水が液体として存在できる条件
水は生命に必要不可欠である。水素結合と呼ばれる特徴的な性質を備えているからだ。水素結合には、分子同士を緩やかに結びつける利点がある。この為、様々な物質を溶かす有効な溶媒となる。水は生命活動に必要な化学反応の場を提供しているのである。
ところで太陽系を観測すると、水が液体で存在するのは我々の住む地球だけである。生物が進化できるくらい長期に渡って、惑星上に水が液体として存在する為には、どのような条件が必要となるのだろうか?
葉緑体(原色素体)の役割
なんで、大根とホワイトアスパラ と思われた方も多いでしょう。
今日は少し動物細胞から離れて、植物の細胞について考えてみましょう 🙂
植物の細胞の大きな特徴は、細胞壁があることと、光合成を行う葉緑体を持っていることですが、この葉緑体(もとは原色素体)は植物の中で様々な役割に変化します。
その役割の変化を、白い大根とホワイトアスパラをもとに紹介します。
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病原菌と抗生物質
最近、子ども達が病院にかかって告知される病名がやたらと複雑 🙄 になってきています。
マイコプラズマ肺炎とか、溶連菌感染症とか。恐らく、子育て中のママさんたちの間では当り前のように使われている病名ですが、初めて聞く方も多いのではないでしょうか?
一昔前であれば、「風邪ですね。」と一言で片付けられていたような気がする病気 にも、その原因がだいぶ突き止められ、細かく分類されるようになってきたんですね。
これら様々な病気の原因となっているのが、病原菌。
そして、それらの細菌に対抗すべく作られたものが、抗生物質といわれる薬ですが、実はこの病原菌と抗生物質にはいたちごっこの闘いの歴史があります。
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ドーキンスの目的は神の否定か、それとも神の存在証明なのか?
進化の問題を考える時に、常に私たちの思考を妨げているのが、進化=ランダムな突然変位+自然淘汰という発想でしょう。この発想の延長に「生物は遺伝子の乗り物にすぎない」というドーキンス流の極端なまでの生物=機械説が登場することになります。
その背景には、一神教の支配する欧米における創造論の根強さへの反発があるようです。
以下は近著『神は妄想である──宗教との決別』におけるドーキンスのことばである。
>私は 9 才の時にこの世界には多くの異なった宗教があり、それらが全て正しいなんてことは有り得ないことに気がつき、疑いを持ち始めました。私は 12 才ぐらいで一旦宗教へと戻り、最終的には 15,6 で宗教の元を去りました。
>私はあらゆるものが存在するその理由を知りたかったのです。私は生物に対して特に強く興味を持ちました。そして私がダーウィンの学説に出会ったとき — それはくらくらするほどエレガントで、そしてパワフルで — 私はあらゆる種類の超自然的な力を説明に使う必要はないとわかりました。http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=600&t=6&k=0&m=150930
確かに別に生命の原理を説明するのに「超自然的な力」を用いる必要はないだろう。しかし、膜の誕生など生物史を紐解いていけばいくほど、生命はかなり初期から高度な認識機能を持ち合わせており、まさに生命は「自ら考えて振舞っている」と思わせられる。これはあまねく生命が持つ「自己組織化」する「力ないし意志」といっていいだろう。しかし主流進化論は、あまねく存在する「力ないし意志」を否定し、生命機械論のみで説明しようとしてきたが、それは生命の「意志」を全く無視した「運命論」に他ならず、それは逆説的に「神の存在証明」となるのではないか、との疑問が生ずる。
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ヒトは食べられて進化した!?
こんにちわ。arincoです。今日は、人類の進化についてなかなか興味深い本を見つけたので紹介したいと思います。
題して「ヒトは食べられて進化した」
題名からもおもしろそうな雰囲気が伝わってきますよね。さて、どんなことが書いてあるのでしょうか。
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ちょっとした化石の発見が簡単に定説を覆すのが人類学の世界
どうも雅無乱です。
人類史の定説を覆す発見があったようですね。
2種類の人類祖先が同時期に存在か ケニア北部で定説覆す化石発見
(2007年8月9日 中日朝刊)
http://www.chunichi.co.jp/article/world/news/CK2007080902039665.html
※画像は群馬県立自然史博物館のHPより
http://www.gmnh.pref.gunma.jp/demeter/demeter4-02.html
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RNAワールドへの注目
DNAが登場してからRNAは主に仕事役として活動しています。その仕事なのかでも、タンパク質合成にかかわるmRNA、tRNA、rRNAが注目されていましたが、タンパク質合成以外の仕事役としても注目されてきているようです。
DNAに直接働きかけるncRNAがRNAの半数以上占めていることや、触媒活性を持つリボザイムの発見など、DNAやタンパク質以前にRNAが生命活動に必要な複製、代謝、翻訳を担っていたのでは無いか,
と考えられいます。
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真核細胞の肉体改造
大腸菌のような原核生物が細胞分裂する際には、核分裂とともに、分裂装置をつくるタンパク質が分裂面の内側に集まり、リングを形成します。次に、このリングが収縮することによって細胞膜がくびれこみ、細胞質分裂がおこります。
この分裂装置をつくるリングは、チューブリン様タンパク質と呼ばれ、他の真正細菌だけでなく、古細菌をはじめ、ほとんどすべての原核生物に存在します。
始原真核生物においては、この分裂に使うタンパク質をより柔軟性の高いアクチン繊維に切り替えます。
細胞核分裂が終期に近づくころ、アクチン分子を細胞分裂の赤道面に終結させ、収縮リングを形成し、このリングを収縮させることによって細胞膜を陥入させ、分裂を誘導します。この機能は、高等な動植物まで変わっていません。
実は、このアクチン繊維は、細胞の内側の補強に使われており、強力な細胞骨格系を形成しています。これにより、真核生物においては、次の三点を実現しています。
他の細菌を細胞表層で捕らえ、細胞内に包み込んで小胞をつくり、そこで分解して吸収するという「食作用」の強化。
細胞膜直下に編み目のように張りめぐらしたアクチン繊維のネットワークによって細胞膜を強化し、これをつかって這うというアメーバ運動の完成。
ふだんは細菌を捕食したり、アメーバ運動につかっていたアクチン繊維を、増殖時には細胞質分裂へ使用すること。
多細胞生物の急進化~カンブリア大爆発~
RNAからDNAへ、原核細胞から真核細胞へ、一倍体から二倍体へ、無性生殖から有性生殖へ、単細胞生物から群体、そして多細胞生物へ・・・。現在まで継承される生存様式の基礎をほぼ獲得した生命は、約5億4千万年前に急激な多様化を開始する。現存する全動物種の原型が全て出揃った進化史上の一大イベント=「カンブリア大爆発」。その進化に要した期間は、わずか数百万年~1500万年という。
どのようにしてカンブリア大爆発は準備され、始まったのか?最近の『Newton』から紹介してみる(以下、枠囲み中の文章は『Newton別冊 最初の生命から哺乳類まで 「生命」とは何か いかに進化してきたのか』からの抜粋引用です)。
カンブリアの生物たち(左から、アノマロカリス、ハルキゲニア、ウィワクシア、ピカイア)
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性の起源~動物の性別決定は外圧に対応するための純粋な役割分担からスタート?~
こんにちは 😀
お盆休み 真っ最中ですね。
今回は、地球年代史と生物進化の時系列を整理しながら、性の起源を検討してみました
(★印がそのポイント)。
探っていくと、有性生殖の起源は確かに2倍体~減数分裂システムに求められそうですが、多細胞動物の雌雄性別決定は必ずしも遺伝子(=性染色体)によってではなく、最初は純粋な集団内の役割分担からスタートしたと考える方が自然なのかも。
ではまずは年表で生物の進化を追ってみましょう
その前に、応援お願いします 😀