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バイオテクノロジー戦略

20世紀はエレクトロニクスの時代、21世紀はバイオテクノロジーの時代になるそうです。経済産業省を中心にしてBT戦略会議が行なわれ、バイオ産業を次の基幹産業として発達させるべく様々な試みをしているようです。
以下経済産業省BT戦略会議ーバイオテクノロジー戦略の抜粋です
詳しくは下記のHPを参照してください。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/bt/kettei/021206/taikou.html#04
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(1) BTは、健康と長寿に変革をもたらす
 BTは、誰もが求める健康への欲求に応えて、疾病の予防と健康の維持、疾病の治療に大きな貢献をする。例えば、ゲノム※創薬等を通じた適切な治療法を副作用を軽減しつつ広く提供できる可能性がある。また、健康寿命の延伸と生活の質の向上がBT応用医療から期待できる。そうした変革は、医療に要する費用を従来の技術では可能でなかったような形で軽減することを可能にし、結果として医療資源の適正な利用につながるものである。
(2) BTは、食料供給に変革をもたらす
 BTは、これまでの品種の改良、栽培技術の改良等の取組では限界があった低コスト、高品質・高機能、良食味な食料の生産を実現する力を有している。それによって、我が国の食料自給率の向上にも大きく貢献する力を有している。さらに、国民の関心の高い食品の品質や安全性についても、簡便・確実に判定できる技術の開発が期待できる。
(3) BTは、環境・エネルギーに変革をもたらす
 BTは、バイオプロセス※やバイオマス※の利用技術を大きく発展させ、それによって環境負荷を大きく低減できる生産技術の確立やエネルギー源の確保が期待できる。それは、化石資源(枯渇資源)依存からの脱却の道でもある。また、山林や農地に関しても厳しい林業環境、農業環境の下、手入れが不十分な山林や遊休化する農地が増加しているが、これらをバイオマスエネルギーやバイオ製品の供給拠点として転換できる可能性がある。
BTの国民経済へのインパクトは極めて大きい
(1) BTは、経済活動に変革をもたらす
 BTを応用することによって、新しい産業分野が将来勃興するであろうし、また既存の産業分野も例えば医薬品産業のように、その技術的基盤が根本的影響を受ける産業も少なくないであろう。今後、BTが社会経済に与えるインパクトの大きさを考えると、それぞれのBT関連産業で日本が将来にわたり高い国際競争力を保持していくことは、我が国産業にとって極めて重要である。
 また、BTは、様々な製品の製造プロセス、生産に対する考え方を根本から変換する力を有しており、その活用の成否が国際的な産業競争力の強化に大きく影響する。
 さらに、BTにより、再生可能資源エネルギーの活用が進み、化石燃料の依存からの脱却が可能となり、持続的な経済成長と、それに伴う雇用の安定が期待される。
(2) BTは、良質な新規産業と新規雇用を創出する
 我が国の2001年(平成13年)におけるBT関連産業の市場規模は1.3兆円と推計されている。2010年(平成22年)においては、それが25兆円程度に成長することを展望して環境整備を目指すこととされており、今後大幅な市場拡大が期待される。また、世界に目を転ずると、現在の市場規模で、米国3兆円強、欧州2兆円弱と見込まれ、2005年(平成18年)の時点で欧州は12兆円、2010年の時点で世界全体は230兆円、2025年(平成38年)の時点で米国は300兆円市場に成長するとの予測もある。☆ 
 また、BTに関連した新規雇用効果として、2010年までに100万人超が期待され(現状(平成11年実績推計)6.9万人)、さらに、非バイオ産業への雇用誘発効果として60万人超が期待される。☆ 
 BT関連産業は知識集約型かつ省資源型の産業であり、また高度な技術の集積のある国でこそ発展できる産業である。さらに、高付加価値型の産業であり、高収入の雇用も期待できる。それは、技術立国を目指す日本の将来像に実に適合した産業である。
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バイオテクノロジーは我々の生活とは切っても切れない技術になるようです。でもなかなかバイオテクノロジーといってもいまいちピンとこない人の為に、これまた経済産業省のHPでバイオ技術の基本を分かりやすく説明してくれているページがあるのご紹介します。
これを見て皆さんもバイオテクノロジーとは何か勉強しましょう。
バイオ学園:http://www.meti.go.jp/policy/bio/

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