2008-07-09
プラスミドってなに?
グラム陰性菌(大腸菌)の毛タンパク(線毛)を作り出すプラスミドとはなにものか
「原核生物と真核生物の違いって何?」
細胞には、原核細胞と真核細胞の2種類で区別できます。
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細菌って何?
前回のなんでや劇場では、細菌の膜タンパク質について勉強しました。
全体の流れや重要点は、このブログの「なんでや劇場レポート」にまとまっています。
まだの方は、以下を是非ご覧ください 😀
・なんでや劇場レポート①
・なんでや劇場レポート②
・なんでや劇場レポート③
さて、今回から数回に分けて、劇場でも出てきた細菌に注目して、基礎的な部分を出来るだけ分かりやすく押さえていきたいと思います。
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免疫細胞が標的細胞をアポトーシスさせる仕組み
免疫細胞、特にNK細胞やキラーT細胞を調べてみると、その機能として癌細胞や感染細胞の「アポトーシス誘発」があげられます。
そこで、アポトーシスの誘発とその機構についてまとめてみました 。
まず、アポトーシスって何? 🙄 ということで、基本的なことから、、、、
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NK細胞の起源考~種の存続のための多様性戦略から免疫を考える
6月のなんでや劇場レポートが始まっていますが、今日は5月のなんでや劇場のテーマであった免疫の起源論についてです。
無脊椎動物におけるNK様の活性について、星口動物ホシムシについてかかれたものをみつけました。以下、「岩波講座免疫科学4~免疫系の発生と進化」1985年7月刊からです。
>ホシムシの遊走細胞には異種の血球に対するナチュラルキラー細胞活性が in vitro で検出されるし、系統的に離れていれば異系個体の血球に対しても障害反応が起きる。ホシムシで調べられたこの反応は、(1)数時間以内に反応が起きる。(2)エフェクターと標的細胞の組み合わせが異系間、異種間のいずれでも起こる。(3)あらかじめ in vitro で標的細胞を注入すると in vitro での障害効果は弱くなる、などの点で、齧歯類にみられるNK活性と類似している。
遊走細胞がある条件下で細胞障害反応を起こすということは、これこそNK細胞の起源といっていいでしょう。
6/22なんでや劇場レポート③~真核生物の誕生~異種認識の起源
異種がくっ付く機能は、いつ獲得された? 何で?]
・古細菌には毛タンパク(線毛)がみあたらないし、そもそも他の生物が生息できないような高温で生息していたわけで、彼らが他の生物に攻撃をしかけるということは発生時点では考えられない。
・真正細菌でも嫌気性細菌にも毛タンパクがみあたらない(グラム陽性菌が多い)
従って、真正細菌でも好気性細菌登場以降に毛タンパクが登場した可能性が高い
・他方で、真核生物の登場が好気性細菌と古細菌の共生によって生み出されたのだとしたら、共生を行った、好気性細菌と古細菌のいずれかが毛タンパクをつくりだし、相手方に飛び掛り、それが異種接合=共生の始まりである、と考えられる。
・約28億年前:シアノバクテリアが増え、酸素増
→ それを取り込む好気性の真正細菌が登場
《好空性細菌と古細菌の共生による真核生物誕生を巡る当時の生物層イメージ》
海上面 ⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒⌒
好気性細菌(シアノバクテリアが吐き出したO2を利用)
↑
―――――――――↑―――――――――
↑
海中 シアノバクテリア光合成(CO2を吸収しO2を吐き出す)
↓
―――――――――↓―――――――――
↓
古細菌 (嫌気性だが酸素領域が拡大し生存域は狭まる)
海底面 ==================
《リン・マーギュリスの連続細胞内共生説》
『共生生命体の30億年』 リン・マーギュリス (草思社)
▲連続細胞内共生説(SET)に基づく系統発生図(P.053)より
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6/22なんでや劇場レポート②生命の基幹システムを探る~タンパク質の多様なはたらき~
こんにちは、arincoさんに引き続きなんでや劇場のレポートを続けたいと思います。
異種細胞にくっつく役割に特化した線毛という膜タンパク。なんでや劇場では素人でも解るように毛タンパクと命名されました。
グラム陰性菌の線毛=毛タンパク
毛タンパクというネーミング、解りやすい!となんでや劇場で密かに思っていたのですが、
上記写真のタワシの毛みたいにモジャモジャしているのが毛タンパクです。
今回はこの毛タンパクが何時ごろ登場したのか、その起源を探ってみたいと思います。
6/22なんでや劇場レポート① 生命の基幹システムを探る~タンパク質の多様なはたらき~
今月もなんでや劇場のレポートをお届けします。arincoです。
今回の劇場は「生命の基幹システムを探る~タンパク質の多様なはたらき~」
でした。タンパク質と言えば生物にかかせないもの!ですが、その働きを追求しようというものです。
タンパク質の主な機能は、
①くっつく・つながる・反発する
②化学反応をサポートする
③かたちをつくる
④はこぶ・うごかす
の4つに分類されますが、今回は「くっつく・つながる・反発する」に着目しました。特に細胞膜にくっついている「膜タンパク質」の役割に注目しています。
「くっつく・つながる・反発する」これらの言葉からイメージするものは何でしょうか??
・・・・・・・・ばい菌!ですよね。
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単細胞生物の同類認識
多細胞生物では、細胞はまわりの細胞と接触して配列し、様々な信号分子を使って周囲の細胞と情報伝達をおこなって協調しています。
では、単細胞生物はどうなのか
単細胞生物もコロニー(群れ)やバイオフィルムをつくることから、なんらかのシグナル物質を介した細胞間情報伝達機構が存在するはずです 🙄
「群体」を形成する古細菌だっていますしね。
今日はその不思議な仕組みの一端を紹介したいと思います
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立襟べん毛虫から襟細胞への進化過程
NationalGeographicより写真引用
・皆(生物学者も含んだ現代人=近代の情報知識を学生時分に身に付けた人々)は、このような疑問を持った事は無いだろうか?「単細胞生物から多細胞生物へと進化・移行出来たのは何故か?」と。そして、「そこを繋ぐ要因は何なのであろうか?タンパク質?分裂?結合?吸収?…」と。
・しかし、単細胞生物と多細胞生物の境界線をどう線引きするか?といった疑問は、そもそもの立脚点が「まず多細胞生物という地位ありきの発想」になっているのではないかと思うのです。
・これって、人間という自我による驕り以外の何者でも無いのかもしれません。
・つまり、近代に確立(観念的に固定する為に強引にでも決められた)された一定の知識・思考で物事を考えてもなかなか真実は見えてこない(∵固定的な○○ありきという発想では全くの未明なものの解明に対しては無力である)。
・だから、「事実のみを立脚点とした素人的な発想こそ」が真実を追究するに当って、最も求められている要素なのでは無いだろうかと最近至る所で感じています。
・さて、今回も事実のみを立脚点とした素人的な発想を目標にして、冒頭・タイトルでも少し述べている「立襟べん毛虫(単細胞生物)から襟細胞(多細胞生物であるカイメンの一細胞)への進化過程」を追求・展開していきたいと思います。
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