2011-03-25

「続・人類の拡散」シリーズ ~氷期に適応し高度に進化した、ホモ・ネアンデルターレンシス~

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今回はホモ・ネアンデルターレンシスを取り上げます。
 ホモ・ネアンデルターレンシスはホモ・ハイデルベルゲンシスを祖先とし、一時ホモ・サピエンスの一亜種として扱われ、学名をホモ・サピエンス・ネアンデルターレンシスとされていましたが、その後亜種でも祖先でもないとしてホモ・ネアンデルターレンシスに戻されています。
 しかし、2010年5月には現生人類にネアンデルターレンシスの遺伝子が1~4%混入しているとの研究結果が発表されています。ネアンデルターレンシスはホモ・サピエンスの直接の祖先ではなくとも、現生人類に影響を与えていることは間違いないでしょう。

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List    投稿者 tsuji1 | 2011-03-25 | Posted in 5)人類の拡散No Comments » 
2011-03-24

雌雄の役割分化19~これからの男女関係はどうなる?

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この画像はこちらからお借りしました

前回は、性の衰弱の原因を探求しました。その流れをおさらいすると、次のようになります。

1.略奪闘争が世界中に広がり、本源集団が失われ、人類集団は私権集団に変わり、男女の性が私権獲得の対象に変質

2.市場の拡大に伴い、個人の私権獲得が第一義となり、私権集団も解体され、自由な性市場が登場。男女関係が完全に個人の私権にゆだねられる。

3.豊かさの実現により、私権獲得の活力が衰弱。それに合わせて、個人的な私権の対象でしかない性も衰弱。

4.社会不全が高まり、性=遊んでいる場合ではなくなり、性を封鎖して男女とも課題収束。

人類の性が衰弱した根本的な原因は、生命原理に根ざした本源集団が解体され、進化の課程で人類が獲得してきた、男女の役割規範と男女共認充足が解体されてしまったことでした。

生物にとって人類にとって、男女共認充足は最大の活力源であり、これを失うことは種の存続を左右する大きな問題です。どうしたら、男女共認充足を、さらには人類本来の本源集団を再生し、人類がさらに進化していくことができるのでしょうか。

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List    投稿者 nodayuji | 2011-03-24 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 
2011-03-17

雌雄の役割分化18~現代人の性が衰弱しているのはなんで?

生物は数億年もの間、安定と変異という軸上で雌雄の性の差別化をより推進してゆく方向で進化してきたました 😀 。
我々現代人も、その塗り重ね構造の先にいるわけですが、そうした自然の摂理に適っていないと思われる事例を前回の記事で3つ挙げました。
1.性の個人化、市場化
2.男女の役割の曖昧化、中性化
3.男女の吸引力の低下、性の衰弱(いわゆる草食化)
今回は、その分析を試みます 8) 。

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List    投稿者 MASAMUNE | 2011-03-17 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 
2011-03-08

「続・人類の拡散」シリーズ ~現代人の原型、ハイデルベルゲンシス~


今回取り上げるのは、ホモ・ハイデルベルゲンシス
ホモ・エレクトスと、ネアンデルタール人や現代人の中間を結ぶ存在であり、原人というより「原サピエンス人(現代人の原型)」とも呼ぶべき種です。「ネアンデルタール人と現代人の最後の共通祖先」と言われる、このハイデルベルゲンシスの特徴について明らかにしていきます。
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List    投稿者 yaga | 2011-03-08 | Posted in 5)人類の拡散No Comments » 
2011-03-03

雌雄の役割分化17 ~現代(人類)の男女は?

さて、『雌雄の役割分化』シリーズもそろそろ終盤です
これまで生物の数億年にわたる歴史を遡ってオスとメスの関係、その意義を考えてきました。
雌雄分化の原初ともいえる単細胞生物の「接合」から、多細胞生物における「殖産分化」「精卵分化」、そして脊椎動物における「雌雄躯体分化」を学び、さらに哺乳類→サル→初期人類に至る過程で、オスメスの役割はどのように分化していったのか見てきました。
一貫していえることは、生物は安定と変異という軸上で雌雄の性の差別化をより推進してゆく方向で進化してきたこと、オスメスの関係は種・集団の存続上不可欠の課題として調和してきたことです。

我々現代人も当然ながら、生物史数億年の塗り重ね構造の先にいるわけですが、、、現代における男女の役割は、こうした自然の摂理に適っているといえるのでしょうか?

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List    投稿者 iwaiy | 2011-03-03 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 
2011-03-01

「続・人類の拡散」シリーズ 初期ホモ属~人類初の出アフリカ ホモ・エレクトス②~

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さて、前回のエレクトス①の続き。今回はエレクトスの③生存環境 ④骨格的特長を記事にします。
③エレクトスの生存環境
「人類進化の700万年」著者:三井誠、の動物化石から類推した気候変動の考察によると、300万~250万年までの東アフリカでは、森林で生きる種が激減し、乾燥した草原を好む種が繁栄してきたことが示されています。また、1997年に米国で発表された論文では哺乳類に変化が起きたのは250万~180万年とされており、エレクトスが生まれた200万年前後の気候は、乾燥化が少しずつ進み、森林からサバンナへと環境を変えていったと思われます。これは、ちょうどヒーバー氷期へと突入する時期とも重なりますね。
るいネットに非常によくまとまった投稿があります。

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List    投稿者 nannoki | 2011-03-01 | Posted in 5)人類の拡散2 Comments » 
2011-02-22

雌雄の役割分化16~脳の雌雄分化

前回の記事では、人類の雌雄分化について追求してきました。
人類において非常に重要な性に注目して、快感回路の発達についてみていきました。
今回は、そこで行われた肉体改造=脳進化=脳の雌雄分化について追求していきます。
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画像はこちらよりお借りしました。

 近年では、脳レベルの性差についての研究、分析、評論も増えています。それに伴い「男脳」「女脳」、あるいは「システム脳」「共感脳」というような通念も(学術的・厳密であるかどうかはともかくとして)広く普及してきています。
 男脳は空間操作に長ける傾向にあり、女脳は言語操作に長ける傾向にあるとのデータがあります。この差は、ヒトとしての進化の過程で狩猟採集生活が最も長期間であったため、そういった環境に適応した個体ほど生き残る確率が高かったことに起因すると考えられています。ただしこれが脳の構造に由来するか否かについては、まだ不明な点があるのが実情なのです。

(ウィキペディアより) 
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List    投稿者 h100p | 2011-02-22 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 
2011-02-17

雌雄の役割分化15~人類の快感回路の発達について

ここ 回の記事では、猿の雌雄分化について追求してきました。
振り返っておさらいすると、
・猿は動物的な本能を超えた「雌雄解脱共認」が紐帯となって、オスメス集団を形成している
・猿集団は、力の序列によって統合されていますが、雄猿にとっての力の基盤は腕力だけでなく、集団内の共認形成力(メス・子ども・年配猿からの信頼)によるところが大きい
・雌猿は、発情期間を長め、性機能を磨いていくことで、性的充足を与える存在へと役割分化していった
ということがわかりました。

さて今回から、人類について追求していきます
本日は人類の快感回路の発達について見ていきます。

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List    投稿者 andy | 2011-02-17 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 
2011-02-15

「続・人類の拡散」シリーズ 初期ホモ属~人類初の出アフリカ ホモ・エレクトス①~

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前回のホモ・ハビリスに引き続き、今回はホモ・エレクトス。ホモ・エレクトスは、大腿骨の化石から直立姿勢をとっていただろうと推測され、「直立する人」=ホモ・エレクトスと名づけられました。(以下、エレクトスと呼びます。)

ハビリスと違い、化石の発見場所はアフリカだけでなく、中国やインドネシア、欧州と幅広い地域で化石が発見されているのがエレクトス  化石からは、頭も身体も大きくなり、移動能力に優れた体格のようで、人類最初の出アフリカはエレクトスだと考えられています。

さて、今回の投稿も、
①化石が発見された場所・化石の特徴
②エレクトスの存在時期
③エレクトスの生存環境
④エレクトスの骨格的特長
という点で記事にしたいと思います。

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List    投稿者 nannoki | 2011-02-15 | Posted in 5)人類の拡散No Comments » 
2011-02-12

脳の進化と活用、その可能性を探る~「相手の心がわかる共認機能」、脳の発達からそれを解明する~2

以前、
「脳の進化と活用、その可能性を探る~「相手の心がわかる共認機能」、脳の発達からそれを解明する~」で「共認機能の形成過程の前半部分を紹介しました
今回は、後半編を紹介します 😀
      
ではでは、前回の状況を構造的にまとめてみたいと思います
       
もともと動物には、同類とそれ以外(=敵)という認識しかありません。
従って、一般に動物は「闘う=外敵」という構造です。
   
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(写真はイメージです。)
   
しかし、樹上というパラダイスな世界を獲得したサルは、外敵がいない、食料が豊富という好条件の元に、大繁殖し、その結果、縄張りが接触するようになり、縄張り侵犯が頻繁に行われるようになります。
つまり、同類であるサル集団同士の「縄張り防衛=同類闘争」が日常茶飯事になってくるのです これがサルの第一義課題になってきます
しかし、同類闘争に対応する本能は存在しなかったのです
         
そうなるとどうなるのか・・・
    
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List    投稿者 miwa | 2011-02-12 | Posted in ④脳と適応No Comments »