2010-02-03

実現論勉強会シリーズ8 人類:極限時代の観念機能

実現論シリーズ第 回目です
今日は人類の観念機能の進化に迫っていきます。
なぜ、人類は他の動物より脳を進化させ、言葉をしゃべり、絵を書き、科学を発達させるに至ったのでしょうか
過去にるいネットに膨大な追求データがありますので、それも紹介つつ人類史を紐解いていきます
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画像は人類歴史年表さんから引用
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実現論ヘ.人類:極限時代の観念機能より引用

足の指が先祖返りして、それ以前の獣たちと同様、足で枝を掴むことが出来なくなったカタワのサル=人類は、樹上に棲めるという本能上の武器を失った結果、想像を絶する様な過酷な自然圧力・外敵圧力に直面した。そこで、本能上の武器を失った人類は、残された共認機能を唯一の武器として、自然圧力・外敵圧力に対応し、そうすることによって、共認機能(≒知能)を更に著しく発達させた。

人類進化の秘話は現在も研究者の間で分析されていますが、もっとも定説とされているサバンナ進化説(=イーストサイドストーリー)も最近の様々な調査結果から論理矛盾していることが明らかになりました。
多くの研究者が欠落させている視点は、人類にかかる外圧状況の把握です。なぜ人類は楽園である樹上から降りたのでしょうか?それは「降りたのではなく、落ちた」という視点です。
●人類進化の諸説
イーストサイドストーリーの破綻
人類誕生の契機となった外圧(2) 主流批判説・ネオテニー進化
人類誕生の契機となった外圧(3) 異端説・アクア起源説
●足で枝を掴めなくなったカタワの猿=人類
直立二足歩行説で人類進化は解明できない。人類は「カタワの猿」だった
「人類とは足の指が先祖返りした、カタワのサルである」

極限状況の中で、人類は直面する現実対象=自分たちを遥かに超えた超越存在たる自然を畏れ敬い、現実対象=自然に対して自分たちの生存(=危機からの脱出)への期待を込め、自然が応望してくれる事を切実に願った。つまり、人類は直面する過酷な現実対象=自然を凝視し続ける中で、元来は同類を対象とする共認機能を自然に対して作動させ、自然との期待・応望=共認を試みたのである。そして遂に、感覚に映る自然(ex. 一本一本の木)の奥に、応望すべき相手=期待に応えてくれる相手=精霊を措定する(=見る)。人類が万物の背後に見たこの精霊こそ、人類最初の観念であり、人類固有の観念機能の原点である。直面する現実対象(例えば自然)の背後に精霊を見るのも、物理法則を見るのも、基本的には全く同じ認識回路であり、従って精霊信仰こそ科学認識=事実認識(何なら、事実信仰と呼んでも良い)の原点なのである。

現在でもネイティブアメリカンなどは、自然へ畏敬の念を抱き、自然と対話しながら生き、自然の法則に自己の存在を重ねて生きています。私たち現代人が忘れている感覚を当時の人類は持っていたのでしょう。
●自然との期待・応望
ネイティブアメリカンに見る「女性への賛歌」
不安発の古代宗教と感謝・同化の精霊仰
万物との同化~インディアンから学ぶ(1)

かくして人類は、生存課題の全てを本能⇒共認⇒観念(精霊信仰)へと先端収束させる事によって、観念機能(→二〇〇万年前の言語機能を含む)を発達させ、その事実認識の蓄積によって生存様式(生産様式)を進化させていった。そして遂に1万年前、弓矢の発明によって外敵と対等以上に闘える段階にまで生存力(生産力を含む)を高めて、過酷な生存圧力を動物一般レベル以下にまで克服した。人類は、ここまで五〇〇万年を費やして共認機能⇒観念機能⇒生存力(生産力)を進化させてきたが、その間、サルの主圧力であった同類闘争圧力は全く働いていない。しかし、忘れてならないのは、同類闘争圧力は働いていないが、極限的な生存圧力と、それ故の期待・応望の同類圧力は極めて強力に働いており、この強力な生存圧力⇒同類圧力こそが、観念機能と物的生存様式を生み出し、進化させてきたのである。

弓矢の発明以降、人類は洞窟を抜け出し、地上進出していきます。その後飛躍的進化を遂げ、生存圧力を克服しますが、大切なのはそれ以前の500万年もの間、逆境に次ぐ逆境に対峙し共認機能・観念機能を使い適応し続けてきた歴史だと思います。何度も移動し続けた人類の歴史は下記を参照してください。
●人類の拡散と観念機能の進化
人類の拡散と観念機能の進化①~猿人段階~
人類の拡散と観念機能の進化②~原人段階~
人類の拡散と観念機能の進化③~旧人段階~
人類の拡散と観念機能の進化④~新人段階 1~
人類の拡散と観念機能の進化⑤~新人段階 2~

以上まとめると、
・足の指の退化による安全な生活圏(樹上)の喪失…人類=カタワの猿
・想像を絶する過酷な自然・外敵圧力=生存圧力の増大
・直面する現実対象(過酷な自然)に対し、生存をかけた自然への期待・応望の試み
・自然に対する共認機能の作動(現実対象の凝視)⇒自然を応望すべき対象として精霊
 を措定
・人類固有の観念機能の原点(事実認識=科学認識の原点)
 観念機能の更なる先端化による生産様式の向上→弓矢の発明・生産/生存様式の進化

どうですか
過酷な外圧状況に適応するために、サル時代に獲得した「共認機能をさらに進化させたものが観念機能」なんですね。
だから頭を使うとは、万物(人だけでなく自然などあらゆる対象)に目を向け、みなと共認を得るために使うということなんです。
この認識があれば、頭の使い方がまったく変わってきますよね

List    投稿者 andy | 2010-02-03 | Posted in ①進化・適応の原理2 Comments » 

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コメント2件

 とも | 2010.10.02 19:28

顔料を血や獣脂や樹液に溶かすってよく思い付きましたね。
昔の人って賢い!

 クワガタ | 2010.10.04 18:25

壁画などの芸術は、目に見える意思伝達形態であり、直感的、普遍的な言語ともいわれますが、石器も同様なことがいえるのでしょうか。

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