性転換のしくみ
今日は、先日エントリーの「魚の性転換(雌雄同体)」、「魚類の性転換の事例」 につづき、もう少しつっこんで、性転換の仕組みを考えてみます。
主人公は、両方向の性転換魚オキナワベニハゼです。
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オスメス(性)分化と生物進化
オスとメスが交尾して子供が産まれるのが当たり前と考えてしまいがちですが、これまで見てきたように、動物には様々なオスメス分化と生殖方法があります。オスメスが分化していない雌雄同体や、オスメスが入れ替わる性転換、オスメスが交尾しない単為生殖などです。
「この画像は朝日大学、生命教育の窓、性の分化と性の決定より転載しました」
様々なオスメス分化の様子を、生き物の進化にしたがって整理してみると、一つの明確な傾向を読み取ることが出来ます。続きを読む前にこちらもお願いします。
単為生殖って何?
【単為生殖を行うシュモクザメ BBC NEWS リンク先:http://news.bbc.co.uk/1/hi/sci/tech/6681793.stmより引用】
今回は、単為生殖についてに記事を書いてみたいと思います。
じゃあ、さっそく、 『単為生殖って何?』から押さえてみましょう!!
単為生殖とは、本来は接合によって新しい個体を生じるはずの生殖細胞が、接合を経ることなく新しい個体を形成することを指します。
例えば、卵と言われるのは、精子が入って受精が行われることで発生が始まり、新たな固体へと成長するものなんだけど、卵が受精経ずに発生を始める例があり、このようなものを単為生殖と呼んでいるのです。
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魚類の性転換の事例
魚が性転換するって知ってた?
実は、魚はかなりの魚種(約300種)で、様々な雌雄同体現象が確認されています。
雌雄同体というのは性転換が可能なんですね。
<映画のモデルとして有名になったカクレクマノミ、
クマノミ写真館より引用>
今日は、雌雄同体で性転換する魚の事例を調べてみます。
知れば知るほど、メスって何?オスって何?て考えさせられますよ。
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性転換と雌雄同体(魚類の性)
※マングローブ・キリフィッシュ:画像引用元→The RivMar Webpage
今日は、雌雄分化についてです。
『性』(オス・メス)はどのように決定されるのか?
そのとっかかりとして、魚類の性を中心に考えてみたいと思います。
以前このブログでも紹介されましたが、魚類の中には、「性転換」するもの、「雌雄同体」のものがいます。
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まず生殖細胞が分化した
単細胞生物から多細胞生物への進化を考える上でモデルとなる生物には、粘菌、カイメン、ボルボックス等がいますが、どの生物も飢餓状態になると生殖細胞を作り始める点が共通しています。
また多細胞生物の発生上、生殖細胞は三胚葉の分化に先駆けて最も早く分化します。
http://www.biological-j.net/blog/2007/07/000251.html
このことからも、生殖細胞の登場は多細胞生物にとって極めて根元的な位置にあるものと考えられます。
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植物の進化と倍数体との関係 進化するにつれて2倍体期間が長くなる
ないとう@なんで屋です。
初期植物から現代の高等植物に至るまで、多種多様な植物が生まれ進化し続けてきました。
初期真核単細胞生物と言われるクラミドモナスから、コケ植物→シダ植物を経て、現在普通に見られる種子植物が生まれています。
人間を含めた動物は、普段は2n(DNAが2セット)細胞が寄せ集まってできた多細胞体として生活し、生殖の時には1n(DNAが1セット)細胞である生殖細胞(精子と卵子)を受精させ、次世代の成体を一から作ります。 つまり、2nの状態が長く、1nの状態は非常に短くなっています。
では、光合成をする植物はどうなっているのでしょうか?
今回は植物の進化の流れと、DNAのセット数との関係を扱います。
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二つの時代を生きる植物:シダ
人生イロイロ。シダもイロイロ。
シダの人生、もとい生活史(≒ライフサイクル)を調べると、二つの時代を生きていることがわかります。
わたしたちが普通に見るシダの時代、そして普通は気づかない「前葉体」という時代。
シダの時代が高等植物につながる、より進化した時代なのに対して、前葉体の時代はその前の
コケ植物の時代の性質を受け継いでいる古い時代です。
新・旧二つの時代を生きるとは、どういうしくみなのでしょうか。
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植物はどうやって誕生したか?
当ブログで植物について最近議論が展開されています。
植物はどうやって誕生したのでしょうか?
まずは植物の定義をしてみます。一般的に言われている定義です。
「二酸化炭素を還元するための電子の供与体として水を用い、結果として酸素を発生する生物」
地球誕生から植物誕生まで、さらに現在の陸上植物はどのように誕生したのか?今日はそこに迫ってみたいと思います。
●さて、植物と言えば光合成。地球の大気の歴史を見てみます。(今日の資料は筑波大学生物科学系,植物系統・分類研究室さんのHPから借用させていただいています。)
地球の酸素は藻類の30億年の歴史と共に増加してきたことがよくわかります。そして驚くべきことに陸上植物が誕生するまでには既に現在の酸素濃度は実現されていたのです。
●さらにこのHPでは藻類の歴史を知る上で非常にわかりやすいカレンダーがありました。
>われわれは生物の中心は動植物であると考えがちですが,時間軸でみると,陸上の動植物の歴史は生命の歴史のわずか13%にすぎません。これに対して原核の藻類は30億年の歴史をもち,生命の歴史の8割近い時間を占めています。原核緑藻の発見以来,原核藻類の多様性に目が向けられつつありますが,30億年の歴史をもつこれらの生物は,現在わかっているよりもはるかに複雑な構成をもっているものと考えられます。
ではその藻類がどのようにして植物になっていったのか?えっ藻類は植物じゃなかったの?という声も聞こえてきそうですが、藻類は植物でもあり、厳密には原生生物に分類されています。
現在でも学説がさまざまでいろんな分類がありますが、細胞共生を植物の進化の根拠としたMargulisの5界説を紹介します。
では標題の藻類から植物への誕生のメカニズムを紹介します。
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多様性の指向とオス・メス分化
ヒトも含めて高等動物では、性は子孫を作る為の唯一の手段であって、性と生殖を切り離して考える事はできません。
しかし、本来、性は生物の増殖にとって必ずしも必要なものではありません。例えば、植物には地下茎やむかごなどで、無性的に増殖できるものが多く存在しています。
動物界でも、多細胞のヒドラは出芽によって子孫を作り、イソギンチャクや海産の蠕形動物は2つに分裂する事で増殖していきます。ミツバチやアリマキなどでは、オス無しの単為生殖が見られます。
また、単細胞生物では多くの場合、性と生殖は完全に分離しており、バクテリアは普通、無性的に分裂を繰り返す事で急速に増殖します。
このように一部の生物では、オスとメスが存在しなくても充分に生殖が可能なのです。
では、なぜオス・メス分化(性)が必要になってきたのでしょうか?
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