2020-06-04

5Gが人体や自然に与える影響とは? ~『5Gから身を守る』より~

「コロナウィルスと5Gとワクチン」には意図的な因果関係があり、人類の身体→健康はデジタル化され遠隔操作されている リンクとも言われています。

改めて、5Gとは何なのか? 5G(電磁波)が人体や自然に与える影響とは?

03721590760ff58591e83e104454b6ba-600x364

書籍『5Gから身を守る』(著・古庄弘枝)の書評より、見ていきます。

長周新聞(2020年5月29日)より。

『5Gから身を守る』 (著・古庄弘枝)

電磁波が人体や自然に与える被害の実態について講演活動を続けるノンフィクションライターが2月に出版した。5Gが自動運転車や工場で自動的にロボットが生産することを可能にするといった利便性ばかりが喧伝されるなかで、人体や自然や動植物へもたらす危険性、リスクについての基本的知識と世界的な動きを簡潔にまとめた一冊だ。

2020年に商用サービスが始まった5G(第5世代移動通信システム)の最大の特徴は「高速・大容量」「超低遅延」「多数同時多接続」だ。「超高速・大容量」は、通信速度が4Gの100倍、データ容量が4Gの1000倍ということ だが、具体的には「2時間の映画を3秒でダウンロード」というのが売り文句となっている。時代を遡って比較してみると、2G→40日以上、3G→約30時間、4G→約5分、5G→3秒で通信速度の早さは一目瞭然だ。

「昆虫の80%が失われた」

だがその早さや利便性の裏側には何があるのか。 「100㍍おきの基地局設置」や、自動運転車を走らせるために「邪魔となる樹木を何百万本も切り倒す」ということ、つまり人間の目先の利益や便利さのために、動植物の命を傷つける のだ。すでにアマゾンの奥地でもヒマラヤの山頂でも携帯電話が繋がるように、過去20年で電磁放射線によって昆虫の80%が失われている可能性があり、「アリ」「鳥」「ミツバチ」「ネズミ」「野生生物」の奇形も出現しているとの報告もある。

さらに 5Gの電磁放射線は人間の人体(精子の劣化・自然流産・がんの増加・認識機能障害・循環器障害など)、次世代の命をも危険にさらす ことが明らかとなっている。

5G導入で問題とされているのが「ミリ波」だ。ミリ波とは波長が1~10㍉の電磁放射線。ミリ波の特徴は強い直進性があり、非常に大きな情報量を送ることができる反面、大気中の酸素や水蒸気に吸収されるため、近距離通信にしか利用できないというものだ。ミリ波を使う5Gでは、約100㍍おきに基地局が必要となるのはそのためで、政府は「世界最先端デジタル国家創造宣言・官民データ活用推進基本計画」(2019年6月閣議決定)のなかで、全国に設置されている約20万8000基の信号機を5Gの基地局として活用できるようにするとしている。

もともと5Gの開発はアメリカ国防総省が冷戦時代に旧ソ連軍との電子戦争を想定して開発したもので、いわば「誘導性の電磁波武器」だと、国際政治経済学者の浜田和幸氏が発していることを紹介。サイバー攻撃・個人情報漏洩リスクなどの危険性も増すと指摘している。

地球の電磁環境に影響

さらに著者が警鐘を鳴らす内容として、5G用人工衛星が地球の電磁的環境を脅かす ということ。5G用の人工衛星が米国と中国を中心に2万基以上も打ち上げられる予定で、これによって現在、軌道上を周回する通信衛星の数は10倍以上に増えることになる。これらの人工衛星は低軌道(高度2000㌔㍍以下)と中軌道(高度2000㌔㍍~3万6000㌔㍍未満)を周り、数千本のアンテナからミリ波を放つ。米国の研究者アーサー・ファースバーグ氏は、問題は「人工衛星が、大気圏の電気的特性に多大な影響を及ぼす地球磁気圏のなかに位置していること」と指摘し、地球上の電磁環境に変化を与えることは、地上の5Gアンテナから放たれる電磁放射線よりも、「生命にとっての脅威になりかねない」と指摘する。

著者は、約37億年前、地球上に生物が誕生して以来、生物は「地球の脳波」といわれるシューマン共振波といわれる電磁放射線と共存してきたが、そのシューマン共振波を乱すような大量の5G用人工衛星の打ち上げは、「地球上に存在する全ての生命に対する犯罪的行為と言えるものではないか」と警鐘を鳴らしている。

知ることが力に

人間の金もうけや利便性を優先させることが、地球規模で人間を含む生物の生命に危険を与える。そのことが明らかになるにつれ、世界36カ国180人の科学者と医師たちが「5G普及の一時停止を求める声明文」を発した。昨年12月にはアメリカの医師・科学者・エンジニアなど100人超が大統領あてに「5Gの一時停止」を求めた。今年1月には世界35カ国で5G導入停止を求めるデモがおこなわれ、日本でも昨年「5G問題を考える会」が発足し、直ちに停止するよう求めている。

イタリアの区議会・イギリスの町議会など世界各国の自治体が、5G展開に反対決議をあげ、アメリカのカリフォルニア州のミルヴァレー市議会が「住宅地における新たな5G基地局の設置の禁止」をしたことなども報告している。

「知ることは力です」というメッセージつきの、さまざまな資料も併載しており、「5Gとは何か、一人でも多くの人に知らせて『5Gストップ』の声をあげ、市町村で『住宅地には5Gアンテナを建てさせない』など、新たな条例をつくることが必要」と呼びかけている。5Gの基本的な情報が凝縮された一冊となっている。

(以上)

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "5Gが人体や自然に与える影響とは? ~『5Gから身を守る』より~"

List    投稿者 seibutusi | 2020-06-04 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-29

世界医薬産業の犯罪 化学・医学・動物実験コンビナート 

生物が生きる活力は自然との共生関係を維持する事(それによって肉体的にも精神的にもより充足感を得て活力UP)で発生するが、近代社会は、この自然の摂理に反した流れとなっている。特にコロナ騒動で世界医療産業の犯罪性(企業・大学が一体になって新ワクチン開発等)が目に付いてきた。又多くの人がおかしいときずき始めている。

この事について、既に1990年代に「世界医薬産業の犯罪 化学・医学・動物実験コンビナート ハンス・リューシュ 太田龍」https://web.archive.org/web/20120331153025/http://hon42.com/iryou/sekai.php#link=1-231

との記事がありますので改めて転載します

PART2 化学・医学・動物実験コンビナート 

化学工業シンジケート

(前略)

化学工業界の利益は、ほとんどの基幹産業 鉄鋼、石油、航空機、武器と密接に絡み合っている。が、我々はここでは、医学界、および動物実験業界と、化学業界とのドロドロした関係に目を向けてみることにしたい。三者の関係を簡単に図式化すると、医学界は大衆を洗脳し、化学業界がペテンビジネスを続けていられるよう力を貸している。すなわち、ある薬が無用または有害であるということが大衆の目から隠しきれなくなっても、すぐそれに取って代わる新薬を繰り出せるよう常にお膳立てをしているのである。そして動物実験業界は、他のふたつの巨大パワーに原材料と技術とを提供している。この化学・医学・動物実験コンビナートの結束はきわめてかたい。というのも、この三者の利益は完全に常に一致しているからである。今日、化学工業界の送り出す石油化学製品は世界経済の中枢をなし、我々の生活のあらゆる側面に浸透している。ざっと見渡すだけでも、医薬品、化粧品、染料、顔料、添加剤、工業用洗浄剤、接着剤、衣料用洗剤、合成繊維、肥料、農薬、樹脂、プラスチック、潤滑剤、合成ゴム、原子炉などにわたり、その上、その各分野で常に新製品を供給し続けているのである。もちろん、このリストがすべてを網羅しているわけではない。たとえば西ドイツのヘンケル社だけでも、同社発行のパンフレットによれば、あらゆる分野にわたる八〇〇〇種以上の製品を製造しているという。このように、化学工業は他の工業、たとえば石油、鉄鋼、武器産業などの筆頭顧客であると同時に筆頭原料供給者でもある。顧客として大量の石油や鉄鋼を買い入れ、毒ガス、ナパーム弾、細菌兵器、核兵器などの製品にして売るのである。

(中略)

どこの国でも、医学権力は化学工業界のもっとも頼りになる協力者である。無智な大衆はこの両者の協力関係に気づいていないので、事は実に能率的に運ぶ。中世では教会が果たしていた役割を、今日では医学権力が担っているのである。一九七七年、西ドイツ、パソー大学法学部教授のマルティン・フィンク博士が『薬剤テストー犯罪的手法』を出版し、薬剤テストの犯罪性を糾弾した。この本では病院がどのようにして何も知らない患者をだまして新薬のテストをしているか、中には新薬の効能と安全レベルを確定する目的で、スケジュールに組み込まれてしまう患者さえいる、といったことが述べられている。医学界に対しフィンク博士の下した判決は謀殺により有罪。普段は互いに激しく競争し合っている西ドイツの、バイエル、ベーリンガー・ゾーン、べーリンガー.マンハイム、ヘキスト、メルク、シェリング、クノールの七つの製薬会社が、ここで共通の危機に瀕したとみるや、ただちに結束し、「薬学医学研究協会」なる団体を設立した。この団体は、その攻撃の矛先をもっぱらフィンク博士のプライベートな面に向けた。というのも、法律的科学的論争ではとても勝ち目がないと分かっていたからである。本来、製薬会社の犯罪を暴くのは政府の役目である。しかしながら、国と製薬会社とはグルになっているため、国が製薬会社を告訴したといった例はどこの国でも見当たらないスイスという国は、国としては小さいが、その経済力はなかなかのものである。このスイスにおける製薬業界の影響力は政府経由で他に及んでいる。そしてこのスイス方式が、他の多くの先進国でのやり方の手本となっているのである。スイスの製薬業界のある大立者が、中央政府に対し、次のように言ったことがある。「私たちがこの国での一番の多額納税者であり、大口雇用者なんだってことを忘れないで下さいよ。私たちが国を支え、あんた方を護ってるんですよ。だから私たちが政府のやり方に口をはさむのは当たり前でしょう。もし私たちのやり方が気にくわないとおっしゃるんでしたら、私たちはすぐにでもスイスの工場を閉鎖して、どこか開発途上国に移転してもいいんですよ。そこじゃ私たちは大歓迎を受けるでしょうからね。ま、いずれにせよ、私たちは人類のために働いているわけで、あんた方の幸せもスイス国民の幸せも、私達のそれと一心同体ってわけなんですな」。「人類のため」云々は眉つばであるにせよ、この大立者の言わんとしていることへの反論は難しい。事実、スイス政府は彼らの前にひざまづき、言われた通りにする他、しようがないのである。その結果が、予防接種の義務化、医療費の急騰、人口に不相応な強大な軍隊、豊富な水資源を無視した無駄な原子力発電所、などなど、さまざまな常軌を逸した政策となって現われる。アメリカでも事情は酷似しているのではないだろうか。

「法」を作るのは誰か

今日の薬品市場の状況は言語道断、悲劇的でさえある。政府は製薬業界が無用の薬を市場にあふれさせるがままに任せている。彼らに言わせれば動物実験によって、それらの薬の有効性・安全性は十分にテスト済みだという。しかし、これは詐欺である。しかも政府公認の詐欺である。というのは、薬のメーカーも、それを認可する政府も、動物実験などは元来まったく無意味なものであるということを百も承知しているからである。それでありながら、新薬の発売に先だって、一応動物実験さえ経ておけばその薬の副作用が隠蔽不可能という段階に至っても、「必要なテストはすべてクリアした。法律には反していない」と言いわけができるというのが本音なのである。しかし、この「法律」なるものを作らせたのが、実は自分たち自身なのだということは、メーカーも政府も、おくびにも出さない。実際に立法に携わる人々は医学の専門知識などもち合わせておらず、立法の際、最終的には「医学専門家」と呼ばれる人々の意見に従わざるを得ない。ところがこの専門家というのが誰あろう、薬メーカーの代理人なのである。しかもこれらの代理人は政府の保健機関と密接なつながりがあり、両者が同一人物である場合さえある。

(後略)

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "世界医薬産業の犯罪 化学・医学・動物実験コンビナート "

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-29 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-28

愛情ホルモンが左右するメダカの異性の好み ~オスとメスで逆に働くオキシトシン~

男の脳と女の脳はどのように違うのか?

胎児期に浴びる男性ホルモンのシャワーが、男の左脳の発達を抑制し、右脳の発達を促している(空間認知、図形処理)という。
「男の脳と女の脳の成長過程に見る相違」

男の脳と女の脳には、脳内物質(ホルモン)により構造的な違いが形成されるようです。

一方、脳内物質オキシトシンの作用がメダカのオスとメスで逆に働くという興味深い実験結果があります。
同じ脳内物質でも、動物種や性別によって、異なる(逆の)働きをするものがあるということなのか。解明が期待されます。

東北大学プレスリリース より。

愛情ホルモンが左右するメダカの異性の好み   
 ~オスとメスで逆に働くオキシトシン~

ポイント
・メダカが親密な異性を好む性質は,オキシトシンホルモンによって制御されていることを解明。
・オキシトシン遺伝子を壊すと,メスでは好みが消失し,オスでは親密なメスを好むようになる。
・メダカの基礎研究から親密な異性への好みや性差を生み出す機構の解明に期待。

北海道大学大学院薬学研究院の横井佐織助教,岡山大学大学院自然科学研究科の竹内秀明特任教授/東北大学大学院生命科学研究科教授(併任)及び基礎生物学研究所などの研究グループは,メダカが親密な異性を好むか否かをオキシトシンが制御していることを明らかにしました。

メダカのメスには「そばにいたオス」を目で見て記憶し,そのオスの求愛を積極的に受け入れる傾向がある一方,オスは親密度に関係なくメスに求愛します。本研究では,「愛情ホルモン」として知られるオキシトシンに着目し,メダカでの異性の好みに対する効果を検証しました。オキシトシン遺伝子を壊したメダカを用いて実験をしたところ,メスではオスに対する好みが消失し,見知らぬオスを積極的に受け入れましたが,オスでは三者関係(オス,オス,メス)において,初対面のメスには無関心である一方,親密なメスに対してはライバルオスを追い払ってメスのそばにいる様子が観察されました。

ヒトなどでは,オキシトシンには親密な他者に対する愛着を強める働きがあるとされていますが,メダカのオスでは逆に愛着を下げる方向に働くことが明らかとなりました。このことから,オキシトシンが動物種や性別によって「愛情ホルモン」以外の働きを持つ と考えられます。

行動異常を示したメダカの脳ではいくつかの遺伝子の発現量に顕著な変化があり,その遺伝子は ヒトにも存在したことから,メダカの基礎研究からオキシトシンが親密な他者に対する愛着を制御する仕組みや性差を生み出す仕組みが明らかになることが期待されます。

 

item20200207_01_medaka

  オキシトシンが左右するメダカの異性の好み

(以上)

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "愛情ホルモンが左右するメダカの異性の好み ~オスとメスで逆に働くオキシトシン~"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-28 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-22

木は伐採してからも生きている~「自然界にある温度でなきゃかわいそう」

地球上の生物は全て共生関係にあり、自然循環サイクルの中で存在しています。

前回の記事で

「イチョウの木は老化ではほぼ死なない≒植物は不死である」http://www.rui.jp/tb/tb.php/msg_355129 ←老化に関連する遺伝子がイチョウには見当たらず、また、どれだけ年をとっても、成長もさほど鈍化せず、そして「ストレスに対しての反応も一生ほぼ同じ」という生命体であることがわかった】を示しましたが、

今回、植物の特質を知る事で現代文明(鉄と石油の文明)から素人による新たな文明の可能性を見ることが出来る記事を転載します。

 国際派日本人養成講座 http://blog.jog-net.jp/202004/article_2.html より

「鉄と石油の文明」から「木の文明」

______________________

■1.国産材のボトルネックは乾燥

(前略)

「問題の根本は、豊かな国内の森林を十分に活用できていない所にある。

その理由は、国産材、特に杉は外材に比べて乾燥が難しいために、寸法や納期の問題を抱えていることだ。 乾燥には長い年月がかかる事

(略)

■2.「自然界にある温度でなきゃかわいそうでしよ」

実は、この乾燥問題を一気に解消する発明が実用化されている。

木材乾燥装置「愛工房」である。従来の装置は速く乾燥させるために100度もの高温を使っていたが、「愛工房」は45度だ。木材乾燥のプロがこれを聞くと「45度!? ほんとかい?」と耳を疑う。高温の方が速く乾く、という常識の逆を行っている。 しかも、杉の板材を乾燥させるのに100度の高温乾燥でも1週間かかるのを、45度の「愛工房」は1日で乾燥させてしまう。

________________________

素人なのがかえってよかった。経済や効率優先の考え方ではなく、「伐採してからも生きている」「呼吸する生き物である」という考えに基づき、「木の立場」に立って製作したところ、今までの乾燥機とは全く違ったものが出来上がりました。[伊藤]

「なぜ、45度にしたのか」と聞くと、「だって木は生きているんだから、自然界にある温度でなきゃかわいそうでしよ」と答える。[船瀬、p48] 「なぜ、こんなに速く乾くのか?」と聞かれても、「なぜって言われても、速く乾いちゃうんだからしょうがない」と、腕組みをし、首をかしげる。[船瀬、p53]

■3.「杉って、こんなにきれいだったんだなぁ」

理論的解明はこれからだが、どうやら100度の高温乾燥は木を殺してミイラにするようなもの、45度はサウナで健康的な汗をかかせて水分を絞り出すもの、という違いがあるようだ。ミイラにする時間より、サウナで汗をかかかせる時間の方が短いのだろう。 高温乾燥した杉材は表面はきれいでも、内部はパサパサ、しかも芯の水分は残っている。杉の色、艶、粘り、香りも失われている。高温乾燥の後では、乾燥室の床や壁に「嘔吐物」が出る。

これは木の防虫・抗菌作用を持つ精油成分や、癒やし効果を持つ芳香成分らしい。これらを吐き出して、ミイラになった木材は白アリ、ダニ、カビに弱い。 だから、全世界の木材のほとんどは出庫・輸出前に、密かに殺虫剤や防腐剤の毒液を加圧注入、あるいは蒸気を染み込ませる。こういう「毒漬けミイラ」となった木材を使った住宅で、シックハウス症候群が起こる。 愛工房で乾燥した木材を、建設業者たちが手にとると、まずその軽さに言葉を失う。含水率は6~7%と、彼らが手にしたことのないレベルだ。

__________

さらに、あずき色の木目の流麗さ、色合いに驚く。「杉って、こんなにきれいだったんだなぁ」ため息。さらに、板を電灯にかざし、艶や照りに唸る。「虹みたいに光ってるよ、オイ」そして、木片を鼻先にもっていく。目をつむって深呼吸。えもいわれぬ深い芳香にただ首をふる。「凄っげえ、いい香り!」「こんな香りを嗅ぐの、初めてだよな」中の一人が手招きする。「それだけじゃないよ。ちょっとこれ見て」乾燥済みの杉板の木口から目を細めて見る。「ホラ、ぜんぜん反ってない」「ほんとだ、暴れてない」「寸法ピタリ!ありえねえ」[船瀬、p4]

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

■4.木造住宅は3百年はもつ

「愛工房」で乾燥した木は生きているので、それで住宅を建てると、安らぎやリラックス効果を持つ芳香を部屋中に放つ。寝室や子供部屋に最適だ。自宅で森林浴ができる。 体熱を奪うコンクリートに比べれば、木ははるかに暖かい。「愛工房」で乾燥させた杉板でフローリングをすると、来客は10人が10人、「床暖房してます?」と聞く。 生きた木はコンクリートよりも何倍も強く、長持ちする。

法隆寺の大工・西岡常一棟梁は「コンクリート50年、木は1000年」と言っていた。確かにコンクリートの建物は50年毎に建て替えねばならないが、法隆寺は1300年の風雪に耐えている。

生きた木は年々、年を経るごとに強度を増していき、築300年くらいで最高強度に達する。白川郷の合掌造りの古民家も古いもので300年と言われている。現代の木造家屋が2,30年毎に建て替えなければならないのは、ミイラ化して脆くなった木材を使っているからだろう。

■5.「隠された日本の財産」

木は物やありません。生きものです。人間もまた生きものですな。木も人も自然の分身ですがな。この物いわぬ木とよう話し合って、生命ある建物にかえてやるのが大工の仕事ですわ。木の命と人間の命の合作が本当の建築でっせ。[西岡]

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

西岡棟梁のこの言葉が復活する道が、「愛工房」によって開かれようとしている。特に日本全土に生えている樹木の約四分の一は杉だ。伊藤氏は言う。 日本の風土に一番適していたのが杉なんです。私たち日本人の先祖は、一番身近な杉の手入れをして、育て、共生してきたんです。[船瀬、p103]

そういえば、各地に杉のご神木が祀られている。 杉の学名は「クリプトメリア・ジャポニカ」、「隠された日本の財産」という意味である。ご先祖様たちが大切にしてきた宝物を、我々は山に置き忘れてきた。その宝を今こそ大切に活用しなければならない。 [船瀬]の著者は「緑の郷」構想を提唱している。それは全国各地の山村に「愛工房」を設置し、その近隣に木材加工工場、家具工場、建具工場などを併設する。山村が木材の供給地として復活すれば、これらの工場をその近くに建てることが経済的になる。これにより、山村にも仕事が生まれ、過疎地が再生する。

(後略)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "木は伐採してからも生きている~「自然界にある温度でなきゃかわいそう」"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-22 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-21

人々が”自然”だと思う食べものの色は、どのように画一化されてきたのか ~消費主義社会における五感の歴史から探る~

化学肥料育ちの一般の市販野菜は、それによって収穫や収量は良いものの、肝心要のミネラルやビタミンなど人体に必要不可欠な栄養素が激減したハリボテ野菜なのです。 リンク

こうして作られた色は、単に自然界に存在する色の再現ということにとどまりません。さらに重要な点は、人工的に作り出された色を人々は「自然な」色だと認識するようになったことです。<(下記本文)

化学肥料や着色料など巷にあふれる人工物質は人々の五感をどう変えてきたのか。 消費主義社会における五感の歴史を見ていきます。

top-3-720x350

academistJournal (久野愛 京都大学経済学研究科講師) より。

人々が”自然”だと思う食べものの色は、どのように画一化されてきたのか
    – 消費主義社会における五感の歴史から探る

資本主義社会と五感の歴史学

私たちが普段目にし、耳にする世界はどのように変化してきたのでしょうか。150年前の人々が路上で耳にした音は、自動車やバイクが行き交う現代の音とはまったく違うものでした。19世紀末以降、いわゆる「第二次産業革命」が進むなか、鉄道網の発達や自動車の登場で都市の風景や生活音は大きく変化してきました。また、化学産業の発展によって色や匂いを数値化したり、香りを化学的に生成することが可能となりました。

たとえば香料メーカーがラベンダーやローズなどの香りの化学合成に成功し、化粧品などに用いられるようになったのです。また、デパートの誕生やそこに陳列された多種多様な商品は、消費者の購買行動や嗜好の変化を促しただけではありません。19世紀末以降、ソースティン・ヴェブレンやヴァルター・ベンヤミン、テオドール・アドルノら批評家・研究者らが、視覚や聴覚への影響を含め消費活動の心理的・身体的変化に注目したように、新しい技術や商品、販売手法は、人々の五感の感じ方や感覚を通した周辺環境の認知の仕方にも多大な影響を与えるようになったのです。

植物の香りの化学生成を始め、近年では「フレッシュエア」の芳香剤や「森の音」のBGMなど、人工的に作り出された「自然」が日常生活に溢れています。これにより、何を「自然な」ものと認識するかが大きく変化してきました。つまり、資本主義経済の発展は、技術革新や大量生産・大量消費を特徴とする消費主義経済の拡大とともに、人々の五感に大きな変化をもたらした ともいえるのです。

五感の歴史性と文化性

このような五感の歴史性や文化性に注目した文化人類学者や歴史学者らを中心に、1990年代ごろから「感覚史(history of the senses)」という研究分野が注目を集めています。これらの研究は、五感の感じ方は個人の生物学的現象にとどまらず、社会的・文化的要因によっても規定されることを明らかにしてきました。

私の研究では、経営史・文化史・感覚史研究の手法を補完的に用いながら、消費主義社会拡大における五感の役割や重要性を解明することを目指しています。近著『Visualizing Taste』では、食品の色の歴史的変化に着目し、色が食品の生産・マーケティングで果たす役割や、消費者の食に対する認識の変化を、1870年代から1980年代までの米国に焦点を当てて分析 しています。

食品産業における色の研究は、これまで広告やパッケージデザインの分野で主に論じられてきました。しかし、果物の皮や身など食品そのものの色は、差異・多様性・奇抜性を目的とする広告やパッケージとは異なる意味・価値を持っています。つまり、食品にはトマトの赤やバナナの黄色など「あるべき色」、人々が「自然」だと思う色があらかじめ決まっているのです。

私の研究では、食品企業の生産・マーケティング戦略、政府の食品規制、「自然な」色の再現を可能とする技術的発展、消費者の文化的価値観の変化のなかで、食べものの色が物理的にいかに作り出されてきたのか、また、なぜ・どのように人々がある色を「自然な(あるべき)」色だと認識するようになったのかを明らかにしています。

食品の色の画一化

色の市場的価値がアメリカの食品生産者らに明確に理解されるようになったのは、20世紀転換期です。化学物質を生成して作られた合成着色料が広く食品(特に加工食品)に用いられるようになった1870年代以降、食品会社は、より安価かつ容易に、規格化・標準化された食品の色を再現できるようになりました。

これまで使用していた植物由来の天然着色料は、合成材料に比べ高価で、また褪色・変色しやすいため食品の色・見た目を長期間保つことが困難でした。この時期のアメリカ食品産業は、工業化・機械化の進展により大量生産体制が急速に進み、また缶詰など新しい加工食品の生産が急増します。拡大を続ける国内食品市場に向けて、安価で大量に標準化された食品を生産するため、合成着色料は不可欠な生産材料として用いられるようになった のです。

合成着色料の使用増加に伴い、連邦政府はこれまで市場に氾濫していた有害な食品・材料の取り締まりに乗り出し、1906年、連邦食品・薬品法を制定しました。同法は、有害な着色料の使用を禁止することで、有害物質の使用規制に一定の効果をあげたと同時に、7種類の合成着色料を「認可着色料」と指定し使用を公的に承認しました。

特定の着色料に対してその安全性に政府がお墨付きを与えたことで、食品企業による認可着色料の使用は急増し、人工的に着色された食品がアメリカの食卓に一層上るようになりました。つまり、食品・薬品法は、連邦初の食品規制法であるとともに、人工的な食品の着色が不可欠かつ正当な食品生産過程であることを認め、人工着色を推進することとなったのです。

合成着色料にいち早く着目したのが、酪農産業、特にバター生産者でした。バターは、牛の餌や生育環境によって、1年のうち春から夏にかけては明るい黄色ですが、冬になると白っぽい色になります。1年を通して同じ色のバターを提供するため、ヨーロッパでは少なくとも14世紀からバターの着色が行われていました。これは、バター生産者らが夏場の黄色こそがバターの「本当の自然な色」だと考えていたからです。バターの着色は米国でも行われ、1870年代後半になると、着色料メーカーは、バターの着色のためだけに「バターカラー」という着色料商品を販売し大規模な着色が始まりました。

近年の動向:「自然」と「人工」の境界

近年、食の安全性やオーガニック食品への関心の高まりにより、米国をはじめヨーロッパ諸国や日本でも合成着色料やその他化学物質の使用を疑問視する消費者が増加しています。これにより、食品会社のなかには、合成着色料から天然着色料に切り替える企業も増えています。こうした動きは米国ではすでに1960年代ごろからありましたが、世界的に天然着色料の使用が増加したのは2000年代に入ってからで、2010年前後を境に天然着色料の使用量が合成着色料を上回っています。

また、着色料のほか、動物の餌に色素を混ぜて「自然な(美味しそうな)」色を作る方法も開発されています。たとえば、鶏に海藻やマリーゴールドなどを食べさせることで黄色味のかかった肉や皮、卵の黄身をより美味しそうな色にしたり、養殖の鮭の餌に赤い色素を混ぜて「サーモンピンク」の身を作り出したりするなど、加工食品のみならず動物の育成過程においても色が操作されています。

こうして作られた色は、単に自然界に存在する色の再現ということにとどまりません。さらに重要な点は、人工的に作り出された色を人々は「自然な」色だと認識するようになった ことです。色の「自然さ」は、「自然」と「人工」とが複雑に融合したハイブリッドとして作られてきた といえます。

色や五感は、心理学や自然科学分野では長く研究対象とされてきました。今後は、こうした異分野との研究も取り入れながら、より学際的な研究に取り組みたいと考えています。

(以上)

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "人々が”自然”だと思う食べものの色は、どのように画一化されてきたのか ~消費主義社会における五感の歴史から探る~"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-21 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-15

自然の摂理(右脳:先祖脳)を封印し観念(左脳:自分脳)のみを使う様になった

 

生物史から観ると 生物は「共に助け合う」という共存のシステムの中で進化してきた事実がある。

又人は最先端の機能の脳についても安定(右脳:DNAに刻まれた情報)と変異(左脳:現実の情報)を両立させ、観念機能を獲得して進化してきた。

しかし観念機能を獲得した人類は、「農耕に伴う技術進化そして自然の摂理から外れた化学産業群創出」し、それと同時に自然の摂理(右脳:先祖脳)を封印し観念(左脳:自分脳)のみを使う様になった。

 右脳と左脳 (http://www.seibutsushi.net/blog/2020/02/5349.html/trackback)

その結果、現実逃避した宗教(観念)は、正義の名のもとに何百万人もの人を殺し、略奪を働き、戦争を起こして来た。そして数十年前は共産主義(観念上の産物)の下でスターリン、毛沢東、ポルポトが何千万人の人を殺して来た。

そして現在、人工物質(肉体破壊・精神破壊←化学物質/生物兵器/電磁兵器)で人類滅亡の危機に瀕している。

今回は、 生命の扉「人はどこに行くのか」https://mugen3.com/seimei9.html より転載します

人類の未来を切り開く新しい進化の道は、何よりもまず、地球や生命のことを知る事から始まるのではないでしょうか  

___________________________

農耕に伴う技術の発展は人類を繁栄へと導く始まりだった

野生の小麦は、頑丈な殻に覆われていますが、栽培された小麦は殻が薄く、実が2倍も大きくなっています。植物を人間に有利な方向に変える農耕は、いわばバイオテクノロジーの始まりでもあったのです。

当時の人々が持っていた技術も、農耕を始めるのに役立ったと考えています。

石器でできた鎌もそのひとつです。1万年以上前の鎌がヨルダンで発見されました。

動物の骨をつかった柄に、石を巧みに割って作った鋭い刃が取り付けられています。切れ味は金属製のものと変わりません。

植物を栽培するのだけでは、農耕は成り立ちません。収穫から加工まで、様々な技術を持っている事が必要でした。小麦を栽培する農耕は、シリアの村だけでなく、その周辺の地域でも、ほぼ同じ時期に始まっています。

ヨルダン渓谷で発見されたベイダ遺跡もその一つです。この遺跡で、石臼が大量に見つかりました。これは、小麦を粉にひき、パンを焼くために欠かせない道具です。

農耕は自然をコントロールして食料を生産するという、まったく新しい技術でした。 大量の食料が得られる反面、それまでの狩猟採集生活にはない様々な新しい労働も生み出しました。

農耕は、人々の暮らしを大きく変えていったのです。1万年前、ほとんど変化のなかった人口が、農耕が始まると急激に増えはじめ、5千年前には1億に達していました。農耕は人類を繁栄へと導く始まりだったのです。

農業というビック・サイエンスの始まり

素朴な家が建つ小さな村の中で、農業が始まったといわれています。農業は狩猟採集生活に比べて、遥かに安定に食料を確保できる画期的なものでした。

農業というのは、種をまくだけの簡単なものではありません。実は、多くの知識と知恵を生かして、はじめてできる事なのです。 まず、多くの植物の中から気候の激しい変化に耐えられる、小麦という穀物を見つけ出さなければなりませんでした。そして、石臼で粉をひいて、パンを焼くという知恵も必要でした。

また、畑には小麦だけでなく、豆も植えられていました。ヒツジやヤギなどの家畜も飼っていました。この組み合わせも、現代に通用する見事な知恵でした。 小麦を植え続けると、土壌が弱って連作障害が発生します。

そのため、一緒に豆を植え、土壌改良をしたりしました。家畜の糞も利用されました。

農業は、当時の人類が自然や生命に対する知識を総動員して成し遂げた、ビッグなサイエンスだったのです。

農業は、人類が生命や地球の環境に手を加えはじめた最初なのです。この時から、人類はまったく新しい形の進化を始めたのです。人類は飛躍的に増え、複雑な社会が生まれ、さらに新しい知識を生み出していくのです。

農業という新しい進化、古代文明の誕生

シリア北部にあるエブラ宮殿。およそ5千年前に造られた古代都市です。人口は20万人を超え、周辺から多くの農産物が集まる取り引きの中心地でした。最古の図書館というべきエブラ王の書庫からは、くさび型文字で刻まれた粘土版が、1万5千枚も発見されました。 大半は税の支払いや土地の所有権、農作物の取り引きなど、経済に関する文書でした。小麦で支払った給与の明細表も見つかっています。これらの文書は、農耕が富を生み、複雑な社会を作り上げていったことを見事に示しています。 エブラ王の富と権力を象徴する金の装飾品、これらの装飾品からは、きらびやかな文化の芽生えが感じられます。農業は、これまでの生命がたどった進化の道とは違う、まったく新しい進化を人類にもたらしました。チグリス・ユーフラテス川沿岸、そしてエジプトやインダス川流域でも、小麦を中心とした農耕が文明を生みました。さらに、中国でもイネを生産する独自の農耕技術が生まれ、古代の文明へと発展していきました。 シリア中部には、1千年以上も前に造られた水車が残っています。高さが30Mもある、この巨大な水車は、灌漑用の水を汲み上げる為に、今も使われています。こうした灌漑技術の進歩によって、農耕による食料の生産量は、飛躍的に増えていきました。水車を動かす巧みな知恵は、現在につながる、さまざまな技術を生み出す元にもなりました。

自然の法則から外れた産業革命

確かに、18世紀後半から始まった産業革命も、始めは水力を応用した技術が中心でした。そして、蒸気機関などの発明などにより、さらに飛躍的に大きな力が利用できるようになりました。やがて人類は、石炭や石油など、地球資源から膨大なエネルギーを採り出し始めました。農耕によって得られる豊かな食料だけでなく、エネルギーをも自由に使うことによって、現在に至る文明を築いてきたのです。それは自然に手を加え自然をコントロールしてきた歴史でもありました。 農耕を始めてから増えつづけてきた人口は、産業革命をきっかけにさらに飛躍的に伸び、今では56億人を越えるまでになりました。56億人にも増えてしまった人類は、生命としてみた場合、どんな存在なのでしょうか?アメリカ・デューク大学の動物学者、シュミット・ニールセン博士は、人類は今や生命本来の原則からは、大きくかけ離れた存在になってしまったと博士は言います。シュミット・ニールセン博士:人間は、普通の生き物が受けている、食べたり食べられたりする、自然淘汰の原則から、完全にはずれた存在なのです。人間は、自然の法則からはずれ、進化の原則からもはずれた存在なのです。

(中略)

地球や生命の事を知る大切さ

農業を始めた1万年前、人類はまったく新しい進化の道を歩み、今の繁栄を導くことになりました。しかしそのことが今、人類が直面するさまざまな問題をもたらすことになったのです。人類は21世紀には100億人を越えるといわれています。もはや、このままの勢いで増え続けていくことはできないのです。私たちには、さらに新しい進化が求められているのかもしれません。 農業を始めて以来、私たち人類は、地球環境や他の生命に手を加え、コントロールしようとしてきました。しかし、私たちは、その地球や生命について、ほとんど何も知らないことに気付いたのです。宇宙に出るようになった今、初めて地球と生命が織り成すシステムが、いかに複雑かということに気がついたのです。 40億年の生命の歴史の上に、今の私たちがあります。人類の未来を切り開く新しい進化の道は、何よりもまず、地球や生命のことを知る事から始まるのではないでしょうか。1万年前、農耕を始めたことで、大きな飛躍を成し遂げた私たち人類は、さらなる飛躍への道を探し出せるのでしょうか?その道を見い出すために、私たちは、これまでとは違うまったく新しい知恵を、生み出さなければならないのです。

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "自然の摂理(右脳:先祖脳)を封印し観念(左脳:自分脳)のみを使う様になった"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-15 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-14

水と石油の起源に新説 ~星間有機物が地球の水と石油の起源か?~

現在、地球の水の起源 については、
>他の物質と結びつきやすい性質を持つ酸素が、酸化物(炭素や鉄やケイ素などと結びついた状態)として地球に存在し、それが高温の熱=マグマ・オーシャンによって分解し、酸素が還元して、重力によって引きつけられた大気中の水素と結びつき、水(H2O)ができた<リンクと考えられています。

また、石油 については、
>実は石油は無尽蔵にあることがわかっており、ロシアはそのことを50年も前から知っていた<リンクとのことですが、その起源については諸説あり未解明な状況です。

この度、北海道大学らの研究チームにより、星間分子雲のチリに含まれる有機物を加熱すると水(と石油)が大量に生成されることが発見され、有機物が水(と石油)の源となり得ることが提示されました。改めて、地球及び地球型惑星の 水や有機物の起源、そして石油の起源についても解明が期待されます。

以下、研究チームのプレスリリース より。

 

星間有機物が地球の水の起源に ~地球型惑星の水の起源解明に期待~

ポイント

・星間分子雲のチリに含まれる有機物を加熱すると水が大量に生成される ことを発見。
・氷がない 2.5 天文単位より内側の領域でも有機物が水の源になり得ることを提示。
・地球型惑星の水の起源解明に期待。

概要

北海道大学低温科学研究所の香内   晃教授,桐蔭横浜大学スポーツ健康政策学部の中野英之教授,岡山大学惑星物質研究所の山下 茂准教授,奥地拓生准教授,九州大学大学院理学研究院の奈良岡浩教授,海洋研究開発機構生物地球化学センターの高野淑識主任研究員,東京大学大学院理学系研究科の橘 省吾教授らの研究グループは,星間分子雲*1 のチリに大量に含まれている有機物を加熱すると, 水が大量に生成される ことを発見しました。

これまで,地球に水をもたらした物質としては,彗星の氷や,炭素質隕石に含まれる水を含む鉱物などが候補になっていました。しかし,チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星の探査によって彗星の氷の寄与はほとんどないことがわかり,また,炭素質隕石では地球の水が多くなりすぎるなどの問題があり,地球の水の起源はわかっていませんでした。
星間分子雲由来の有機物は,氷がなくなってしまう,太陽から 2.5 天文単位の距離より内側の領域でも残っているため,有機物から水ができるという結果は,地球のみならず,火星や小惑星の水の起源を解明する上で,重要な成果です。「はやぶさ 2」によって採取された試料中の有機物の分析と相まって,地球をはじめ,地球型惑星の水や有機物の起源が解明されることが期待されます。

なお,本研究成果は, 2020 年 5 月 8 日(金)公開の Scientific Reports 誌に掲載されました。

【背景】
宇宙には大量の有機物があります。たとえば,彗星やそのもとになった星間分子雲のチリでは,氷と鉱物と有機物の比は 1:1:1 です。また,炭素質隕石にも有機物が含まれています。しかしながら, これまでの惑星の起源論では,惑星の材料物質は鉱物と氷だけであると仮定していました。地球の水の起源を議論する際も同様でした。惑星の材料物質として全量の 1/3 もある有機物を無視すると誤った結論を導く危険性があります。そこで,氷が蒸発してなくなった雪線*3(2.5 天文単位)より内側の領域において,星間有機物が普通隕石*4 母天体でどのように変化するかを実験で調べました。

【研究手法】
星間分子雲のチリに含まれる星間有機物を直接手に入れることはできません。星間有機物は,星間分子雲で氷(水, 一酸化炭素, アンモニアなどからなる)に紫外線が照射されてできたと考えられています。そこで,このようなプロセスを実験室で再現し,生成された有機物の化学分析結果をもとに, 試薬を調合して出発物質(模擬星間有機物)を作りました。それをダイヤモンドアンビルセルで加熱し,顕微鏡で加熱過程を観察しました。また,反応容器で加熱する実験も行い,回収した生成物を各種化学分析法で分析しました。

【研究成果】
ダイヤモンドアンビルセルを用いた加熱実験の写真(p.1 図)のとおり,100℃では一様な有機物ですが,200℃では2相の有機物に分離します。350℃で水の生成がはっきりし,有機物は赤茶色のものだけになります。400℃では有機物が黒くなり石油のようになりました。これらの過程の動画がScientific Reports の Web サイトにありますので,是非,ご覧になってください。

また,反応容器を用いて 400℃で加熱した時に得られた生成物の写真(図 1)のとおり,上の黒い部分は石油で,下側の半透明な液体が,有機物が少し溶けた水です。各種化学分析の結果から,石油は地球上で産出するものによく似ていることがわかりました。
以上の2つの実験から,模擬星間有機物を加熱すると,水と石油が生成されることが確認できました。出発物質の組成を大きく変えても,水と石油ができるという結論は変わりませんでした。以上の結果から,星間有機物は 2.5 天文単位より内側の領域(普通隕石母天体や地球型惑星)の水の起源になり得る ことが明らかになりました(図 2)。これまで考えられてきたような炭素質隕石がなくても地球の水の起源を説明できる可能性がでてきました。また,小惑星や氷衛星の内部には大量の石油が存在している ことが示唆されます。

【今後への期待】
「はやぶさ 2」が試料の採取に成功し,2020 年末に地球に帰還予定です。本研究グループの研究者がその試料中の有機物を分析しますので,地球型惑星や隕石中の水や有機物の起源が,より明確になることが期待されます。

【用語解説】
*1   星間分子雲 ・・・ 極低温(10K=-263℃)でガスの圧力が非常に小さい星雲。径 0.1m 程度の固体
(珪酸塩,有機物,氷)とガス(水素分子)からなる。オリオン座の馬頭星雲などが一例。

*2 ダイヤモンドアンビルセル ・・・ 小さな穴のあいた金属板を 2 個のダイヤモンドではさみ,金属板の穴に入れた物質を高圧にする装置。ダイヤモンドは透明なので,加圧・加熱中の様子を顕微鏡で観察できる。

*3 雪線 ・・・ Snow line とも呼ばれる,原始惑星系(太陽系)円盤で水が気体(水蒸気)から固体(氷) に変わる場所のこと。太陽系では,おおよそ 150K (=-123℃)で太陽からの距離は 2.5 天文単位である。

*4 普通隕石 ・・・ 主として珪酸塩鉱物からできている石質の隕石。雪線の内側の小惑星帯で形成されたと考えられている。

 

(以上)

 

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "水と石油の起源に新説 ~星間有機物が地球の水と石油の起源か?~"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-14 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-07

近年の食の異常事態~微生物との共存は、人間の体内だけでなく自然界も全く同じ仕組み

> 動植物は、数億年をかけて免疫システムを作り上げて来たが、19・20世紀の西洋思想や近代科学が創り出した人工化学物質によって人の免疫力低下を引き起こしています。その結果、現代の感染症(ウィルス・微生物)にも適応できない体になっています。

免疫力低下の原因の一つは「効率第一の化学肥料等を使った生産方式」によるものである。

 

健康は微生物との共存、マイクロバイオームの世界( リンク)より

__________________________________________________

各種アレルギーや花粉症、クローン病、自閉症、ガンなど昔に無かった病気が、なぜ今激増しているのでしょうか?

この世は実は微生物の世界、微生物が地球を牛耳っており、現代の奇病の原因は微生物を粗末にした結果と言っても過言ではありません。

[ 近年の食の異常事態]

微生物との共存は、人間の体内だけでなく自然界も全く同じ仕組みなのです。

自然界は、虫、落ち葉、木の実、水、を豊かな微生物達が素晴らしい働きをして循環させ、微生物が耕しているため土壌が理想的に素晴らしく豊かになっています。

ところが戦後、GHQ(連合国軍最高司令官総司令部)が先導し、F1種野菜、化学肥料、農薬の慣行農法を普及させ野菜の大量生産を可能にしました。

化学肥料とは、窒素、リン酸、カリウムが主原料の人工肥料で、これを使うと野菜は姿形が育つには十分な栄養がまかなわれるため容姿、見た目だけは立派に育ちます。

ですが、これは本来の自然の育ち方の、地中に根を深く伸ばして土壌の多用なミネラル群を吸収して育つ必要が無くなるのです。

化学肥料育ちの一般の市販野菜は、それによって収穫や収量は良いものの、肝心要のミネラルやビタミンなど人体に必要不可欠な栄養素が激減したハリボテ野菜なのです。

更に農薬を使うと大事な微生物も瀕死してしまうため、微生物の仕事である土壌のミネラルや有機物などが野菜に吸収され難くなり、現代の一般市販のお野菜は姿だけ一人前で肝心要の栄養が無いのです。

戦後の市販野菜の深刻な栄養の劣化は、そのまま現代人の深刻なミネラル不足の大きな原因の筆頭に挙げられ、体内機能を担う外注先の微生物の働きを満足に行えない大きな原因となっていると考えられます。

土壌と腸内の環境は全く同じ、微生物が土を耕し必要な有機物を合成し、植物は木の根から栄養分を吸収しているように、木の根とそっくりな小腸の繊毛上皮で栄養分を吸収してます。

雑草や野草は自然の仕組みで生きていますので根が深く、土中のミネラル等の栄養素を微生物の力を借りて吸収しているから栄養価が豊富なのです。

植物の葉脈は人間では血管にあたり、葉や実は臓器や器官にあたります。

日本には、各地域の環境に合った微生物が居てそれぞれ特有の豊かな自然環境を作り上げています。

美味しい味噌や醤油、日本酒なども、日本に存在する地産微生物の力で作り上げられますが、現代のそういった一般市販品は人工的に製造されています。

また体に良い微生物が住む日本伝統の土壁の家屋が絶滅状態、現代の一般的な住宅の素材はビニールクロス張り、人工断熱材がほとんどで、微生物をないがしろにしています。

微生物を阻害する家の素材の影響で、喘息やアレルギー等を発症するケースなど少なくありません。

この世は、全く見えませんが微生物がほとんどの仕事をしており、昔の伝統文化は微生物を非常に尊重した生活様式でしたが、現代はことごとく微生物を無視しています。

これだけの微生物の共存で生きている私たちの世界、基本に戻って自然の法則に従う以外ありえないのでは無いででしょうか。

大自然に住む野生の動物は新しい健康情報を入手しませんが、ずっと自然に忠実に従って食習慣を送ってますので変な病気にかからないのです。

_______________________

以上

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "近年の食の異常事態~微生物との共存は、人間の体内だけでなく自然界も全く同じ仕組み"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-07 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-07

健康強化(免疫力強化)はミトコンドリアの活性~健康の原点はマイナスイオン、微量ミネラルとソマチット

動植物は、数億年をかけて免疫システムを作り上げて来たが、19・20世紀の西洋思想や近代科学が創り出した人工化学物質によって人の免疫力低下を引き起こしています。その結果、現代の感染症(ウィルス・微生物)にも適応できない体になっています。

今回は、健康(≒生物が本来持っている免疫力が働く結果)について「強健ラボ」の強健はミトコンドリアの活性→健康の原点はマイナスイオン、微量ミネラルとソマチット】の記事を転載します。リンク

又 「強健ラボ」の主旨は以下の通りです。

<・・・医療とは、利益を出すための機関であって患者を救うための機関ではないのです。本当を隠して、ウソを常識化するビジネスは、メチャクチャ儲かります。健康なんて、特別な治療や薬など全く必要なく、ルーツに戻ればいいだけなのです。だから金持ち支配層が儲けるためには、ウソが必要なのです。当たり前に広がる常識をリセットして考えることが肝要です。このブログでは、社会の二重構造により隠蔽された健康ノウハウを紐解き、それらを中心に公開しています。

_____________________________

【ミトコンドリアとソマチットは、生き物の原点】

ミトコンドリアの活性化こそ健康の鍵、それは、マイナス電子を与えることと述べてきましたが、ミトコンドリアに水素電子を供給している「ソマチット」という生命体があり、それについてのお話しです。

ソマチットとは、血液内に生息していてミトコンドリアと二人三脚、私達の生命を支えてくれる最重要生命体です。

ソマチットとは、地球上最古の原始生物です。

今なお化石の内部で生き続け、地球上のすべての鉱物や動植物に共生し宿主の生命活動の原動力となっています。

極微小の古代生命体であるソマチットは、30億年前、当時地球上にあった元素の内、水素電子をエネルギー源として活動しました。

細菌やウィルスとは別の生命体になります。ソマチットのエネルギー源は水素電子です。

水素電子を受け取り活性化したソマチットが、その電子をミトコンドリアに運ぶ、というプロセスによって、すべての細胞の活性化を行っていると考えられます。

私達が森林やマイナスイオンの多いところへ行くとリフレッシュできるのは、体内のソマチットが喜んでいるのです。

活性化したソマチットが、水素電子をミトコンドリアに運ぶ、そしてミトコンドリアは、ATPエネルギーを作り、全身の細胞にATPエネルギーを供給することですべての細胞の活性化を行っているのです。

細胞が活性化すると免疫力もアップします。つまり、免疫力のアップは、ソマチットが仲介していることになるのです。

ソマチッドは細胞外で、エネルギーを得て細胞内に入り、ミトコンドリアに起動力を与えているのです。

ソマチッドの電子→ミトコンドリアはATPエネルギーを細胞へ供給するということになります。

 ソマチットは、非常に高い知性を持っています】

塩酸や硫酸をかけても自ら殻をつくって身を守り、あらゆる生物が死に絶えるレベルの「放射線」を照射しても生き続けるという驚異的な生命力をもった生命体です。

そして、ソマチットは-30度や+1000度の環境の中でも生き続け、酸素がなくても決して死ぬことはありません。

さらに、ソマチットは「意識ある生命体」と言われ、人間が明るくポジティブな気持ちで生活していると元気に活動します。

ガン患者の場合、血液中にソマチットがほぼ存在しません。

非常に奇妙な血液なのです。

殆ど全部のソマチットがどこかへ行ってしまったのです。

体内のソマチットは体内環境が悪くなって逃げ出す時に、まず最初に尿を通じて外へ出ていくようです。

また、癌やその治療に伴う薬の投与などにより人体の環境が悪くなると、体内に残っているソマチットも硬い殻に閉じこもっています。

そうするとソマチットが本来持っている人体への治癒能力が作用しません。

殻に入ったソマチットを誘い出すには・・・

水素濃度の高いマイナスイオン水で劇的に活性が変化するのです。

体の中にマイナスイオンを発生させる方法としては、まずマイナスイオンを非常に多く含んだ水を飲むことです。

そしてマイナスイオンを吸うこと。

すると体内のソマチットが元気になります。

スペースシャトルは水素と酸素を爆発的に反応させています。

これに対し、ミトコンドリアは36度という穏和な条件で水素と酸素を反応させてエネルギーを発電しているのです。

つまり、細胞のガソリンにあたるATPというエネルギー物質を発電しているのですから、そんなに進んだ精密機械よりも優れた働きをしているのです。

ソマチットのエネルギー源は電子です

電子を受け取って活性化したソマチットが、その電子をミトコンドリアに運ぶプロセスによって、すべての細胞の活性化を行っていると考えられます。

ミトコンドリアに水素を供給しスイッチを入れているのは、ソマチッドと言うことに成ります。

ソマチットやミトコンドリアの活性化、つまり、マイナスイオンを発生させる微量ミネラルは大きく必要です。

ミネラルが不足すれば、それを触媒として活動する酵素や遺伝子の働きも悪くなり、ミトコンドリア、細胞、肉体全ての免疫力低下が引き起こされます。

このソマチッドが、不食の人のエネルギー源であるとする説があります。

不食の人は食べないのですから、食物によるエネルギーを摂取することができません。

そこで太陽光を浴びることによってソマチッドからエネルギーを得ているという説があります。

 実は、動物のエネルギー系には4段階あるといわれているのです。

①酸化系(酸化による熱エネルギー。従来の栄養学)

②解糖系(糖分の分解エネルギー。酸素を必要としない)

③核反応系(核変換エネルギー。生体内元素転換による。例:カリウム40→ カルシウム)

④太陽系(光合成エネルギー。生命小体ソマチットが光で増殖)「人体の経絡(けいらく)に太陽エネルギーが吸収されると、生命小体ソマチットが増殖し、それが赤血球から体細胞に変化する」(森下敬一博士)

 体内のソマチッドが太陽のエネルギーを生命エネルギーに変換して身体を活性化している可能性として、太陽を浴びるだけで全く食べない人がいますが、まさにこのエネルギーを利用しているのでしょう。

これまで述べてきました、卵醤、野菜スープ、自然海塩などはミネラル補給、オルゴナイト、還元水素水は、マイナスイオン補給です。

太陽だけが食餌というのは、極端すぎる気がしますが、太陽を浴びる事の本質は、ソマチットの活性でしょうから、ジャンジャン浴びたほうがいいですね。

 一方、化学毒の塊である日焼け止めクリームを塗りまくる若者達、なんとも上手く誘導された感があります。

体の酸化というのは、マイナスイオンを奪うと言うことですから、薬剤により酸化させてしまう現代医療は、ソマチット、ミトコンドリアの存在を全く無視したものです。

健康に王道が有るとするならば、ソマチット、ミトコンドリアを飛躍的に活性させる方法ですね。

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "健康強化(免疫力強化)はミトコンドリアの活性~健康の原点はマイナスイオン、微量ミネラルとソマチット"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-07 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 
2020-05-02

免疫力を上げる「ポジティブ脳」な食べ方

新型コロナ関連ウイルスの対応策としては「免疫機能を向上させることに尽きる」ようです。

免疫力を上げるための3本柱は「食事、睡眠、運動」。

今回は、免疫力を上げる食事の方法として「ポジティブ脳な食べ方」を紹介します。

>体内に入れる食べ物をどんな気持ちで、どう食べるのかによって、身体の体力はもちろん、「心の体力」も変わってくるのだ。免疫力は、気力が下がると落ちるので、ストレスにも強い「ポジティブ脳」を作っておきたい。<(以下紹介記事より)

 

日本食糧新聞(4月7日) https://news.nissyoku.co.jp/column/ogura20200407 より。

免疫力を上げる「ポジティブ脳」な食べ方

鶏の唐揚げは、免疫力アップにも期待大

前回のコラムはこちら
鶏唐揚げ専門店が続々と 鶏肉のビジネス的な強みは

消費税10%に加えて新型コロナ問題が加わり、都内では外食から中食にシフトした店舗展開が目立つ。テークアウト店が次々に開店して人気の鶏の唐揚げも、免疫力アップ効果が期待できるメニューだ。鶏肉に含まれるアミノ酸の一種「カルノシン」や「アンセリン」には抗酸化作用があり、細胞の老化を防ぎ、抵抗力のある強い肉体作りに役立つ とされている。

また、鶏肉に豊富に含まれる「ビタミンA」には組織を形成.・修復する働きがある ので、皮膚や粘膜を守る手助けをしてくれる可能性が高い。ビタミンAは、比較的熱に強い栄養素なので、揚げ物になっても効果がある程度持続可能だと思われる。さらに鶏むね肉に含まれるイミダペプチドという成分は、疲労回復や筋肉疲労を防ぐ効果があり、免疫力を高めるのにつながる と期待される。

食の需給バランスと消費者メンタル

3月25日に東京都知事による週末自宅要請が出た際には、あっという間にスーパーの食料品棚が品切れ状態となった。大手スーパーは入店するのに2時間以上待つ店もあったという。一方、飲食店は毎日仕入れた食材を廃棄せざるを得ない状態となった。欲しい人と提供したい人が確実に存在するのに、需要と供給がマッチしていない。

食は生命維持に必須のものだ。しかし非日常の事態になると、どうしても行かなくてはいけない医院などと異なり、嗜好(しこう)性の高い外食店は、「行かなくてよい場所」になってしまうのが現実。代わりに人は、お腹を満たす食そのものを手に入れることに懸命になっていく。

また、免疫力を上げたほうが良い、という情報は知ってはいても、いざ、食料品を買うにあたっては、まずはインスタント食品など利便性で安価である商品から売れていき、「免疫力をつけるメニューを選ぼう」という思考は優先順位の上位に上がりにくいのが現状となってしまうようで、寂しい気持ちだ。

免疫力を上げるために必要なのは「食事、睡眠、運動」の基本の3本柱だ。ということは、自分の治癒力は自分自身の毎日の生活で変えられるということになる。中でも、体内に入れる食べ物をどんな気持ちで、どう食べるのかによって、身体の体力はもちろん、「心の体力」も変わってくるのだ。免疫力は、気力が下がると落ちるので、ストレスにも強い「ポジティブ脳」を作っておきたい

「ポジティブ脳な食べ方」とは

前向きにとらえて食べるだけでも「ポジティブ脳」につながる。簡単にできる私のオリジナルメソッドの一つだが、ご興味あれば試していただければと思う。

例えば、「今日の昼食は豚カツだ!」と店を決めていたのに、急な仕事で時間が削られ、やむなくコンビニで幕の内弁当を買ったとする。

「豚カツのはずが…」と残念に思いながら食べるのを止め、「幕の内もバラエティーに富んだおかずで、いいね」と気持ちを切り替えて、「食べられることに感謝だ。午後もよろしく!」というように、食べた後の自分自身に向けて能動的に、そして感謝して食べてみる。

毎食継続すると、1ヵ月もすれば気持ちに変化が出て、仕事の進め方や生活習慣まで変わる人もいるのだ。中には、夫婦関係が改善した人や、持病の数値が平常数値に改善した人もいて、教えている私自身が本当に驚くほどだ。

人間は生涯食べ続けるので、食事の機会は多く与えられている。そのためこの方法は、1日3食の場合、必ず1日3回は、感謝するポジティブな気持ちを持つことになるので、習慣化されることで、「ポジティブ脳」が自然に作りやすくなるのだ。

「腸は第2の脳」とも言われ、人類の脳が作られる以前には、腸が脳の役目をしていた という説もある。免疫力と腸内環境とは関係が深いので、ポジティブな脳の流れは、腸の動きも活発化すると考えられ、免疫力アップにもつながる。

いかなる状況にも臆せず強い自分を保つことは簡単ではないかもしれないが、毎日の生活で少し心掛けるだけでも、結果は表れてくるように思う。人々と笑いながら自由に食を楽しめる時が、一日でも早く戻ってきますよう。体の免疫力と心の免疫力の双方を保ちながら、毎日を大事に過ごしたい。(食の総合コンサルタント 小倉朋子)

 

(以上)

 

  にほんブログ村 科学ブログへ

続きを読む "免疫力を上げる「ポジティブ脳」な食べ方"

List    投稿者 seibutusi | 2020-05-02 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments »