2013-06-02

食事療法によりガンを治す方法② ~塩分の取りすぎがガンを引き起こす~

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画像は、こちらよりお借りしました。

食事療法によりガンを治す方法①で、現代医学に限界を感じ、「食事」に可能性を見出した医師として済陽高穂(わたようたかほ)医師を紹介しました。

ガンの原因や成り立ちについては不明な点が多く、何か一つが要因となることはありません。
複数の要因が重なって、発症しているのですが、その中でも影響の大きい要因については解明されてきたこともあります。

著名な疫学者である英国のリチャード・ドール卿は、様々な統計を元に40~50%は食品やそれに準ずるもの(添加物など)だと発表しました。
つまり、ガンになる原因の半分が、口からはいるものとなっているわけですから、ガン対策としての「食事」が非常に重要であり、主要因の一つであると考えられます。

要するに、ガン予防だけでなくガン治療に対して、食事の取り方が非常に有効で、食事の内容はガンの要因に対しての対策が役立つということになります。

では、どのような食事が有効なのでしょうか。
それを解明するために、まずは、ガンを引き起こす主要因をおさえることが不可欠です。
これより、4つの要因を紹介していきます。

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みなさん、大好きな食べ物が並んでいますね。
これらすべて、塩分が多い食事たちなんです。

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画像は、こちらよりお借りしました。

実は、ガンの要因としてあげられる一つ目の要素は、「塩分の取りすぎ」です。
塩分の取りすぎはガン全般に関わりますが、特に胃ガンの危険性を高めると考えられています。

以降、済陽氏による、「今あるガンが消えていく食事」を中心に引用します。

◆塩分と胃ガンの関係が注目されるようになったきっかけ%EF%BC%93%EF%BC%8E%E5%A1%A9%E5%88%86%E6%91%82%E5%8F%96%E3%81%A8%E6%AD%BB%E4%BA%A1%E7%8E%87%EF%BC%88%E7%A7%8B%E7%94%B0%E7%9C%8C%EF%BC%89.jpg

画像は、済陽氏による「今あるガンが消えていく食事」よりお借りしました。

塩分は、特に胃癌と深い関わりがあり、更にはガン全般とも関わっています。

日本で塩分と胃癌の関係が注目されるようになったきっかけは、1968年以降の秋田県にさかのぼります。

当時、秋田県では脳卒中が非常に多い県として知られていました。
寒い地域なので、保存の利く漬け物や塩蔵品(塩に漬けて保存する食品)による塩分摂取量が多く、また、塩辛いものをつまみにしながらお酒を飲む人が多く、これが大きな理由と考えられました。
つまり、塩が脳卒中の発症率を高めている主犯とされたのです。

1953年には、秋田県民の塩分摂取量は一日平均22グラムでした。
当時の全国平均では16グラム、現在は10グラムですから、相当、塩の摂取量が多かった事が分かります。

そこで秋田県では独自に「秋田県立脳血管研究センター」という研究施設を作り、脳卒中を減らす為の研究と減塩を呼びかける運動を始めました。
やがて、自主的な県民運動にまで発展し30年間続き、秋田県の塩分摂取量は一日12~13グラムまで減りました
するとそれに伴って、脳卒中の発症は、およそ半分にまで減らすことに成功したのです。

ところが、改善したのは脳卒中だけではありませんでした。脳卒中が半減するとともに、胃癌の発症が1/3になったのです。減塩の以外の副産物です。
このことが話題になり、胃癌と塩分の関係が注目されるようになりました。

また、韓国ソウル大学では年間600例ほど行っていた胃癌の手術が半減の300例ほどに激減した時期がありました。
これは、冷蔵庫が各家庭に普及した時期であり、食品が保存出来るようになり塩蔵品の摂取が減ったことが原因です。

日本でも、ガンの中で長く死因の一位を占めていた胃癌が、冷蔵庫の普及や食生活の変化で塩分摂取量が減るとともに減少し、トップの座から降りました。

今では過剰な塩分が胃癌の危険を高めることが盛んに言われていますが、これらがその背景にあるのです。

ではなぜ、塩分の取りすぎが胃癌を誘発するのでしょうか。

◆塩分の取りすぎがガンを引き起こすメカニズム

塩分を過剰に取り続けると、刺激によって胃壁が荒れやすくなり、癌の発生を促すと考えられています。
また、ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)も主要な要因の一つだと考えられています。ピロリ菌は、1982年に発見され、一般的には胃潰瘍や十二指腸潰瘍の主要な要因として、知られています。

塩分を多く取ると、その刺激で荒れた胃粘膜にピロリ菌が棲みつきやすく、その活動や繁殖が高まります。
さらに、ピロリ菌によっても胃粘膜が荒れるという悪循環が起こります
体の組織はどこであれ、荒れて修復を繰り返すほどガン化リスクが高まるので、塩分とピロリ菌がタッグを組めば、胃癌のリスクが高まるのは必然です。
さらに、荒れた胃粘膜からは、過剰にとった塩分そのものが細胞に浸透しやすくなり、細胞のミネラルバランスが崩れることによっても、ガンのリスクが高まると考えられています。

このように、塩分の過剰摂取は、ピロリ菌と絡んで二重、三重に胃癌のリスクを高めてしまうのです。

ここで、塩分(ナトリウム)が過剰になると、細胞のミネラルバランスが崩れることによってガンのリスクが高まると考えられていますが、一体どういうメカニズムでしょうか。

体の細胞の内側や外側には、いくつかのミネラル(電解質)が、電気を帯びた「イオン」という状態で溶け込み、互いに一定のバランスを保っています。
そのミネラルバランスが保たれてこそ、細胞膜を通しての物質の運搬や、様々な細胞の活動が正常に行われます。

とくに重要なのが、ナトリウムとカリウムのバランスです。通常、細胞の内側にはカリウムが、外側にはナトリウムが多く、一定のバランスに保たれています。

ですから、よほどのことがない限り、このバランスがくずれないようにコントロールされています。
しかし、塩分の過剰摂取を長く続けるほど、バランスの乱れを招きやすくなります。このことが細胞の代謝の異常につながり、ひいては発ガンの促進につながると考えられています。その意味でも、ガンの予防や改善をするには、塩分は出来るだけ控えることが大切です。

現代人の多くは、ナトリウム(塩分)が過剰になり、新鮮な野菜や果物に多いカリウムは逆に不足しがちな生活を送っています。
ナトリウムももちろん体に必要な栄養素で、とくにスポーツや肉体労働をする場合、多量に汗をかいたときなどは、適度に補う必要があります。
しかし、こういった条件がないときに塩分を取りすぎると、過剰になってしまいます。特にガンの患者さんが塩分過剰になると、病状の改善を阻み、再発などを促す要因になるので、限りなく「無塩」に近い食生活をおすすめしています。
ナトリウムは、海産物などに天然のものが含まれているので、調味料としての塩は限りなくゼロにしても、通常、不足・欠乏することはないからです。
といっても、本当にゼロにすると食事が味気なくなるので、工夫による減塩生活を勧めています。
同時に、新鮮な野菜や果物を大量にとって、カリウムを補給するよう指導しています。

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塩分の取りすぎによるミネラルのアンバランスが、ガンを引き起こす可能性が高いと考えられます。
世間では、最低限の塩分をとる必要があるというという考え方もありますが、意識しなくとも摂取しているというのは納得です。

よって、塩分の取りすぎという問題から分かるのは、
①極力塩分を減らしゼロを目標とすること、
②カリウムを補給するために、新鮮な野菜や果物を大量に摂取すること 
が重要ということです。

他にも、ガンを引き起こす要因がありますので、続けて紹介していきます。

List    投稿者 kumasuke | 2013-06-02 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 

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