サイトカイン・ストームってなに?
1918年に世界的に流行したスペイン風邪は、全世界で感染者6億人、死者4000~5000万人に及んだといわれています。当時の人口が18億人程度なので、約1/3の人が感染したことになります。感染者は15~35歳の若年層に集中し、死亡者の死因の多くは、ウイルスの二次感染による急性肺障害によるものでした。
当時、インフルエンザウイルスに関する知識も研究技術も確立しておらず、なぜその様な強い病原性をもっていたのかは医学界でも永らく不明なままであり、また、当時流行したウイルスは現存していませんでした。
ところが、日本の研究機関「科学技術振興機構」が、1918年のスペイン風邪ウイルスの遺伝子を、公表された遺伝子配列を元に再構築し、人工合成することに成功しました(詳しくはコチラ)。
この研究によって、スペインかぜで多くの人が死亡した原因のひとつに、ウイルスに対する自然免疫の異常反応(サイトカイン・ストーム)であることが確認されています
いったいどんな異常反応なのでしょうか
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インフルエンザウイルス感染と複製のメカニズム
(一回のくしゃみで10万個のウイルスが飛沫します) http://56-snapshot.com/archives/271
先週に引き続きインフルエンザウイルスの追求をしていきたいと思います。追求すればするほど良くできたメカニズムだなぁーと感心するばかりですが、一方でそんなに警戒する代物ではないことがわかってきました。特に今回の新型インフルエンザは警戒するに値しないどころか、新型でもなんでもないことが判明。
今回はそのインフルエンザウイルスの感染までの流れと複製のメカニズムについて、図を使ながら追求していきたいと思います。少し複雑ですが一緒に追求していきましょう。
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インフルエンザウィルスの感染過程2
昨日に引き続いて、インフルエンザウィルスの感染について。
今日は、インフルエンザが感染しやすい箇所や、強毒性・弱毒性のちがいなどについて報告します。
それでは、いってみましょう。
インフルエンザウィルスの感染過程1
みなさん、こんにちは。
先月末、「新型インフルエンザ騒動 どーする?」の記事を皮切りに、インフルエンザについて連続して記事を書きました。
そのときは、ちょうど新型インフルエンザ騒動の最中。あの時期と比べると、世間のインフルエンザ騒動はだいぶん落ち着きましたね。あの騒ぎはなんだったのだろう?という気さえしてきます。
一方で、騒ぐだけ騒いだ挙句、何も得るものがなかったというのはさびしい。せっかくなら、ちゃんとインフルエンザについて知っておきたいと思います。
ということで、以後数回にわたって、引き続きインフルエンザについての記事をお届けします。
で、今日と明日は、インフルエンザウィルスの感染過程について書こうと思います。
詳しく調べてみると、前回の記事では、ちょっと勘違いしていた部分もありました。それの修正も含めてお知らせします。
それでは、いってみましょう。
台湾のモスキート
最近、日本で過熱報道されていた「新型インフルエンザ」ですが、台湾住まいの私にはいまいちピンと来ないものでした(日本のように休校やマスク着用者増加などの光景はありませんでした)。
そして、それは日本以外では同様の反応のようです。メディアサボールというサイトに「新型インフルエンザより蚊に怯えるブラジル」という記事( リンク )がありますが、タイトルの通りだと私も思っています。
さて、今回はこの新型インフルエンザより怖く、私にとっては憎っくき敵である『蚊』という生物に着目して述べていきたいと思います。
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生命のオスメス分化に学ぶ-4-そして人類の性(男女)は?
「生命のオスメス分化に学ぶ」シリーズ1~3
生命のオスメス分化に学ぶ-1- 性の起源と意味
生命のオスメス分化に学ぶ-2- 性の差異促進により生命は進化した
生命のオスメス分化に学ぶ-3- 哺乳類⇒猿⇒原始人類の性分化
ここまでは、性の起源とオスメス分化、そして脊椎動物の進化と性、それら生物の性原理を土台としたサル・人類の性までを見てきました。
今日はエピローグとして、その後の人類の歩みを「性」(男女)の視点から追ってみたいと思います。
1.採取時代の性
2.父系制への転換
3.私権時代の性
4.現代:性の衰弱
5.性の再生へ
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生命のオスメス分化に学ぶ-3- 哺乳類⇒猿⇒原始人類の性分化
雌雄分化史第3弾の今回は、哺乳類⇒猿⇒原始人類が直面した外圧状況と、その中で生き抜く為に獲得した性機能さらには雌雄の役割について追求していきます。
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生命のオスメス分化に学ぶ-2- 性の差異促進により生命は進化した
拡大版はコチラから
★真核生物~多細胞生物によって、分裂システムという大進化を遂げました。
その後の生物進化は、「性の分化」から「性の差異促進」へと移行していきます。性の差異促進がもたらしたものはどんなものなのでしょうか?
今回は、現存生物の祖先の登場→両生類(+爬虫類+鳥類)→哺乳類までの進化の過程を外圧変化と獲得した性機能を手がかりに探っていきます。
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生命のオスメス分化に学ぶ-1- 性の起源と意味
みなさん、こんにちは
以前「生命の起源と進化に学ぶ」と題しまして、2007/06/17~2009/03/29まで全16回にわたって追求してきたなんでや劇場の認識を振り返りながら、そのエッセンスをお届けしました
(記事は2009/05/17~2009/05/23にわたって掲載されました)
今週は「生命のオスメス分化に学ぶ」と題しまして、前回辿った生命起源と進化を、『性』を着目点として振り返っていきたいと思います 😉
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産卵と受精その1~体外受精する動物って、どうやって産卵する?
体内受精する動物の場合、オスメス互いの総排出孔を接触させたり(鳥類など)、陰茎を膣に挿入したりする(哺乳類など)ことが、直接的に受精の準備作業として、メスの妊娠を促しています。
ところで、体外受精する動物の場合はどうでしょう?
メスは勝手に産卵するのか?いや、いくら多産な動物でも、そんな「勿体ない」ことはしないでしょう。
体外受精するメスは、どのように産卵し、オスの放精を成功させるのか?
ということで、まずは体外受精する種の配偶行動が何を切っ掛けにして始まるのかを、魚類・両生類について調べてみました。
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