雄の役割分化シリーズの第6弾として、雌雄分化の第3段階(=躯体分化)の特殊編をお届けしたいと思います。
画像はこちら。
・多細胞生物の進化系統と生殖様式の変遷は、大きな幹としては「原生動物→海綿動物→腔腸動物→棘皮動物→原索動物→脊椎動物(魚類→両生類→哺乳類)」という流れになります。本シリーズではこの流れに沿ったもので展開していますが、一方で特殊ケースというものは必ず存在します。
・今回の「特殊編」はその特殊ケースである『環形動物』『節足動物』『植物』といった所を見ていきます。
・その前に復習として、これまでの記事も併せて見ていって下さい。
【過去シリーズ記事】
雌雄の役割分化1 ~雌雄分化って何?~プロローグ
雌雄の役割分化2 ~単細胞生物の「接合」~
雌雄の役割分化3 ~雌雄分化の第一段階=殖産分化~
雌雄の役割分化4 ~雌雄分化の第二段階=精卵分化~
雌雄の役割分化5 ~雌雄分化の第三段階=雌雄躯体分化~
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人類の拡散と進化シリーズ12~ネアンデルタール人も私達の中に生きている
前回の記事では、「毛の存在理由」を追及しました 今回は、そういった部分的な肉体的進化からいったん離れて、旧人→新人への拡散を追及しようと思います
そこで今回の追及では、私たちの祖先であるホモ・サピエンス と同時代に存在したネアンデルタール人 に的を絞りました
すると、今まで考えられていたネアンデルタール人ら(旧人)がそのまま新人へと進化したという考えやネアンデルタール人は絶滅した種であるという考えがが変わるかもしれない事実が浮かび上がってきました
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雌雄の役割分化5 ~雌雄分化の第三段階=雌雄躯体分化~
雌雄の役割分化シリーズも本日で 回目
前回の記事(精卵分化)を簡単におさらいすると、
精卵分化の本質は、『精子:変異性』と『卵子:安定性』への分化である、ということでした。
今回は更に一段進化した雌雄分化について追求します。
実は、生物は精卵分化したからといって、オス・メスに分かれたわけではないのです
進化の過程で徐々にオス・メスに体=躯体が分かれていったのです。
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脳の進化と活用、その可能性を探る ~脳進化の飛躍は両生類→哺乳類→サル→人類~
前回の投稿では、脳の進化は体重に対する脳の重さ(≒大きさ)で測ろうと提起しました。今回は、そこから生物進化上の脳進化の様相に迫ります。