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クラゲが刺すのはなんで?

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画像は、山形 気ままブログ [1]よりお借りしました。
こんにちは。
盆休みも終盤★
みなさんは何をしてすごしましたか?
小さい頃、海に泳いでいてくらげに刺された思い出がありますが、なんでくらげって刺すんやろ~って思っていました。
さてさてそのなんで?について調べてみました。
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■刺すのはなんで?

くらげは、体の水分含有率が90パーセント以上で、体全体が軟らかく、無脊椎動物(=骨がない)、筋肉はあるので、食事のために身体を動かすことも、エサに近づくためだったり敵から逃げるためだったりの必要に応じて自分の力で移動することもできます。ただし、その移動能力は弱いので、潮の流れに逆らって移動することは出来ません。むしろ、潮の流れに身を任せながら広域を移動するという戦略をとりながら適応しています。その中でくらげに付着した生物に対して、刺して毒を注入させることで麻酔させるのです。

つまり、刺す理由は、天敵への攻撃、餌の確保が目的であったのです。

くらげもたくさんの種類が世界には生息しています。

1.刺胞動物
3億年前からの大昔から地球上に生活しているとされている。毒をもつ刺胞細胞により天敵への攻撃、餌の確保を行う。刺胞動物の認識機能 [5]

(1)鉢クラゲ類 ミズクラゲ、アカクラゲ、エチゼンクラゲなど
(2)立方クラゲ類、尤も進化した種類でアンドンクラゲ、ハブクラゲなど。特に感覚器が発達して網膜の備わった眼もあります。
(3)ヒドロクラゲ類 尤も原始的な身体。カツオノエボシ、マミズクラゲ、カギノテクラゲなどがいます。

ヒドロクラゲ類:2700種、鉢クラゲ類:200種、立方クラゲ類:20種

2.有櫛動物
粘着細胞により餌の確保を行う。
(1)クシクラゲ類 カブトクラゲ、オビクラゲ、ウリクラゲなど

クシクラゲ類:143種
くらげの分類次のサイトで詳しく紹介されています。
クラゲの分類について [6]

■『毒がない・刺さないクラゲ(タコクラゲ)』幻想的すぎて刺激的すぎる、クラゲの大群と泳げる湖、パラオ [7]

>基本的に、クラゲは外敵から身を守るために刺胞と呼ばれる毒針を持っているのだが、ジェリーフィッシュレイクのクラゲたちは、外海から隔たれた湖で、外敵が全く居ない生活を何千年もしているうちに、身を守る棘が退化してしまったと言われている。だからここのクラゲは完全に無毒で、刺される心配なくむにゅむにゅしたりもふもふしたりできるそうなんだ。すごいな。

■『刺胞細胞+体内の共生藻によるエネルギー生成を行うクラゲ』
刺胞動物には、刺胞を使ってえさを捕らえるのみならず、体内に共生藻を持ち、その光合成エネルギーに頼って生きているクラゲもいます。 サカサクラゲがその1つです。 褐虫藻はサカサクラゲの組織の中で光合成を行い、盛んにエネルギーを作り出します。 クラゲはそのエネルギーを利用して成長し、一方で褐虫藻はクラゲの呼吸で生じた二酸化炭素を光合成に利用し、増殖します。 暖海に住む、ネクチクラゲの仲間、タコクラゲ、ムラサキクラゲ、サカサクラゲなどで見られるといわれています。
 

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