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ヒトは食べられて進化した!?

 こんにちわ。arincoです。今日は、人類の進化についてなかなか興味深い本を見つけたので紹介したいと思います。
題して「ヒトは食べられて進化した」
題名からもおもしろそうな雰囲気が伝わってきますよね。さて、どんなことが書いてあるのでしょうか。
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 では、内容を見ていきましょう。まずこの本の主要な視点は
人類は、狩る人ではなく狩られる人だった
という所です。そして、狩られる人=弱者という構造がヒトを進化させたと。 
知らなかったのですが、一般的に人類の祖先といえば、「狩るヒト」というイメージが先行しているらしい。(キラーエイプとか。素人でスミマセン )しかしそれは植えつけられたイメージで実は常に狩られる側だったと言うことを著者は本書で主張しているわけですね。
るいネットでも明らかな様に進化の主役は常に弱者
僕としてもこの狩られるヒトの方がしっくりきます。
それでは、この著書の中からなるほどと思ったことを紹介します。
①人類の特徴たる直立歩行は、防御システムの延長!?
②会話も防衛の産物!?
①人類といえば直立歩行ですよね。現在この直立歩行を説明するものとして、6つのモデルがあるらしいのです。 運搬モデル、警戒モデル、熱放散モデル、エネルギー効率モデル、ディスプレーモデル、採集モデル。(それぞれのモデル紹介は省略)それぞに長所、短所があり、なかなか決め手が無いのが現状。著者は、この6つは原因ではなく結果だと考えています。そして、原因は”安全”の確保だと言っています。つまり、二足歩行によって両手が自由になり、”防御者”として成功したというわけです。
②もう一つの会話ですが、これもまず防御ありき。その上で生息域が開けた環境になった事をあげています。森の中で暮らしているチンパンジー等は、危険が迫ったときに目に入ってくるのは、捕食者のみ。そこで必要になるのは、ただ「逃げろ」という合図のみでよかった。しかし、開けた場所にでると、様々な情報が見えるの様になる。つまり、身を守る為に伝えなければいけない情報が複雑かするに伴って会話がうまれた。というわけです。
他にも細かい事がたくさん書いてありましたが、とにもかくにも人類は
弱者だった
という視点は、非常に面白かったです。 🙂

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