2010-02-16

実現論勉強会シリーズ9:人類の雌雄分化と人類の弱点

実現論勉強会シリーズ第9弾
~前回のポイント~
・人類の最先端機能たる観念機能は、現実課題に応えるためにあり、行動を導く為にある
・観念機能は目の前の現実世界(自然や同類)を対象化⇒事実認識の蓄積によって人類の生存様式を進化

さて、今回はこの観念機能を獲得した人類の男女関係(雌雄分化)を見て行きます。
本能が混濁する程のすさまじい外圧に晒され、恒常的な飢えや怯えの不全を抱えたままの人類が、何故生き延びる事が出来たのか?
実際、推計では200万年~6万年前までの間の人口増加率は0.12%/千年程度とも言われています。1,000年に一人も増えないほど過酷な状況。むしろ、生き残ったのが奇跡的 とも言える数字です。
しかし、樹上機能を失い、種間闘争にも全く勝てない弱者は、唯一の武器である共認機能にひたすら収束し、想像を絶する不全感を克服していったのです。

(さらに…)

  投稿者 kawait | 2010-02-16 | Posted in ①進化・適応の原理1 Comment » 

メスがオスに求愛をする!?

みなさん、今日は、バレンタインデーですね
   
%E3%83%8F%E3%83%BC%E3%83%88.gif
      
私は、今年は、「可能なかぎり手作り!」ということで、女の子5人で、74人分のチョコ&ブラウニーを作りました~ 😀
一日がかりですが、日ごろの感謝を込めて贈りたい ので、がんばりました
それに、渡すと喜んでくれるので、嬉しくて
     
バレンタイというのは、女性の方から男性に想いを伝える日
      
ということで、それにちなんで、今回は「メスがオスに求愛をする」生物を紹介します
      
続きを読む前にクリックお願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログへ

(さらに…)

  投稿者 miwa | 2010-02-14 | Posted in ③雌雄の役割分化1 Comment » 

オスとメスの違いって何?(5)~変異こそ生物史の中心命題

哺乳類はXY(雄へテロ)型の性染色体を持ち、Y染色体に変異情報が蓄積されているのではないか?と当ブログで提起されています。 ※参考:性染色体は変異の模索機構
%E5%8F%97%E7%B2%BE.jpg
引き続き、今回は外圧情報(=新たな外圧に対する適応情報)をどのようにして伝達するか、そのメカニズムを考えてみたいと思います。

その前にポッチ m092
とお願いします。 m034
m136

ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログへ

(さらに…)

  投稿者 tsuji1 | 2010-02-13 | Posted in ③雌雄の役割分化No Comments » 

実現論勉強会シリーズ8 人類:極限時代の観念機能:後編

o0760049110186477954%5B1%5D.jpg

前回のおさらい 😀
・足の指の退化による安全な生活圏(樹上)の喪失…人類=カタワの猿
・想像を絶する過酷な自然・外敵圧力=生存圧力の増大
・直面する現実対象(過酷な自然)に対し、生存をかけた自然への期待・応望の試み
・自然に対する共認機能の作動(現実対象の凝視)⇒自然を応望すべき対象として精霊
 を措定
・人類固有の観念機能の原点(事実認識=科学認識の原点)
 観念機能の更なる先端化による生産様式の向上→弓矢の発明・生産/生存様式の進化

でした
人類はこの観念機能により劇的な進化を遂げますが、何も問題なく現在に至っている訳ではありません。むしろ現代における諸問題はこの観念機能によって引き起こされていると言ってもいいでしょう
今回はこの観念機能が孕む危険性について紹介していきたいと思います。

(さらに…)

  投稿者 mizuguti | 2010-02-09 | Posted in ①進化・適応の原理2 Comments » 

オスとメスの違いって何?(4)~なぜ哺乳類・鳥類は性染色体でオス・メスが決まるの?

Fig2.png
図は名古屋大学動物遺伝制御学研究室からお借りしました。

 性別が比較的はっきりしている魚類や爬虫類などでも、性染色体と呼べるものは無く、気温やpHなど外的要因で性別が決まります。(「オスとメスの違いって何?(1)~オスとメスはどうやって決まるのか~」

それに対して、哺乳類・鳥類では、性染色体で性別が決定されます。つまり、魚類・爬虫類など成体後に性別が決まる種とは異なり、受精段階で性別が決定されます。

なぜか?

↓応援よろしくお願いします。

ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログへ

(さらに…)

  投稿者 blogger0 | 2010-02-04 | Posted in ③雌雄の役割分化3 Comments » 

実現論勉強会シリーズ8 人類:極限時代の観念機能

実現論シリーズ第 回目です
今日は人類の観念機能の進化に迫っていきます。
なぜ、人類は他の動物より脳を進化させ、言葉をしゃべり、絵を書き、科学を発達させるに至ったのでしょうか
過去にるいネットに膨大な追求データがありますので、それも紹介つつ人類史を紐解いていきます
%E4%BA%BA%E9%A1%9E%E5%8F%B2.jpg
画像は人類歴史年表さんから引用
続きを読む前にクリックお願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログへ

(さらに…)

  投稿者 andy | 2010-02-03 | Posted in ①進化・適応の原理2 Comments » 

生物史に興味を持ってもらうシリーズ-3 ~その2.中心体の秘密~

前回記事「その1.中心体が生命活動の統合役」の続きです。
 
中心体が生命活動の統合役を担えるのはなんでなのか。なんでそんなことができるのか。
秘密はその組成にあります。
 
中心体は何でできてる? 
 
下図の一番上を見てください。黄色い丸で表現したのが中心体。真ん中に中心小体が2つあり、その周りに周辺物質で囲まれています。その下の図が中心小体の断面です。細長いチューブがいくつも連なっています。
 
一番下の図はそのチューブを横から見た図です。中心体は細胞分裂のときにこれと同じ形をした微小管という繊維状の分子を放射状に伸ばし、染色体をつかまえて2つに分けます。
 
グレーと白の大きいつぶつぶはタンパク質です。その間にある赤と青のつぶつぶがGTP、GDPという物質で、ヌクレオチドと呼ばれています。これが糊のようになってタンパク質を連結します。
 
chuushintai.JPG
(なんでや劇場資料45より)
 
このヌクレオチドが重要な機能を持っています。 ヌクレオチドってなに?
 
その前に ポチっと応援よろしくお願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへ にほんブログ村 科学ブログへ 

(さらに…)

  投稿者 kumana | 2010-01-30 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編2 Comments » 

オスとメスの違いって何?(3)~性染色体で性決定するのはなんで?~

前回(オスとメスの違いって何?(2)~性決定因子の働きがオスとメスを分ける~)では、
1)雌雄同体型
2)性転換型
3)孵化時環境決定型
について見てきました。今回は、
4)遺伝子決定型
について考えてみます。それを考えるに当たっては、「そもそも、オスとメスに分化したのは、何で?」を考える必要がありそうです。先ずは、そのことを鮮明にしている投稿を紹介します。

「オスメス分化の塗り重ね構造」 より)
多細胞動物の生殖系の進化のステップは、3段階。
 Ⅰ 保存と仕事の分化(殖・産分化)
 Ⅱ 精卵分化
 Ⅲ 雌雄躯体分化
Ⅰ 保存と仕事の分化(殖・産分化)
・真核倍数体生物は、保存(減数分裂システム:生殖細胞)と仕事(単純分裂システム:体細胞)へと機能を分化。これが多細胞化の起点。
・種の保存上、最も負担の大きい生殖を専門に分離することによって、体細胞系列を高度に機能分化させていくことも可能となった。(中略)
Ⅱ 精卵分化
・精子と卵子に配偶子が分かれたのは、運動と栄養の役割分担により、受精過程(出会い)と発生過程(エネルギーを要する)の両方に適応的な形態への分化。
(*精子と卵子に配偶子が分化したのはなんで?
・さらに、受精卵の中心体が精子由来であること、その中心体は変異活性度が高いこと、またオスのみに存在する抗原タンパク質(HY抗原)の存在等を考え合わせると、精子が外圧変化に対応した何らかの変異情報を媒介している可能性が高い。(なお、中心体が独自の遺伝情報を持っているか否かは不明であるが、近年の研究ではその可能性が示唆されている)
・このように考えると、精卵分化の本質は、精子:変異配偶子と卵子:保存配偶子への分化であることが見えてくる。変異と保存の分化、これがオスメス分化の原基となる。
・これは、変異+不変の組み合わせによる、生物的に安定な生殖システムとも言える。
(*生物史から学ぶ『安定』と『硬直』の違い

(さらに…)

  投稿者 staff | 2010-01-29 | Posted in ③雌雄の役割分化2 Comments » 

実現論勉強会シリーズ7 ホ.サル時代の雌雄分化

実現論勉強会シリーズ第七弾です
~前回のおさらい~
第4の楽園である樹上を制覇したサルにも、これまでにない不全状況が訪れた。
縄張り闘争に負けても淘汰されないという、本能ではどうにもならない不全状況。
前回は、そのような状況下をサル達がどのように乗り越え、意識を統合する事が出来たのか?を学びました。
第一の統合様式:相手に依存・期待収束し、共認する事で意識を統合。
第二の統合様式:捨揚統合、つまりプラスのベクトルに収束し、更に不全感を解消。
第三の統合様式:闘争系の共認統合。集団課題に対する役割・規範を共認し、共認によって統合された集団を形成。

このように共認によって統合された集団は、共認内容を組替える事で容易に、かつ多様に、集団の統合様式を組替えることが出来る機能であり、それまでのDNA進化という生物史を覆す、全く新たな進化機能の実現でもありました。
しかし、その共認機能も決して完璧では無く、また新たな問題を同時に発生させる事になります。
a0095701_12222288.jpg
いつもの応援、お願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへ
にほんブログ村 科学ブログへ

(さらに…)

  投稿者 kawait | 2010-01-26 | Posted in ③雌雄の役割分化4 Comments » 

生物史に興味を持ってもらうシリーズ-3 ~その1.中心体が生命活動の統合役~

takesyoさんの記事生物史に興味を持ってもらうシリーズ② ~DNAとRNAって何?~から、たんぽく質の組み立てという重要な仕事を担っているのは専らRNAだということがわかりました。
■RNAの働き(タンパク質の生成)を統合しているのは中心小体か?
 
タンパク質の生成は生命活動そのものであり、これを統合している物質が生命起源に近いはずです。つまりこの問いは生命起源は何かということそのものです。その答えは生物学会では未だ出ていません。それはDNAばかりに注目しているからです。
 
met3.jpg
中心体(原基)が生命の起源であり、生命活動を統合している
というのが今回の記事の論旨です。全部で4回ぐらいの予定です。
  
(なお、中心体は中心小体と周辺物質と呼ばれるものからできています。次回の記事で詳しく説明します。以後、生命起源及び生命活動の統合役としては中心体または中心体原基という名称を用います。)
 
 
まずは中心体が生命活動の統合役だと考えられる現象を見てみます。
  
その前にポチっと応援よろしくお願いします。
ブログランキング・人気ブログランキングへにほんブログ村 科学ブログへ

(さらに…)

  投稿者 kumana | 2010-01-23 | Posted in 6)“祖先の物語”番外編No Comments »