異なる植物間で遺伝情報の交換が行われている
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寄生植物と宿主植物の間において、メッセンジャーRNAを通じて、相互に遺伝情報をシェアしていることが確認されました。
触覚の不思議~触覚は、もっとも根源的な感覚
人間の感情を生み出すのは「脳」ではなく、 皮膚や腸などの内臓と言われます。また、身体性認知科学では、触覚が、私たちの意思決定や心の有り様に影響を及ぼしていることが確められています。さらに、触覚は、気持ちや判断を変えるだけでなく、物事を深く理解するためにも必要だとも考えられています。
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今回は「触覚」とは何か?について考えてみます。
意思とは、ソマチッドが作り出す適応本能上の潜在意識
何かを成し遂げようとするとき、『こうありたい!』という明確で強い意思があれば、思い描いたとおりになる可能性が高くなる。反対に、この意思無しに、何かを実現できる可能性は小さい。つまり、実現の意思は、実現可能性の高い収束先を探し当てていることになる。
そうすると、意思とは、可能性収束先の探索シミュレーション機能ではないか?
まず、なんでも行動で試すのではなく、感じ取れるさまざまな可能性について、(潜在)意識のレベルでの試行錯誤を行う。
次に、その中でもっとも可能性の高いと予測できる収束先に絞って、現実の行動をとる。
この機能により適応可能性を上げている。
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万物に意識がある ~植物の“意識”~
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人間をはじめ、動物に意識があるのと同様に、植物も意識を持っていることが実験で確認されています。
見た目にはわからなくとも、おかれた環境(外圧状況)や周囲の存在の意識(心)を敏感に察知して、反応しているようです。
秩序化された電磁微細エネルギーに導かれた物質の秩序化が、生命の本質
生物は、たった一つの受精卵が分裂を繰り返し、膨大な数の分化細胞(=専門細胞)が、正確に定位置に配置されていく。
しかし、素材であるたんぱく質のパーツの形状は、生化学反応的にひとつの立体構造をとることも可能性はあるが、そのパーツの組み合わせである、身体の全体構造は、無限の組み合わせがあるため、どのように位置決定を行っているのかが不明だった。
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過去の科学理論は、その根幹である対象世界の捉え方から大きな見直しを迫られている
『負の誘電率』『負の透磁率』『負の屈折率』『負の抵抗』『負の質量』のような物理量は、近代科学の主流理論から外れたところに、ジャンルを限って一部理論化されている。
マイクロ波領域の“負の屈折率”を持つ人工物質メタマテリアル
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よって、常識(≒近代科学の主流理論)からすると、なんとも実態が掴みづらい観念だと感じてしまう。これは、その科学理論が間違っているか、科学的認識は全て現実を表わしているという認識論的誤謬=科学理論の神格化からくるものかの、どちらかになる。
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DNAの違いではなく、細胞質遺伝による機能発現システムの違いに依存する進化
カンブリア大爆発などの大進化は、DNAの進化(新たしい遺伝子の獲得)によるものであるとする説は、ただのDNA信仰に過ぎず、まったく事実に反する。カンブリアの生物のDNAは、カンブリア大爆発の数億年も前にほぼ完成している。
これと同じような誤解が、チンパンジーと人間の遺伝子は2%しか違わない、この2%が進化の原因であるという考え方である。これは、同じ人間でも、遺伝の際のコピーミスからもっと高い比率で差異が出ることから、たとえ、人間の遺伝子をチンパンジーの遺伝子と同様に書き換えても、人間はチンパンジーにならないという説もある。
それでは何が種を決定しているのか?
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多細胞生物の進化:「遺伝子」依存から「遺伝子機能発現システム」の多様化へ
ゲノムの塩基配列の解析が進み、50年ほど前に、DNAのATGC並び方(塩基配列)が、アミノ酸の並び方を決め、こうして細胞に必要なタンパク質が作られれることが分かり、そのようなはたらきをすることからDNAを遺伝子と呼んだ。
当時、DNAの全てであるゲノムを解析したら、そのほとんどは遺伝子として見えてくるだろう、その遺伝子のはたらき調べれば生き物のことがよく分かるに違いない、と研究者は期待した。
ところが、思いがけない事実が見えてきた。
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DNAの違いではなく、細胞質遺伝による機能発現システムの違いに依存する進化
カンブリア大爆発などの大進化は、DNAの進化(新たしい遺伝子の獲得)によるものであるとする説は、ただのDNA信仰に過ぎず、まったく事実に反する。カンブリアの生物のDNAは、カンブリア大爆発の数億年も前にほぼ完成している。
これと同じような誤解が、チンパンジーと人間の遺伝子は2%しか違わない、この2%が進化の原因であるという考え方である。これは、同じ人間でも、遺伝の際のコピーミスからもっと高い比率で差異が出ることから、たとえ、人間の遺伝子をチンパンジーの遺伝子と同様に書き換えても、人間はチンパンジーにならないという説もある。
それでは何が種を決定しているのか?
例えば、人間とチンパンジーの違いの主要なものは幼形成熟(ネオテニー)に起因している。これは、チンパンジーの子供の状態のまま人間は成熟することで、人間はサルに比べて性成熟が遅く柔軟な子供時代が長くなることを指す。
これにより、柔軟性にとみ、好奇心に満ちた探索行動が死ぬまで続き、置かれた自然外圧や同類外圧に適応するため、生後も脳機能が進化するという人間特有の適応方法を獲得できた。
この機能は、DNAや遺伝子そのものにあるのではなく、遺伝子に刻まれた機能を発現するタイミングに左右される。ほとんどチンパンジーと変わらない遺伝子をもつ人間では、脳部分の遺伝子を発現させるスイッチがチンパンジーより遅れるという傾向が強いという事実が分かってきている。
そして、その機能発現システムを担っている物質のひとつは、クロマチンといわれるDNAを巻きつける糸巻き状のタンパク質であることも分かっている。 このタンパク質はストレスを受けると、機能発現しやすい状態(糸巻きが緩む)に変化し、子孫に遺伝する。またこれは、精子や卵子の構成要素で、DNA以外の遺伝であることから、獲得形質は遺伝するということになる。
(図はコチラからお借りしました)
つまり、進化は、DNAの違いではなく、細胞質遺伝による機能発現システムの違いに依存する。これは、全世界のオサムシの遺伝子による系統分類と、形態による分類にまったく相関関係が無いことなどからも裏付けられる。
※細胞質遺伝(さいぼうしついでん)とは細胞質に存在する遺伝因子によっておこる遺伝のこと。遺伝の多くは細胞核に存在する染色体に依存するが、ミトコンドリアや葉緑体などの細胞小器官に由来する遺伝もあり、これらを細胞質遺伝と言う。(リンク)
以下引用 『親の受けたストレスは、DNA配列の変化を伴わずに子供に遺伝』(リンク)
-ストレスが影響する非メンデル遺伝学のメカニズムを世界で初めて発見- これらが、熱ストレスや浸透圧ストレスでdATF-2がリン酸化されると、ヘテロクロマチンから外れ、その結果、ヘテロクロマチン構造が弛緩し、抑制されていた転写が誘導されること、その状態が子供に遺伝することを突き止めました。
環境ストレスにより誘導された遺伝子発現上昇の子供への遺伝(コチラからお借りしました)
親の世代だけが熱ストレスを受けると、その影響は子供にだけ遺伝し、孫には遺伝しなかった(緑囲み)。しかし、二世代にわたって熱ショックストレスを受けると、その影響は子供だけでなく孫にも伝わることが分かった(黄囲み)。その影響はストレスが無くなった後も、何世代にもわたって遺伝する可能性がある(黄第5世代)。
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エピジェネティクス~世代を超えて情報を伝える仕組み
生命科学の新しい概念「エピジェネティクス」。DNA塩基配列の変化によらない遺伝子発現の変化が細胞世代を超えて継承される現象の存在が明らかになりました。これはラマルク説(獲得形質の遺伝)の再来なのでしょうか?それとも、新しい生命観の誕生なのでしょうか?
今回は、ラマルクの用不用説「獲得形質の遺伝」~「エピジェネティクス」までの進化論の移り変わりを俯瞰します。