2009-04-20
脳の「共感スイッチ」(2)~情報の氾濫は共感能力を阻害する?
さて、昨日の続きですが、今日は「共感スイッチ」「共認機能」の発達障害の危険性についての指摘部分を紹介します。
脳の「共感スイッチ」:情報の氾濫は共感能力を阻害する?
より引用
一方、この研究は、現在のメディアのあり方についての興味深い議論も引き起こした。研究者によれば、共感を呼び覚ます脳のシステムが作動し始めるまでには平均で6~8秒かかるのだという。研究者がこの事実をメディア利用の習慣と結びつけているわけではないが、この研究の報道は、『Facebook』世代がやがて社会的に好ましくない行動をとるようになるのではないかという憶測をあおっている。
メディアの中でもいろいろな種類があるが、映像によるニュース報道については、同情という感情が神経生物学的に短絡的になってしまうという可能性があるかもしれない。たとえば、エピソードが連続的に語られていくときは、場面が次々に切り替わる形で語られる場合よりも共感の度合いがはるかに高くなる、という既存の研究がある。
また、『Journal of Broadcasting & Electronic Media』誌に掲載された、タブロイド[扇情的な大衆紙]的ニュース形式についての考察によれば、矢継ぎ早で刺激的な、視覚的な語り口は、生理的な刺激を与え、見たことを記憶させる度合いを強めるが、これは本来の題材が面白くないものであった場合に限られるという。すでに興味を引かれている題材の場合、タブロイド風の語り口は認知的に過負荷となり、深く心に刻み込まれるのを妨げてしまうというのだ。
さて、まだまだ続きますよぉ~。
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脳の「共感スイッチ」(1)~「共認回路」の重要性
こん○○は。久々に生物史ブログに復帰させて頂きます、kawaiと申します。
と言っても、度々当ブログでも紹介される「なんで屋劇場~生物史シリーズ~」にはずっと参加していたので、今後はブログ上での追究にも参加しつつ、さらに生物・地球・宇宙といった根源的な追究を、みなさんと一緒に進めていける事をとても楽しみにしています。
宜しくお願いします!
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なんでや劇場「生物史から学ぶ自然の摂理」シリーズを振り返る
こんにちは。生物ブログの会員になりましたandyです。
生物について本格的に触れたのはなんでや劇場が初めてですが、毎回参加すると今まで考えもしなかった新しい認識が得られて、生命の奥深さ、そして未だ未解明な様々な現象に興味がそそられます
さて、生物史シリーズは3/29に一旦一段落しましたが、ここでとっておきのお知らせがあります 🙄
今までなんでや劇場に参加したことのある人、まだ参加したことがないけど興味がある人、
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『奇跡の脳』~右脳と左脳、そのマインドの違いとは??~
みなさん こんにちは
春 を通り越して 初夏 を思わせるような暖かい日が続いていますね
今日は、最近読んでとても面白かった本を紹介したいと思います 😉
それは コチラ
養老孟司さんが書かれた書評( コチラ)の中にもあるとおり
この本は女性の神経解剖学者が脳卒中を経験し、その体験を書いた本です
専門分野の病気を体験しただけあって、解説が詳しく文章も読みやすいものになっています
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生命観と観念パラダイム
ダーウィン :種の起源(※画像引用元→コチラ)
先日のなんでや劇場の議論を経て、生命起源や生物進化について、学者たちの間でもまだまだ分かっていないことが多いこと、素人であっても仮説思考力と論理整合性をもって追求することに大きな意義と可能性があることを再認識しました
また、突然変異説って何?総合説って何? で触れられていますが、現在の専門家における進化史観には様々な固定観念(や商売意図?)に基づく問題性もありそうですね。
今日は、生命(史)観の歴史的系譜について考えてみたいと思います
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様々なヌクレオチドの働き
なんで屋劇場に触発されて、生化学の基礎を勉強しようと、「トコトンわかる図解基礎生化学」と言う本を読んでいましたら、ATP・GTP以外のヌクレオチドの働きが出ていましたので紹介します。UTPがグリコーゲンを作るのに、CTPはリン脂質を作るのに使われているそうです。その他にも、エネルギー作り出す過程で働いている重要なヌクレオチドもあります。
面白そうだと思われた方は、応援お願いします。
生物の群れ(共生)の起源
画像はコチラからお借りしました。
MASAMUNEです 8) 。今日は生命原初を調べていたら、おもしろいことに気づいたのでそれをまとめます。
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「中心小体論」読んで見ました。
こんにちわ、arincoです。以前GADV仮説という著書を紹介しましたが、今回は、「中心小体論」という著書を読みましたので紹介します。当ブログでも別の方も一度紹介していますね。
世間では、いわゆる「トンでも本」と呼ばれる本ですが、「学者とは違った自由なアプローチ」、という意味では楽しく読めました。また、ただ、いかんせん文章が難解デシタ・・・・というか論理構成が不十分という印象です。仮説で始まり仮設で終わるという感じですね。なので論理構成は、無視(笑)して、切り口のみに注目してみました。
さて、どのような著書かというと、
「中心小体は始原生命体である!」
という仮説を高らかに提起した本です。
中心小体といえば、なんでや劇場でも細胞分裂の司令塔として位置づけられ生命誕生のかなり初期に作られたとされる物質です。異なるのは、「生命体」という位置づけではないという所です。しかし目の付け所は面白そう。
それでは、著者はどのような仮説の元に中心小体が始原生命体であるという事を仮説立てたのでしょうか?どうやらキーワードは「記憶」の様です。
興味を持ってくれた方は、ぽちっと押して、続きをご覧下さい。
コケ植物に中心体から葉緑体の過渡期をみる
桜が満開ですね~
今日は仕事で女子大に足を運んだのですが、満開の桜の下で女子大生が楽しそうにお喋りしている姿がとても華やかで、見ているだけでとても幸せな気分になった一日でした 😀 。
と、おじさんのような前置きはこれくらいにして、今回は植物にアプローチ 。
桜のように私たちの身近にある陸上植物に至るまでには、動物と同じように植物も進化してきました。陸上植物に至る進化の系譜を大まかに捉えると、藻類→コケ類→シダ植物→裸子植物→被子植物となります。水生で生きる藻類からはじまって、ジメジメしたところにいるコケを経て、陸上に進出していく姿は動物と同じですね。きっと植物にも逆境があったのでしょう。(どんな逆境なのか気になるけど。)
この水生から陸上へという進化の中で植物の構造も変化していきますが、細胞分裂や細胞内小器官の配置を司る中心体もその姿を変えていきます。生命誌ジャーナルにとても面白い記事があるので、それを基に紹介したいと思います。
被子植物の生殖とドングリのヒミツ
今回は植物の話です。
日本に限らず、世界中の広葉樹林の多くがブナ科の植物で占められています。今回は、ブナ科(=被子植物)の生殖システムから、その繁殖のヒミツを探ってみたいと思います。