2008-09-05
進化系統樹作成の根拠となっているDNA解析ってどんな手法?根拠は何?
どうも、雅無乱です。
先月のエントリー“現代人は、たった15万年前にアフリカにいたわずか数千の母集団から始まった”の議論の根拠となっている、遺跡から発掘される人骨から抽出したDNAを解析して系統樹を作成する手法について、「いったいどんな手法?」「どんな考え方?」「系統樹をつくれる根拠は?」「それってホントにあてになるの?(科学的なの?)」という質問を受けたので、あらためて調べてみた。
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原核生物の細胞分裂
画像はコチラからお借りしました。
生命定義の一つに「自己複製」があります。細胞分裂は、その壮大なテーマの重要な要素。原核生物の細胞分裂は、まだ未解明な点が多いようですが、現在わかっている内容をまとめてみたいと思います。原核生物は、非常に種が多く、多岐に進化しているため、一番研究が進んでいる大腸菌ではじめます。
イントロンの起源について、ある仮説より
イントロンの起源に入る前に前に、まず、今まで調べた中で、イントロンの役割及びメリットを整理してみます。
○イントロンから核小体低分子RNA(snoRNA)が生まれる。(リンク)
これは、驚きでした
○遺伝子組み換え時にアミノ酸配列情報が壊される確率が下がる。
イントロン部分で遺伝子組み換えが起こると、もとのアミノ酸配列は破壊されない。
○多くのタンパク質合成を可能としている。
選択的スプライシングが可能であり、エキソンの組み合わせにより多くのタンパク質の
合成が可能。
○結果的に、トランスポゾンやウイルスの侵入からDNAを守っている。
タンパク質合成に直接関係しないイントロンが多くあることにより、レトロトランスポゾンや
外部から侵入 するウイルスによるタンパク質合成情報の破壊確率が低下する。(以上、リンク)
では、イントロンは、どのように真核生物の中に入ってきたのでしょうか?
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中心体から生命の基幹システムを探る(仮説)
こんにちは、NISHIです。
今日は先日の記事に続いて、中心(小)体に関して書きたいと思います。(中心体と中心小体の関係は、先日の記事を参照して下さい)
先日の記事でも扱われているように、中心体は細胞分裂時に、染色体を分割する役割を担っており、細胞分裂の鍵を握っています。
このことから考えても、生命の基幹システムを探る上で中心体を追求することは、非常に重要ですが、今現在のところ、生物学界でも詳しいことは解っていません。
中心体を追求する上で、何かとっかかりはないか?と思っていたところ、るいネットで一緒に生物史を追求している認識仲間から、「中心小体論」(六法出版社 竹内美継著書)と言う本を紹介されたので、早速読んでみました 😈
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中心体の基礎知識
今日は中心体について基礎知識を簡単にまとめてみようと思います。
なんでいきなり中心体?って感じた方もいらっしゃるかもしれませんので、まず初めに中心体を調べる目的について簡単にお話します。
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サルはマネしない!?
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初エントリーMASAMUNEです。
「サルマネ」ってよく聞くんですが、サルにとってマネは簡単にできるものじゃなくて訓練しないとできないらしんです。
しかも、マネする機能を強化することによってヒトは知能進化したのではないか?とさえ言われています。
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変異転写を促すHMGタンパク質
外圧変化がどのようにしてDNA変異を引きこすのか?を調べているうちに、面白い記事を見つけました。
DNAに結合しているHMGというタンパク質が、DNAの変異を促すスイッチの役割を果たしていることが発見されたのだそうです。
<リンクより引用>
今日は、その記事を手がかりに、変異転写の謎を考えてみたいと思います。
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小さなRNAの多様なはたらき
今日は、RNAの不思議なはたらきについて探究してみたいと思います
こちらのエントリーもごらんくださいね。RNA入門としておすすめです
※RNAの不思議① ~基礎知識編~
※RNAの不思議② ~詳細追求編~
RNAと言えば、DNAから遺伝情報を読み取って・・・タンパク質を合成する、つまりセントラルドグマ「DNA→RNA→タンパク質」を思い出しますが、RNAのはたらきはそれだけではありません。
セントラルドグマに登場するRNAたち以外にも、細胞内で重要なはたらきを行うRNAがたくさん存在しています 😀
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性染色体のそもそもの役割【仮説】
ヒトの染色体は22対44本の「常染色体」と1対2本の「性染色体」が集まったものであり、これは哺乳類においては同様の構造である。それ以前(爬虫類等)には「性染色体」と呼ばれるものは無い事から、なんらかしかの変異が哺乳類の時点で起こった事が予想される。
はたしてこの変異は進化と呼べる適応的なものなのか?劣化した方向に向かっているものなのか(∵ヒトのY染色体は1000年後には無くなると言われている)?その疑問は染色体の歴史構造に遡らなければ分からない。そして性染色体のそもそもの役割って何なのか?という追求になる。
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Y染色体とトランスポゾン
以前この生物史ブログで、Y染色体が変異を担う闘う遺伝子であることが紹介されていました。実際に、人のY染色体は、相同染色体であるX染色体に較べて遺伝子数が非常に少なくなっています。相同染色体は進化的には同一の祖先に由来する染色体であり、今から3億年ほど前、X染色体とY染色体がまったく同じ染色体だったのが、進化の過程でY染色体は遺伝子数を減らしてきたと考えられています。
この画像は「ヒトとチンパンジーで差の大きいY染色体、詳細に解析される!」よりお借りし編集しました
X染色体とY染色体を較べると、遺伝子数はX染色体1,098に対しY染色体は遺伝子数78、塩基対数はX染色体1億6,300万に対しY染色体は5,100万と圧倒的に少なくなっています。(ウィキペディア染色体より)
また、Y染色体は回文配列を数多く含み、そのために同一染色体内で高い頻度の組み換えを起しているようです。既存のヒト集団内でMSY(人Y染色体の男性特異的領域)回文配列の変動を解析すると、ヒトで腕対腕の遺伝子変換が再三起こったことを示す証拠が得られ、最近の進化の過程では、新生児男子1人あたり平均して約600ヌクレオチドでY-Y遺伝子変換が起こっているそうです。(Nature the Ychromosomeより)
それではY染色体はどのようなシステムで、遺伝子変異を担っているのでしょうか。続きを読む前に応援もお願いします。