2007-12-29

性決定のタイプ(両生類から哺乳類)

両生類から哺乳類の性決定のタイプを概観してみました。
遺伝的に性が決まる場合には、一般に性染色体上に存在する性を決める遺伝子(性決定遺伝子)に従って生殖腺や脳が性分化を起こす。ただし、この遺伝子は最初のきっかけをつくるスイッチでしかなく、その後次々と生成されるタンパク質が連鎖反応を起こし、雌雄器官を形成する。
脊椎動物の中でも、哺乳類の性決定遺伝子(スイッチ)としてSRY遺伝子(Sex-determining Region on the Y chromosome)が特定されている。このSRY遺伝子は多くの哺乳類で共通の性決定遺伝子である。このSRY遺伝子の有無が様々な遺伝子の発現を引き起こし、生殖腺(精巣・卵巣)が分化する。
哺乳類以外のこれらの脊椎動物についても、SRYと相同な遺伝子を探す研究なされた。しかし、鳥類・爬虫類・両生類、魚類どの動物でもSRY遺伝子は見つからなかった。
哺乳類以外の脊椎動物の性決定機構はどのようなものなのだろうか。
爬虫類では、受精に時点で性が遺伝的に決定されても、その後も不変とはいえない。孵卵の環境、とくに温度によって、雄になったり雌になったりする。
hachuurui.bmp
両生類は今までに約50種の核型が決定されている。
ryouseirui.bmp
鳥類の性は、哺乳類と同様遺伝的に決定されている。性染色体の組み合わせがZW(ヘテロ)が雌、ZZ(ホモ)が雄となる。哺乳類がY染色体で雄になると同様に、鳥類はW染色体で雌になると考えられるが、実はまだはっきりわかっていない。
↓おまけとして、性転換する魚類があります。その前に
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List    投稿者 kumana | 2007-12-29 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 
2007-12-28

両生類から哺乳類への進化

最古の哺乳類「アデロバシレウス」 以下の画像は「古代の住人」からお借りしました。
aderobasireusu.jpg
哺乳類が登場したのは、恐竜の登場とほぼ同じ三畳紀です。恐竜が登場して絶滅した中生代(三畳紀、ジュラ紀、白亜紀)は有名ですが、それ以前に哺乳類が両生類からの進化を進めていた時代がありました。
デボン紀に登場した両生類が、石炭紀、ペルム紀、三畳紀を通じてどのように哺乳類に進化してきたのか振り返ってみます。
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List    投稿者 nodayuji | 2007-12-28 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類No Comments » 
2007-12-27

両生類の進化~繁殖様式の多様化~

両生類とは脊椎動物の進化過程で水中生活から陸上生活へと移行する段階の系統群です。
最初の両生類はデボン紀末期(3億5400万年前)に出現します。
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最古の両生類:アカントステガ(コチラのサイトよりお借りしました)
イクチオステガやアカントステガ(図)は四肢をもった最古の両生類と知られています。
今回は両生類の進化を見ていきたいと思います。
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List    投稿者 shimicho | 2007-12-27 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-12-26

魚類から両生類への進化

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こんにちはっ
前々回までの記事で、地球環境の変遷を年代ごとに押さえてくれたものがありました

それらも踏まえて、今回から生物の進化史(魚類→両生類→哺乳類)を押さえ直していきます

①魚類から両生類へ
②両生類から初期哺乳類へ

に分けてお送りしますっ
それでは、第一弾、『魚類から両生類』への進化過程を詳しく展開していきます
進化系統図解と合わせて紹介していきますので、お楽しみに~ 🙄
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List    投稿者 marlboro | 2007-12-26 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-12-25

“ねずみ算”を支える卵子の中心体

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 魚類や両生類の多産多死戦略に対して、多くの哺乳類では、少産少死という戦略を採っている。ヒトの雌は生涯を通じて僅か420個しか排卵せず、さらに一回に放出される何万という精子も殆どが受精には至らず、受精段階での淘汰圧力を高めている。
ところが、うららさんが投稿しているマウス(ラット)の繁殖能力はずば抜けて高い。
性成熟  40-60日
発情周期 4- 5日
妊娠期間 19-21日
哺乳期間 17-21日
産仔数  6-13匹
マウス(ラット)の繁殖能力は、卵子の構造的違いが支えている。
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List    投稿者 blogger0 | 2007-12-25 | Posted in ①進化・適応の原理3 Comments » 
2007-12-24

古生代~中生代の地球環境と進化2

前回のエントリーに続き、地球環境の変化と生物進化の流れを見てゆきます。
今回は、主に両生類から哺乳類への進化過程における地球環境をおさえてみます。
250px-Gondwana%5B1%5D.jpg
<2億年前(三畳紀)の世界図:ウィキペディアより引用>

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List    投稿者 fkmild | 2007-12-24 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類1 Comment » 
2007-12-23

古生代~中生代の地球環境と進化1

今日から約一週間「脊椎動物の進化系統を辿る」テーマで記事をお届けします
今日と明日のエントリーでは、地球環境の変化と生物進化の歴史を概観します 🙄

まずは、地球と生命誕生の歴史から・・・

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List    投稿者 iwaiy | 2007-12-23 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-12-20

マウスの発生過程

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イノシシよさらば、マウスよこんにちは
という訳で、
来年の干支は「ねずみ」です。
マウスとヒトではお腹の中にいる期間が10倍以上もちがうのに
発生の過程はタイヘンよく似ています。受精後26日程度のヒトの胎児は
マウスの10日目頃の胎児とソックリだといいます。
以下、受精からマウスらしい形になるまでの10日間を
駆け足でたどってみます。
引用文献
柳澤桂子 「卵が私になるまで-発生の物語-」
そのまえにコチラ。
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List    投稿者 trend | 2007-12-20 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-12-19

卵子から消えた中心体

植物細胞には中心体がないのに対して、我々、人類を含めた動物細胞には中心体があります。
さらに、人類の「受精卵の分裂の分裂極は精子が持ち込んだ中心体に由来する」ことが提唱されています。

精子と中心体の関係については、以前にも『精子と中心体』に記載されており、

ヒトの中心体は精子由来らしい。
卵子では中心体が消滅しているのだそうだ。

とあります。

そこで、今回は卵子と中心体の関係を扱ってみたいと思います。

仮に、卵子に中心体が残っていた場合にはどうなるのでしょうか?

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List    投稿者 yoriya | 2007-12-19 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 
2007-12-17

単為生殖を行うギンブナの不思議 卵子由来の中心体


ないとう@なんで屋です。

魚類の中には、単為生殖だけで子孫を残すものがいる。
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日本に生息する”ギンブナ”は、そのほとんどがメスであり、精子と卵子の核を結合させることなしに、次の世代を残す。つまり、単為生殖を行うものがほとんどだと言われている。

この事は何を意味するのか?
ほとんどの哺乳類の受精では、精子からのDNAと中心体、及び卵子の持つDNAとミトコンドリアなどの細胞内小器官を融合させて、受精卵を作る。この受精卵は、精子由来の中心体の働きにより有糸分裂を行う。
精子と卵子の融合なしに次の世代が形作られるということは、このときの中心体は、卵子由来であることを示している。


では、ギンブナはメスだけで、どうやって子孫を残すのか?

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List    投稿者 tnaito | 2007-12-17 | Posted in 未分類 | 1 Comment »