2009-08-21
微生物から学ぶ生命の摂理 ~生命はその始原から共同体として存在してきた?~
カテーテルに生成した黄色ブドウ球菌のバイオフィルム
今週は、細菌、微生物関連のエントリーが続いていますね。
腸内細菌と健康の関係
抗生物質とプラスミド
プラスミドはどこからきたのか?1-プラスミドってなに?-
プラスミドはどこからきたのか?2-不完全な生命同士の遺伝子交換
真核生物でプラスミドがなくなったのは、なんで?
今日は、細菌の共同体「バイオフィルム」に着目してみます。
細菌=「単細胞生物」というと、その言葉のイメージから、一匹一匹が単独で生きているかのような印象があるかもしれませんが 🙄 ・・・・・、どうもそれは事実ではないようです
実は、自然界の細菌のほとんどは「バイオフィルム」に集まって生息しているらしいのです。
このバイオフィルムは、生命始原の存在様式、生命の摂理を考察する上で、極めて重要な示唆を与えてくれる現象だと思います。
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真核生物でプラスミドがなくなったのは、なんで?
真核生物でプラスミドがなくなった理由はこれまでにも、このブログで扱われてきました。
■プラスミドってなに?
原核→真核の進化に伴い細胞としての統合情報は格段に上昇し、DNAの長さもそれに伴い長くなっていったことと、細胞分裂の際に正確にDNAを分割する必要性が高まったことにより、核膜の中に収納する進化が生まれたと考えられる。
この結果、核膜外に存在するDNAの破片は酵素などにより分解され、より安定的にDNA情報を遺伝させる機能を獲得している。
初期真核生物であるアメーバ鞭毛虫:Naegleria gruberiが、rRNAを核の情報ではなくプラスミドから作っているとのこと。
ちょっとまだ飛躍ですが、核小体とは、もしかしたら、もとはプラスミド?かも知れません。
これらの認識に、前回の投稿で新たに提起された、プラスミド生命共同体説を加えると、生命進化の流れの中で、プラスミドがどのような変遷をたどったかが見えてきます。
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プラスミドはどこからきたのか?2-不完全な生命同士の遺伝子交換
プラスミドの特性(遺伝子の水平移動、ウイルスとの類似性、自己複製機能)を考えると、プラスミドの起源について、3つの仮説を立てることができます。
(プラスミドの特徴は前回の投稿をお読みください)
つ目は、『ウイルス起源説』
つ目は、『細胞内遺伝子の切れ端説』
そして つ目は、『生命共同体説』
果たして、どの仮説が論理整合性があるのでしょうか?
プラスミドの起源を辿る前に、まずはクリックお願いします
プラスミドはどこからきたのか?1-プラスミドってなに?-
写真はコチラから
前回の投稿では、プラスミドの性質を考えずに抗生物質を乱用するようになったため、多種との共生を破壊し、しかもそれに耐性をもった菌がふえていったという問題の提起がありました。
今回の投稿ではそのような動きをするプラスミドとはそもそもなんなのか?なんでプラスミドはなぜできたのか?その歴史的背景を探っていきたいと思います。
抗生物質とプラスミド
我々人類は、進化適応の方向を神経系の発達に舵を取り、その代りに免疫機能を共に発達させる事で適応していく道に居るのだが、ウィルス以上に深刻な問題がある。
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それは「抗生物質」の発明・乱用である。
腸内細菌と健康の関係
地球35億年といわれる歴史の中、腸内細菌などの菌は、「地球の生命誕生の時点から」の生き物です。私達人類は、地球の歴史から見れば、まだほんの一瞬の時を生きているだけの生き物なので、その全容を知ることは到底無理な話ですが、いくつか解って来ている事があります。そのなかでも重要なのは、「・・・・腸内細菌は人間の健康と深く関わっている・・・・」ということです。
1.「腸内細菌」とは?
2.人間と「腸内細菌」との関係(宿主・共生)
3.「腸内細菌」のいろいろ(有用菌・有害菌・日和見菌)
4.栄養成分の分解・消化・吸収と「腸内細菌」
を追求していきたいと思います 😀
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クラゲが刺すのはなんで?
画像は、山形 気ままブログよりお借りしました。
こんにちは。
盆休みも終盤★
みなさんは何をしてすごしましたか?
小さい頃、海に泳いでいてくらげに刺された思い出がありますが、なんでくらげって刺すんやろ~って思っていました。
さてさてそのなんで?について調べてみました。
セミは素数を知っている?
閑さや岩にしみ入蝉の声
これは松尾芭蕉が山形の立石寺で詠んだ有名な句ですね。
この句からどんな蝉の鳴き声を思い浮かべますか?
松尾芭蕉が実際に聞いたのは
「チーーーーーーーーーーー」
ニイニイゼミの大合唱です。
(句が詠まれたのが現在7月13日頃であることからニイニイゼミになるようです。)
蝉は夏の季語にもなっていて、日本人にとっては夏の虫といえばセミ。
今回はそんなセミの中でもアメリカ東部にいる13年や17年を周期に発生するセミの話しです。17年セミ(下写真)は土の中に17年いて、成虫になると2週間で死んでしまいます。
これらのセミはある地域には13年や17年に一度しか発生しません。
なぜ13年や17年なのでしょうか?
その数字が素数でもあったため数学者も巻き込んだ解明が進められています。
『蛍の光』は環境・人類を救えるか?
卒業式の歌のことではありません。夏の風物詩といえば、ホタル。以前はちょっとした小川があれば、その美しい光の乱舞を見ることができた日本人には馴染みの昆虫ですが、実はこのホタルの光、生物学だけでなく様々な分野で注目を浴び続けているのです。それは何故かというと・・・・・
その秘密は、クリックの後で
「日焼け止めクリーム」、何で塗るだけで防止できるの?
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暑い~日差し が降り注いでいますね
この日差しを受け止めている、最大の臓器は何だと思いますか
それは、「皮膚」なんです。
日光は、私たちの体には欠かせないものです
からだを温めてくれたり、カルシウムの吸収に欠かせないビタミンDの合成を活性化させたりしています。
だけど、当たりすぎると大変
日光の一部である紫外線はDNA に損傷を与えるなど細胞にとって害になるからです。
だから、生物は紫外線から自らの細胞を守るしくみを持っているのです。
人の場合、紫外線防御の方法のひとつが、いわゆる「日焼け」です。
実は「皮膚が黒くなる」という反応は、皮膚が紫外線からからだを守ろうとしてる証だったんですね!
ではでは、まずその「日焼け」の仕組みを簡単にご紹介 😀
いつも応援ありがとうございます