2013-08-08

超★天才シリーズ①子供の無限の可能性を引き出す七田式教育~前編

tennsai.jpg
画像はこちら
アルベルト・アインシュタイン、エジソン、ジャン・ジャックルソー。
世界には天才と呼ばれる人々が、歴史に名を連ねています。彼らは如何にして天才と呼ばれる様な発明や発見をすることができたのでしょうか。もっと平たくいうと、天才の頭の中は一体どうなっているのでしょうか。
歴史上の大発明、とは言わないまでも、この世には周囲から見て特筆する能力を身につけたい人はたくさんいます。
そこで今回はオリンピック選手や医者など、周囲から“天才”と評される人材を数多く輩出している七田式教育を調べ、彼らの学び・教育環境を知るところから始めたいと思います。

 にほんブログ村 科学ブログへ


七田式教育の創始者、七田眞


SITIDAMAKOTO.jpg
画像はコチラ
プロフィールより:1997年、社会文化功労賞。同年、世界学術文化審議会より国際学術グランプリ受賞。また、国際学士院の世界知的財産登録協議会より七田式右脳教育法が最優秀理論・世界知的財産として登録され、世界平和功労騎士勲章を受章、騎士(ナイト)の称号を受ける。
七田チャイルドアカデミーは昭和62年広島に第一号教室を開校し、現在450教室、生徒数は平成9年に3万5千人。拠点は「しちだグループ」、島根県に拠点をもち、事業内容は幼児・小中学生教育、食育・くらし、大人の能力開発があります。

七田式教育の理念と理論

<教育理念>
「知育」「徳育」「体育」という3つの柱に、「食育」があります。心も健全、体もベストなコンディションで学習に臨むと、どの子も「やる気」が出てきて、成績が伸び始めます。確かな手応えと自信を得ると、学習すること自体が楽しくなって、自ら学ぼうという意欲が出てくるのです。そのための基礎力を作るベストの時期が、就学前の乳幼児期なのです。
この時期にこそ、学習に役立つ「右脳の能力」を育ててあげると、その後の学習がとても楽になります。七田式の右脳教育は、心の教育がベースとなります。人と人との一体感・愛が右脳を開くキーワードです。七田式教育では、親子の一体感・愛情を育むことを何よりも大切にしています。
そして、引き出した天才的な右脳の能力を、表現するための左脳の能力につなげる「全脳教育」を実践しています。
七田式では、「教育とは、単に知識を詰め込むだけのものではなく、子どもが本来持っている能力を最大限に引き出すこと」だと考えています。

受験型指導とは対極にある、この“教え込まない“独自の教育法とはどういったものなのでしょうか?まず、七田式がここまで右脳にこだわる理由を探ってみましょう。

七田式が実践する右脳開発法


unou.jpg
画像はこちら

脳は3つの層からなる脳を持っています。一番上層の脳を大脳新皮質、二番目の層を古皮質、一番下層の脳を脳幹と呼びます。これらは、それぞれ霊長類の脳、哺乳類の脳、爬虫類の脳と呼ばれます。人間がこのうち利用しているのは、一番上層の脳、それも左脳に偏っています。
しかし、古皮質、脳幹とつながっているのは右脳だけであり、右脳に完全定着した記憶こそが深い記憶となり、絶対に忘れない、という理屈です。具体的には、下記の4点が右脳しか持っていない機能です。
1.共振共鳴機能
すべての物質は、一つひとつが固有の波動を発しており、右脳はそのすべての波動に同調して、その情報を受け取る力があるのです。また、右脳には左脳同様に、五感が存在します。
左脳の五感は、通常私たちが働かせているように感覚器を必要としますが、右脳の五感とは、感覚器を必要とせず、すべてイメージで伝わる感覚です。
2.イメージ化機能
右脳は、外部の物と同調して受け取った波動を、理解しやすいようにイメージに変換する機能があります。イメージは、五感の数だけあります。すなわち視覚イメージ、聴覚イメージ、味覚イメージ、嗅覚イメージ、触覚イメージの5つです。外部からの情報を右脳がどのように翻訳するかによって、視覚イメージになったり、聴覚イメージになったりするのです。
3.高速大量記憶機能
左脳は、低速コンピュータのようなもので、ゆっくり、じっくりを好みます。この方法で記憶するのには限度があり、忘れやすいものです。一方、右脳は、高速コンピュータのようなものです。
高速で大量にインプットされることを得意としています。また、インプットした情報を記憶する力が左脳とは比べものになりません。
4.高速自動処理機能
右脳には、入力したものの間に法則を見つけて、高度に自動処理する能力があります。
たとえば、私たちが、母国語を難なくしゃべることができるのも、私たちが小さい頃に、家族や周りの人たちの会話から入ってくる情報に、自動的に法則を見つけて、次第に話せるようになってきたわけです。

これまで私たちの脳に関する追求の中では、
右脳の役割は
・シャーマンの危機察知(トランス状態)
・仲間(同類)認識は右脳の役割
左脳の役割は
・日常行動を司っている
ことまではわかっており、上記の右脳の各機能も今後立証することが出来るかもしれません。
続いて、具体的な授業の一例に着目してみます。

授業の実例


%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%83%89.jpg
画像はこちら

【フラッシュカード】
レッスンでは、絵カードを高速・大量に見せ、脳を活性化しながら、言葉を理解する力を育てます。精神の発達の基礎は、言葉によって形作られます。言葉の数が多いほど、賢い子どもに育つのです。この時期の子どもは、渇いたスポンジが水を吸収するように、どんどん言葉を理解していきます。
【ダ・ヴィンチマップを使った作文】
ダ・ヴィンチ・マップとは、1つのテーマから連想する言葉を、放射状に書き出して、イメージを広げる方法です。幼児コースでは、テーマから思いつく言葉を質問に答えながら、どんどん書き込みます。そして、言葉からイメージをふくらませ短文を作って、文章を構成する力を養っていきます。この方法で作文力を養い、独創的な発想力や観察力、思考力も育てます。

この様に七田式では、試験を用意するのではなく、子供に答える楽しさを体験させてあげることに力を入れているようです。

実績


七田式出身者が成し遂げた主な実績は、
<文化系>世界的トロンボーン奏者やカンヌ映画祭主演俳優、オリンピック選手
<学問系>在米の新鋭ウィルス研究者、東大の心臓研究者
<コンクール系>「全国子ども百人一首大会」全国一位(6歳)、算数オリンピック日本一(金メダル)
など、実績は多方面にわたる様です。
一般的な塾では「難関○○大学合格者数No.1」と言った実績PRを良く目にしますが、七田式では受験実績にこだわらず、まさに子供の可能性を引き出すことを“実績”としています。
ただ、七田式と直接あるいは間接的な関係があるのかどうかの客観的な判断が課題の一つと思われます。

利用者の評価


他サイトでの口コミを見てみると、
「自分の子が周りの子供に比べて理解が遅れていることに焦りを感じる」
「ひらがなや数字を早く覚えても、結局皆出来る様になる。それよりも親子で学ぶ楽しさを“学ぶ”、子供も小さいのできっかけに親子の絆を深めることを大切にしている」
と言うような感想が挙げられていました。
親は自分の子供が可愛いあまり、「あれをやりなさい」「勉強はしなさい」「なぜ他の子より出来ないのか」と言った“大人の規範・都合“ばかりを押しつけてしまうと、無論子供も反発しやる気をなくしてしまいます。これでは子供も机に向かってもテストで点を取るための受験型勉強になってしまいます。
幼児期(2歳~6歳頃)は大きな人格が形成されていく、とても重要な時期です。この時期に七田式の様に学ぶ事への好奇心を身につけておくことで、子供は自ら学ぶ習慣が自然と身についていくでしょう。
七田式が心・右脳の教育にこだわる理由がわかってきました。後編では、七田式が独自の教育法を確立するにあたって最も影響の受けた、ユダヤ式教育に触れてみます。
(つづく)

List    投稿者 haneda | 2013-08-08 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2013/08/1407.html/trackback


Comment



Comment