2010-03-12

哺乳類の集団形成(3)~哺乳類の集団は『母系』が主流~

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「アザラシの群れ」 画像はこちらからお借りしました。

前投稿で見てきたように、もともとは単体で行動していた哺乳類も、進化するにつれて単雄単雌型や単雄複雌型など、様々な集団を形成するようになりました。

そうして集団化した哺乳類には、アザラシ、ライオン、オオカミなど、『複雄複雌型』つまり複数のオスが存在する集団を形成する種も現れます。

『複雄複雌型』の哺乳類も母系制なのでしょうか?

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  投稿者 blogger0 | 2010-03-12 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)2 Comments » 

哺乳類の起源と歩み~生物史は大絶滅の歴史であり、逆境によって進化してきた

・本シリーズでは、「哺乳類の起源と歩み」を扱っていきます。
・このテーマに取り掛かった問題意識としては、我々人類が哺乳類であるという事実を見つめた時に、その起源と歴史をもう一度押さえ直す必要があるのではないかといった所から来ています。
・おそらく順風満帆な歴史(歩み)では無かった事でしょうし、絶滅の危機もあったものと思われます。
・まずは、38億年前の生物誕生から遡った「年表図解」から見ていきましょう。
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  投稿者 h100p | 2010-03-11 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類1 Comment » 

生物史に興味を持ってもらうシリーズ-3   ~その3.中心体原基は原始地球で誕生した~

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原始地球のイメージ
 
前回記事「その2.中心体の秘密」の続きです。
 
原核細胞の“中心体原基”
過去2回の記事で説明した「中心体」とは、私たちの身体をつくっている真核細胞の中にあります。それより原始的な原核細胞(ばい菌など)では、中心体のような器官は見えません。しかし、染色体(DNA)を2つに分けたり、細胞を2つにちぎる物質はあり、中心体(微小管)と同じ「ヌクレオチド+タンパク質」構造をもつ物質であることが分かっています。
参考:原核細胞の中心体原基構造(仮説)
    原核細胞分裂時のDNA分配について
 
中心体は初めから一対の中心小体のような形ではなく、より原始的な物質から進化したと考えられます。中心体の機能を生命起源までさかのぼるとき、その祖先にあたる物質(先駆物質)を中心体原基と呼んでいます。
 
中心体原基は原始地球で誕生した
それではいよいよ中心体原基が生命起源だという説に入っていきます。まずは中心体の組成=【ヌクレオチド+タンパク質】に迫ります。それらは原始地球で生成されたと云えるのでしょうか?
 
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  投稿者 kumana | 2010-03-06 | Posted in ⑨おもしろい生き物2 Comments » 

哺乳類の集団形成②~「単体型・単雄単雌型」、「単雄複雌型」~

前回は、親子(母子)関係に着目してみてきました。
哺乳類の雌雄生態・集団形態は、概ね「単体型・単雄単雌型」→「単雄複雌型」→「複雄複雌型」の3型に分類できます。今回は、それに沿って、哺乳類がどのようにして集団を形成していったのかをみていきたいと思います。
…………………………
>哺乳類の最大の特徴は、胎内保育機能にあります。しかし、胎内保育と産後保育の哺乳類には、適者だけ生き残ることによって種としてより秀れた適応を実現してゆく淘汰適応の原理が働き難くなるので、淘汰適応が成体後に引き延ばされ、成体の淘汰を激化する必要から、哺乳類は性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化してゆきました。「哺乳類の性闘争本能 」)
…………………………
性闘争=縄張り闘争の本能を著しく強化することは、集団や群れを形成する上では一種の欠陥構造として作動します。それが『単体型』の哺乳類の特徴とも言えます。
…………………………
>現在発見されている最古の哺乳類は約2億年前の「ハドロコディウム」という種(食虫目)です。・・・【中略】・・・哺乳類登場当時は大型爬虫類(後には小型爬虫類も)に対して隠れ棲むことしか出来なかったので、小型かつ単体という生存様式を取るしかなかったと考えられる事。つまり基本的に、集団をつくるのは防衛のためだが、原哺乳類は余りにも小さく弱者であるため、集団化しても捕食動物に対して見つかりやすくなるだけであった。つまり集団化するメリットがなかったからではないかと思われる。「原哺乳類と原猿の進化について① 」
…………………………
ということで、原哺乳類は集団的な防衛力を確保するよりは、「隠れ住む」ことで生き延びました。

◆「単体型・単雄単雌型」
単体型は、雄も雌も単独行動が基本で、生殖期のみ雄と雌が一緒になる。現哺乳類では、食肉類のネコ科の動物をはじめ多数の事例があるが、霊長類の中では夜行性原猿類の多くやオランウータンが知られている。
単雄単雌型(つがい)は、霊長類の中ではごく少数派だが、昼行性原猿類の一部やテナガザルが知られている。
これらの場合、子どもは雄も雌も親から離れ、母系によっても父系によっても集団が継承されることがない。つまり、単体型・単雄単雌型いずれも、母系でも父系でもない。
リンク

▼左ニシメガネザル ▼中ショウジョウガラコ ▼右ピグミーネズミザル
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後半はいよいよ本題に入っていきます。その前に応援のクリックをお願いします。
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  投稿者 staff | 2010-03-04 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)1 Comment » 

実現論勉強会シリーズ11(最終回):実現論を学んでの気付き&総復習

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ついに実現論シリーズも最終回になってしまいました! あっという間でしたが、とても内容の濃いもので気付きのオンパレードでした 😀
ってことで、今回は実現論グループの参加メンバーの、全体を通じての気付きを一部まとめて紹介していきたいと思います。
それに加え、参加者の感想投稿でとてもいいものがあったのでそちらも紹介します

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  投稿者 mizuguti | 2010-03-02 | Posted in ①進化・適応の原理1 Comment » 

哺乳類の集団形成①~産後保育の実現。母性本能って何?~

 こんにちわ。arincoです。前回の記事で、

このように、外圧に適応するためオスメスの役割分化を特化する形で進化を塗り重ねてきたわけですが、哺乳類はこのベクトルをさらに推進する方向で進化してきました。

とありましたが、今回からは、哺乳類が雄雌分化を媒体に、どのように進化していったのか?を主に「集団形成」という観点で追及していきたいと思います。
生物は、単細胞生物以来、集団形成を重要な生存戦略として適応してきました。雌雄役割分化も集団を前提とした進化形態です。
特に、哺乳類の進化を集団形成の観点から追及する事は、現代の我々の集団のあり方を考える上でも示唆に富んだものに成るはずです。
 第一回目は、最も構成単位の小さい集団とも言える親子(母子)関係に着目していきたいと思います。
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我々人類からしてみると哺乳類の特徴である産後保育は当り前ですが、生物には、元々親子関係はありませんでした。つまり、産後保育というのは、生物全体から見ると非常に特殊な事なのです。
では、哺乳類は、どのようにして産後保育を実現させたのでしょうか?
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  投稿者 arinco | 2010-02-25 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)2 Comments » 

実現論勉強会シリーズ10:採取時代の婚姻様式

こんにちは。
本日は、実現論勉強会シリーズ第10弾 です。
今回は人類の婚姻様式について、一緒に勉強していきましょう
まずは、前回の復習から
・人類は解脱共認回路を命綱として生き延び、進化してきた。
・強力な外圧に晒されている時には、人類は解脱共認を母胎にして、その上に闘争系の共認を形成する
・外圧が低下すると、忽ち闘争(集団)収束力が低下して、時間さえあれば解脱充足を貪る様になる。
★解脱回路は共認の母胎であると同時に、麻薬でもあり、人類の最大の弱点ともなる。
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  投稿者 andy | 2010-02-23 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

「テロメア」で新たな発見が!!

細胞の老化や不死化と呼ばれる現象に重要な役割を担っていると考えられる「テロメア」
医療 や美容 業界で注目されていますね
それに関して、新たな研究発表がされたのをニュースでみたので、紹介します
   
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年を取っていくのが、自然の摂理。年は、取りたい?or年は取りたくない?
カワイイ おばあちゃんならいいかな?
    
    
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  投稿者 miwa | 2010-02-20 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

オスとメスの違いって何(7)~これまでの中間まとめ2~

シリーズ「オスとメスの違いって何」の中間まとめの第2編です。
m132: では、その雄が獲得した変異は、種としてどのように継承されていくのか?
それを(5)では扱いました。

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  投稿者 nannoki | 2010-02-18 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 

オスとメスの違いって何(6)~これまでの中間まとめ1~

「オスとメスの違いって何?」を何回かのシリーズで記事を書いてきましたが、今回は少しこれまでの流れを整理してみたいと思います。

 (1)オスとメスはどうやって決まるのか?
まず(1)では、性染色体によってオスとメスが決まるのは哺乳類と鳥類のみであり、それ以前の爬虫類や両生類、魚類は、温度や体格差、PHなど周りの環境要因によって決まる種がいることを紹介しました。
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爬虫類の温度依存による性決定

性決定の仕組みは種によって非常に多様ですが、生物がオスとメスに分かれた初期は、性の分化がはっきり決まっていたのではなく、環境要因によって、最適の適応戦略がとれるよう柔軟にオスメスが組み替えられるものとして始まりました。そして進化した種ほど、オスメスの役割固定を高めていくベクトルに貫かれていることが伺えます。

では、この環境要因によって性が決まる仕組みとは、どのようになっているのか?
それを(2)では扱いました。

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  投稿者 nannoki | 2010-02-17 | Posted in ③雌雄の役割分化3 Comments »