アインシュタイン、その光と影 3
『光速度は発光体や観測者の運動にかかわらず常に一定・不変である』~これはアインシュタインが語った認識の中でも最も有名なものですが、今日はこの認識を切開して行きたいと思います


古代以来光の速度は無限大だとずっと信じられてきましたが、光の速度に初めて着眼したのはガリレオ(1564-1642)だと言われています。しかし実際に光の速度の計測に成功したのは(それから100年以上経った)今から300年ほど前でした。デンマークの天文学者レーマー(1644-1710)が木星とその衛星イオの周期の差から導いた1676年の21万4,300km/sが最初の光速の数値です。その後19世紀のフランスのフィゾーの実験によって光速は31万3,100 km/sに修正され、20世紀以降の精密な計測を経て、真空中の光の速度は1983年の「国際度量衡委員会」で29万9792.458km/sとすることが決められました。
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太陽系を探検しよう-35.火星は一つの大きな原子炉だった
最近の火星探査の結果から、火星にはかつて海があったことがわかってきました。火星にあった水(H2O)は地球の軌道付近にあったもの(前記事参照)が混入したと考えられます。
では、海のように存在した水は、どうしてなくなってしまったのでしょうか。
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太陽系を探検しよう-34.地球の水も生物も石油も宇宙由来
前記事磁化率理論・検証編~水星・金星の続きです。
太陽系誕生から地球形成まで
地球や太陽系を形成した物質群は、銀河系の中心などにあるブラックホール(超重力場)で生まれます。
超巨大ブラックホールのイメージ
そこではあらゆる物質が引き込まれ、超高温・高圧空間の超エネルギー場となる入口付近では、あらゆる物質が形成されます。
一方、超高温・高圧に納まりきらないエネルギーが反動でジェットとして噴出し、あらゆる物質を宇宙空間に撒き散らします(上の絵がそのイメージ)。発散された物質がある場にとどまり、凝集した結果できたものが恒星系で、太陽系もそのひとつです。
恒星系は凝集の中心に核=原始太陽が形成されます(右がそのイメージ)。原始太陽は次第に大きくなり、その中心部に超低温・超高圧空間をつくっていきます。そこは絶対零度の超低温なので、超伝導⇒磁場が生じ、周辺の物質は磁場に包まれます。
あらゆる物質は、磁場に対して感応の仕方が決まっています。磁場に対して近づくか、遠ざかるか、ほとんど影響されないかという違いがあります。原始太陽の周辺の物質は、そのような“磁化率”に応じて、中心から一定の距離を周回するように整序されます。その結果、太陽系においては、現在の地球の軌道のあたりにくるのが、水やアミノ酸といった、地球に生命を生じさせた成分だったのです。
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「生き物ってすごい!」第8回~植物の防衛策~
「生き物ってすごい!」第7回~除虫菊に続いて、今日は植物全般に枠を広げて、彼らが外敵から身を守る防衛策を見てみましょう。
シンディ・エンジェル著『動物たちの自然健康法 野生の知恵に学ぶ』より。
植物は日光、大気、土壌中の水といった基本的な素材から炭水化物、タンパク質、脂質、ホルモン、ビタミン、酵素など、成長や傷の修復、繁殖などに必要なあらゆるものをつくりだしています。
植物は、これら通常の一次代謝のための化学物質に加えて、明らかな代謝目的のないいわゆる二次化合物も合成しています。この二次化合物の注目すべき点は毒性と薬理性を備えていることで、いうなれば自然界の巨大な薬倉を形成しています。
これまでに見つかった二次化合物はおよそ10万種類にのぼります。
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君もシャーマンになれるシリーズ25~脳の進化から人類進化を解明する(後編)~
前回は、サルとヒトの違いは「脳」にあり、ヒトは遺伝子レベルで脳を拡大・強化する進化を辿ったこと、ヒトの脳は未熟な状態で生まれ、出産以後の脳の形成によって右脳と左脳が機能分化したこと、脳の成長過程における神経細胞の増加と消滅によって脳回路の進化が加速したことを示しました。(前編の記事は、こちら)
今回は、「サルとヒトの違いは脳にあり、人類は脳の進化を主軸として進化した」という観点から、人類進化に関する仮説を提起します。
現在の人類進化の仮説の主流は、『二足歩行の開始が人類進化の起点にあり、二足歩行が脳の進化を促した』というものですが、ここでは、『脳の進化が人類進化の最大の要因である』という立場から、『サルからヒトへの進化は脳の進化を起点として始まり、人類は全て脳の進化を促進する方向に適応した』という仮説を立て、その整合性を検証します。
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「生き物ってすごい!」第7回~除虫菊
最近、もう夏が来たかと思うほど、蒸し暑い日が続いていますね。
夏といえば、眠りの天敵、蚊の季節。
画像はこちらからお借りしました。
蚊の撃退方法をあれこれ13通り(!)も試した人によれば、
結局、蚊除けスプレーが一番効果があったのだそうです。
(リンク)
この蚊除け成分、現在人工物質がほとんどですが、
もともとはある花の成分 に由来します。
君もシャーマンになれるシリーズ24~脳の進化から人類進化を解明する(前編)~
みなさん、こんにちは。いつも「君もシャーマンになれるシリーズ」をお読み頂きありがとうございます♪
今回は、「シャーマンの誕生はいつか?」という疑問を出発点としたサルとヒトの違いに関する調査を元にして、サルから人類にいたる脳の進化に焦点を当ててみます。サルやチンパンジーとヒトの脳の違いを調べていくうちに、人類進化の謎を解く道筋が見えてきましたので、人類進化についての大胆な仮説を提起します。サルとヒトを分かつものは「脳」であり、脳の進化が人類進化の謎を解く鍵だったのです。
前編では、サルやチンパンジーとヒトの脳の違い について、後編では、サルの脳からヒトの脳への進化を主軸とした場合の人類進化の仮説 を示します。
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言葉の不思議2:ヒトとチンパンジーのお母さんはこんなに違う!
赤ちゃんの無意識の発声はお母さんにとっても大きな喜び・・・
母子間の“共感”“充足”があるから言語機能は発達する!
ずいぶん間があいてしまいましたが、今日は『言葉の不思議シリーズ』の第2弾として、ヒトとチンパンジーの母親が新生児に接するときに何が同じで何が違うのかをレポートします。
前回の投稿はコチラをご覧ください。
ヒトとチンパンジーは地球上で最も近縁な生物ですが、チンパンジーの赤ちゃんもヒトの赤ちゃんと同じぐらい未熟な状態で生まれてきます。身体能力も決して高いわけではなく、自分自身の身体を支えたり移動できるようになるまでには一定の期間を要します。チンパンジーの赤ちゃんは生まれてすぐ母親の毛を握って自力で母親にしがみつくので、握力はしっかり発達して生まれてくるという俗説もありますが、事実はヒトの赤ちゃんの握力と大差はないそうです。
また、チンパンジーの赤ちゃんにも「新生児微笑」ははっきりと現れますが、最近では「新生児模倣」という現象も(ヒトの赤ちゃんと同様に)現れることが京都大学などの研究で明らかにされました。この「新生児模倣」は長い間ヒトの赤ちゃんに特有の現象だと言われてきたのですが、チンパンジーの赤ちゃんもモデルの表情に対応して、舌を突き出したり、口を開けたりするのです。チンパンジーの赤ちゃんも母と子の対面コミュニケーションの基礎となるような力を持って生まれてくるのです。
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iPS細胞の可能性と壁
みなさん、こんにちは。
今回は「iPS細胞」について調べて行きます。
「iPS細胞」の「i」が小文字なのは、「iPhone」のように世界的に広まってほしいとの思いが込められているのです。みなさん、ご存知でしたか???
その思いが叶ったのか、京都大学iPS細胞研究所をはじめ世界的に開発が進められています。まだ実用化までは道のりが遠いですが、広まり方はまさに「iPhone」なみと言っても過言ではありません。
実はこれまで生物史ブログでも何度か扱いましたが、前回記事から大分時間も経過しておりますのでここで改めて「iPS細胞」って何?から始まり、その開発経緯、最後に最新情報をご紹介したいと思います。iPS細胞を知っている方も、知らない方も是非読んでいただきたい内容です。
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【赤ちゃんってすごい】共認回路成長中♪♪ うらやましい気持ちが湧いてきた!
会社の仲間が同じ時期に出産をしたので
・9月生まれの「りょうじ」(8ヶ月) 😀
・11月生まれの「そうた」(6ヶ月)
・12月生まれの「りく」(5ヶ月) 😮
の3人の赤ちゃんと一緒に過ごしています
今日の気づきは、最近、はいはいを始めたりょうじくん
自分の想いにまっすぐにいろんなところに向かっていきます
さて、りょうじくんがハイハイできるようになって、一番向かっていくところはどこでしょう
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