2007-03-11

愛と信頼の「脳内ホルモン:オキシトシン」

実言論第一部サル時代の同類闘争と共認機能で親和回路を形成する脳内物質として仮定されていたオキシトシンに関して、次のような記事が出ていました。

出産や授乳の際に分泌され、対人関係や人への信頼感の構築にかかわるとされる「オキシトシン」というホルモンの分泌に「CD38」というタンパク質が重要な役割を果たすことを、金沢大などの研究グループがマウスの実験で突き止め8日、英科学誌ネイチャー(電子版)に発表した。

そこで、オキシトシンの研究はどのぐらい進んでいるんだろうと思い最近のオキシトシンに関する研究について調べてみました。
すると、オキシオトシンが親和物質であることはほぼ定説化し、アニマルセラピーなどの効果を計る指標としてオキシトシン濃度が使われています。そして、なんと驚くことにオキシトシンは「信頼と愛のホルモン」として、オキシトシンスプレーなるものまで商品化されているのです。
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(オキシトシンスプレー)

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List    投稿者 nodayuji | 2007-03-11 | Posted in ④脳と適応, ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2007-03-10

バイオテクノロジー戦略

20世紀はエレクトロニクスの時代、21世紀はバイオテクノロジーの時代になるそうです。経済産業省を中心にしてBT戦略会議が行なわれ、バイオ産業を次の基幹産業として発達させるべく様々な試みをしているようです。
以下経済産業省BT戦略会議ーバイオテクノロジー戦略の抜粋です
詳しくは下記のHPを参照してください。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/bt/kettei/021206/taikou.html#04
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(1) BTは、健康と長寿に変革をもたらす
 BTは、誰もが求める健康への欲求に応えて、疾病の予防と健康の維持、疾病の治療に大きな貢献をする。例えば、ゲノム※創薬等を通じた適切な治療法を副作用を軽減しつつ広く提供できる可能性がある。また、健康寿命の延伸と生活の質の向上がBT応用医療から期待できる。そうした変革は、医療に要する費用を従来の技術では可能でなかったような形で軽減することを可能にし、結果として医療資源の適正な利用につながるものである。
(2) BTは、食料供給に変革をもたらす
 BTは、これまでの品種の改良、栽培技術の改良等の取組では限界があった低コスト、高品質・高機能、良食味な食料の生産を実現する力を有している。それによって、我が国の食料自給率の向上にも大きく貢献する力を有している。さらに、国民の関心の高い食品の品質や安全性についても、簡便・確実に判定できる技術の開発が期待できる。
(3) BTは、環境・エネルギーに変革をもたらす
 BTは、バイオプロセス※やバイオマス※の利用技術を大きく発展させ、それによって環境負荷を大きく低減できる生産技術の確立やエネルギー源の確保が期待できる。それは、化石資源(枯渇資源)依存からの脱却の道でもある。また、山林や農地に関しても厳しい林業環境、農業環境の下、手入れが不十分な山林や遊休化する農地が増加しているが、これらをバイオマスエネルギーやバイオ製品の供給拠点として転換できる可能性がある。
BTの国民経済へのインパクトは極めて大きい
(1) BTは、経済活動に変革をもたらす
 BTを応用することによって、新しい産業分野が将来勃興するであろうし、また既存の産業分野も例えば医薬品産業のように、その技術的基盤が根本的影響を受ける産業も少なくないであろう。今後、BTが社会経済に与えるインパクトの大きさを考えると、それぞれのBT関連産業で日本が将来にわたり高い国際競争力を保持していくことは、我が国産業にとって極めて重要である。
 また、BTは、様々な製品の製造プロセス、生産に対する考え方を根本から変換する力を有しており、その活用の成否が国際的な産業競争力の強化に大きく影響する。
 さらに、BTにより、再生可能資源エネルギーの活用が進み、化石燃料の依存からの脱却が可能となり、持続的な経済成長と、それに伴う雇用の安定が期待される。
(2) BTは、良質な新規産業と新規雇用を創出する
 我が国の2001年(平成13年)におけるBT関連産業の市場規模は1.3兆円と推計されている。2010年(平成22年)においては、それが25兆円程度に成長することを展望して環境整備を目指すこととされており、今後大幅な市場拡大が期待される。また、世界に目を転ずると、現在の市場規模で、米国3兆円強、欧州2兆円弱と見込まれ、2005年(平成18年)の時点で欧州は12兆円、2010年の時点で世界全体は230兆円、2025年(平成38年)の時点で米国は300兆円市場に成長するとの予測もある。☆ 
 また、BTに関連した新規雇用効果として、2010年までに100万人超が期待され(現状(平成11年実績推計)6.9万人)、さらに、非バイオ産業への雇用誘発効果として60万人超が期待される。☆ 
 BT関連産業は知識集約型かつ省資源型の産業であり、また高度な技術の集積のある国でこそ発展できる産業である。さらに、高付加価値型の産業であり、高収入の雇用も期待できる。それは、技術立国を目指す日本の将来像に実に適合した産業である。
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バイオテクノロジーは我々の生活とは切っても切れない技術になるようです。でもなかなかバイオテクノロジーといってもいまいちピンとこない人の為に、これまた経済産業省のHPでバイオ技術の基本を分かりやすく説明してくれているページがあるのご紹介します。
これを見て皆さんもバイオテクノロジーとは何か勉強しましょう。
バイオ学園:http://www.meti.go.jp/policy/bio/

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List    投稿者 n1ce | 2007-03-10 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-03-07

論文被引用件数「世界一」は「自然免疫」研究


からだの3つの基本系(神経系免疫系内分泌系)のうちの免疫系に関するお話です。
近年、ますます「自然免疫」への関心は高まっていますよね。 😛
私も都会生活になって、花粉症になったような・・・ 😥 はやく「花粉症と人工物質」について、解明してほしい!というひとは多いと思います。
そこで、バイオなニュース!


>米文献データベース会社トムソンサイエンティフィックは7日、2005~06年度に世界の学術誌で最も多く引用された論文を発表した研究者は前年度に引き続き、大阪大の審良静男教授(免疫学)だったと発表した。
その、気になる「世界ランキング1位」の研究内容とは?

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List    投稿者 toya | 2007-03-07 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 
2007-03-06

直立二足歩行は樹上生活において準備されていた

脳についてのホットな議論が続いていますが、今日は少し「サルからヒトへ」のお話に戻ってみます。というのはNHK 生命40億年遥かな旅8 第8集「人が猿から分かれた日」を紹介しているHP http://www.wink.ac/~ogaoga/seimei8.html を読んでみると、樹上生活においてサルと人類の共通の祖先はかなり直立二足歩行を可能にする‘前適応’を成し遂げており、ある意味でサルが直立二足歩行へと移行しなかった理由にこそ、人類誕生のヒントがあるように思われてきたのです。

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List    投稿者 yama3 | 2007-03-06 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-03-03

成功体験、充足体験が重要な理由!!

こんにちは 😀 さんぽ です。
よく子育てや仕事での新人育成等で「成功体験を積ませることが大事」というのを聞きますね?
これには、理由があるのです
その理由を知りたい方は、クリック お願いします
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List    投稿者 miwa | 2007-03-03 | Posted in 未分類 | 2 Comments » 
2007-02-26

映像授業の危険性(脳力の育成の視点から)

こんばんわ!のたお 😀 です。
テレビ脳の問題が数年前から大きく取り上げられています。

幼児の脳の発達段階において、テレビやビデオを長時間見させた結果、ことばを発する時期が遅くなったり、保育園などで集団行動に溶け込むことができないようになる状態。日本小児科学会が03年に1歳半の子供をもつ親1900人を対象に実施した調査で、テレビやビデオを長時間見ている子供は、そうでない子供に比べ、ことばの発達が遅れる割合が2倍になったという。脳の重量は5歳までに大人の90%になるが、とくにゼロ歳から2歳までが急速に発達する。この時期にテレビなどを見せるだけで親子のスキンシップが不足すると、心やことばの発達に影響を及ぼす可能性があるという。~yahooニュースより拝借

改めて言うまでもありませんが、いわゆる人間としての特徴である共認機能が働きにくくなる状態に陥るのがテレビ脳の症状ですね。赤ん坊の頃にテレビを見すぎると人間としての機能が失われてしまうのです。またテレビを見ている時、前頭葉(考える機能をつかさどる部分)は殆ど動いていないという実験もあるそうです。テレビを見る=頭が働いていない という事になります。
話は変わりますが、最近、授業に映像を取り入れていれて話題を集めている学校や塾があります。
また、マンモス大学だと一般教養の授業は有名な教授がテレビ画面で授業をするそうです。
テレビの弊害が叫ばれながら、映像やメディアはどんどん人々の実生活に入り込んでいます。
この映像ソース、実は、身近なところに・・・このブログの参加者が多く体験している「なんで屋劇場」もテレビを使って大阪ー東京で結んで開催しています 8)
この映像偏重の社会がどのような事を引き起このでしょうか? 🙄
今日の疑問は映像は人にどのような影響を及ぼすかについて考えてみたいと思います。
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List    投稿者 tano | 2007-02-26 | Posted in ④脳と適応No Comments » 
2007-02-24

テレビは共認機能を刺激しない

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他の動物のように鋭い牙も、角も持たない極限時代人類は外圧に適応する戦略として、脳、共認回路を発達させることで、生き抜いてくることができた。その人類の脳進化の歴史と同じように、現代でも赤ちゃんは生れ落ちたのち、外圧に適応するために急激に脳を発達させていく。だが、その脳回路が発達する「乳児期にテレビ・ビデオ視聴すると良くない」と、いわれているものが、外圧適応に実際にどんな影響を与えているのか、科学的な根拠がなかったし、赤ちゃんはどんな状況なのかわからなかった。
るいネットの『テレビが乳幼児に与える影響』によると

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List    投稿者 shijimi | 2007-02-24 | Posted in 未分類 | No Comments » 
2007-02-21

花粉症と自律神経

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いよいよ花粉症の季節。どうやら僕の目鼻も花粉を「敵」と認識したようです。 😥 現在、全国では15.6%(厚生労働省調査)の方が疾患され、またアレルギー様症状では30%を超え(厚生労働省調査)さらに年々増加中だそうです。このまま行くと現代人は不適応存在となりそうですね。どうしたら改善に向かうのでしょうか?
上記厚生労働省調査リンク
http://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/ookubo.html
http://www.wam.go.jp/wamappl/bb14GS50.nsf/0/f434e479508e621a492570290004f662/$FILE/siryou2-1.pdf
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List    投稿者 tanizaki | 2007-02-21 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 
2007-02-20

適応や学習で、脳内はどうかわる?

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あの人、変わったっ と思う経験ってありますよね
人や仕事への接し方が変わったり、性格が変わったり。
これは、まわり(外圧)に対して適応している状態ですが、その時、脳の中はどう変わったのでしょう?
以前から、これが不思議で、ちょっと調べてみました。
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List    投稿者 yooten | 2007-02-20 | Posted in ④脳と適応No Comments » 
2007-02-18

ヒトの体内には500種もの細菌が生息している!!!

今日は、ヒトと細菌の関係について。
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画像はこちらのサイト「地球と宇宙の画像」からお借りしました。
ちょっと古い記事(2004年10月)ですが、面白い記事を見つけたので紹介します。
人間はヒトの細胞と細菌から成る「超有機体」

あなたの体内に存在する細胞のかなりの部分は、あなた自身のものではない。それどころか、ヒトの細胞でさえない。それは細菌(バクテリア)の細胞なのだ。目には見えないが足の指の間で増殖の機会をうかがっている菌類から、腸の中の1キログラムにもおよぶ細菌類に至るまで、さまざまな要素を考えると、われわれ人間は歩く「超有機体」[superorganism: 通常はハチやアリなど社会性動物の集合体を指す]であり、ヒトの細胞と菌類、細菌、ウイルスが高度に絡み合った存在とみるのが、最も適切なとらえ方と言えるだろう。

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List    投稿者 kawait | 2007-02-18 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments »