2007-02-18

ヒトの体内には500種もの細菌が生息している!!!

今日は、ヒトと細菌の関係について。
%E9%B3%A5%E5%8D%B0%E3%83%95%E3%83%AB.jpg
画像はこちらのサイト「地球と宇宙の画像」からお借りしました。
ちょっと古い記事(2004年10月)ですが、面白い記事を見つけたので紹介します。
人間はヒトの細胞と細菌から成る「超有機体」

あなたの体内に存在する細胞のかなりの部分は、あなた自身のものではない。それどころか、ヒトの細胞でさえない。それは細菌(バクテリア)の細胞なのだ。目には見えないが足の指の間で増殖の機会をうかがっている菌類から、腸の中の1キログラムにもおよぶ細菌類に至るまで、さまざまな要素を考えると、われわれ人間は歩く「超有機体」[superorganism: 通常はハチやアリなど社会性動物の集合体を指す]であり、ヒトの細胞と菌類、細菌、ウイルスが高度に絡み合った存在とみるのが、最も適切なとらえ方と言えるだろう。

う~ん!びっくりクリック!
ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログへ

 にほんブログ村 科学ブログへ

今回の研究では細菌に絞って調査が行なわれた。人体には500種を超える細菌が存在し、その細胞の数は合計で100兆以上になるという。人体を構成する細胞の数が数十兆程度であることを考えると、われわれ人間の身体は、数の上でよそ者にかなり劣っている。結果として、われわれの身体内に存在する遺伝子も、大部分が細菌のものだということになる。

 だが、われわれ人間にとっては運のいいことに、こうした体内細菌は総じて共生生物(commensal)と呼ばれるもので、人間の食べたものをエネルギー源にしているものの、人体に実害を及ぼすものではない(commensalという英語は、食卓を共にするという意味のラテン語を語源としている)。それどころか、細菌には有益なものも多い。共生している細菌は、人体の免疫システムと緊密に連携し、人に危害をもたらす可能性がある感染症からわれわれを守ってくれるのだ。

今まで、生物進化の歴史や仕組みは、生物単体のDNA変異や観念機能の進化を軸として捉えてきましたが、これらの進化・適応は互いに外圧・逆境を生み出す事によって実現されてきたことなんです。
そして、外圧というともっぱら体外の世界を対象化してきましたが、実は我々の体内にも外圧は存在し、時にヒトとヒト以外の細胞・細菌類とが共生・協働して外圧への適応をしてきていたんですね~。
以前、
「清潔信仰」が自己免疫疾患を呼ぶ①
「清潔信仰」が自己免疫疾患を呼ぶ②」
というエントリーでも細菌との共生関係について触れられていましたが、その数500種、細胞にして100兆!という数字には驚きです。
そして、それらヒト以外の細胞が、ヒト免疫とタッグを組む事で激しい自然外圧と闘って来たんだと思うと、体の隅々にまで 感謝の念 が沸き起こってきます。
最近は、顔ダニ退治の石鹸なんてものも見かけますが、なんと成人の97%以上に見られるダニという事なので、明らかに共生関係にある生物である、と見た方が良いのでしょうね。顔ダニが居ない人のほうがよっぽど珍しいんですから。石鹸のCMを見るといかにも不安にさせるようなキャッチコピーが沢山並んでいますが、共に闘って来たであろう共生生物を敵に回すような行為を行えば、必ずしっぺ返しを喰らうのでは?と思ってしまいます。
外圧の必要性、そして周り(人やヒトの周りの生物・自然)との共生関係、改めて見直す必要がありそうですね。

List    投稿者 kawait | 2007-02-18 | Posted in ⑤免疫機能の不思議No Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2007/02/164.html/trackback


Comment



Comment