2008-10-16
原核細胞分裂面の決定機構 Min蛋白質
今日は、原核細胞分裂面の決定機構 Min蛋白質について紹介します。
分裂形成を担うZリングについては以前紹介しました。
そこで、原核細胞の細胞分裂面はどのようにして決定するのか?
この課題に対して近年研究が進み、大腸菌がモデル生物として詳しく研究が進められていますように、始めは大腸菌のmin変異(mini cell)の解析から始まりました。
つづきをどうぞ。
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核小体の機能~RNA系の重要性

核小体では、リボソームはタンパク質の製造工場であり、この核小体は哺乳類の場合、卵子由来(母親由来)であることが、本ブログ「RNAワールドの名残り?核小体とはどういう組織か」で紹介されています。
今回は、この核小体が卵子由来であることを、今年の2月に発表された論文より、哺乳類の受精卵での核小体の機能を紹介します。
この研究により
ミトコンドリア・・・卵子由来(1974年)
中心体・・・・・・・精子由来(1976年)
核小体・・・・・・・卵子由来(2008年)と有性生殖での卵子・精子の役割が一つ解明されました。
では、この卵子由来の核小体は、どのような機能を持っているのでしょうか?
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上図は、こちらからお借りしました。
原核細胞の分裂制御機構 ~群による外圧適応~
画像はクオラムセンシングについて コチラからお借りしました。
左図:細菌密度が低い状態ではオートインデューサー(青)濃度も低く物質産生が起こらない
右図:密度が高くなると(青)濃度も上がってクオラムセンシング特有物質(赤)が産生
原核生物の細胞分裂について投稿が続いています。今回は分裂開始の条件が何かあるのではないか?と考え探索しました。原核細胞の分裂制御機構に関する内容をいくつか見つけたので紹介したいと思います。
小さなRNA~変異と安定の不思議な仕組み
今日は、生殖細胞と小さなRNAの関係について考えてみます。
そして・・・
生物において、外圧による変異とその転写はどうなっているのか?
また、そのプロセスにおけるオスとメスの役割は?
こうしたテーマに迫っていきたいと思います
こちらのエントリーもごらんくださいね。
小さなRNAの多様なはたらき
小さなRNA(続編)
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精子の乳母!?『セルトリ細胞』の役割って??
こんにちは
最近、当ブログでの生物史の追求 に加わらせてもらったyukieです
今日は、昨日の記事 変異転写の仕組み(仮説の中間整理) の中の仮説
>★体細胞の変異情報は生殖細胞(精子)にどのように伝えられるのか?
(精子の育て役と言われるセルトリ細胞がその役割を担っているのでは?) <
に登場する 『セルトリ細胞』 について調べてみました
実はこのセルトリ細胞…
なんと精子の 乳母 らしいのです!!
図はWapedia セルトリ細胞からお借りしました。
( 図で言うと、
がセルトリ細胞にあたります)
詳しくは ぽちっ と押していただいてから、続きへどうぞ
変異転写の仕組み(仮説の中間整理)
性染色体・性決定因子のそもそもの役割って何?
変異転写を担っている可能性が高いのでは?
という問題意識でこの間調べてきたことを中間整理してみます。
<DNA(赤色)に結合する転写因子(青色):ウィキペディアより引用>
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miRNAの遺伝子制御ネットワーク
masamuneです 8) 。
今日は最近研究者の中で熱い視線をあびている(らしい)miRNA(microRNA)について紹介したいと思います。
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細胞周期とヌクレオチド生産の関係
この画像は臨床研の「ゲノムの動態解析と細胞機能の制御」からお借りしました。
上の画像は細胞周期を示していますが、細胞は活動状況によって、以下の3つに分けられます。
①細胞の現状を維持しているだけで物質生産や分裂を行っていない状態。
②タンパク質などの物質を生産している状態。
③DNA複製を行っている状態。
例えば、免疫細胞は日常的に休眠状態にあり(①の状態)、それが抗原が入ってきて指令を受けると、細胞分裂して数を増やしたり(③の状態)、抗体等のタンパク質を盛んに生産したりします(②の状態)。
細胞の活動が活発となり、RNAやDNAが必要になると、その原料のヌクレオチドが必要となり増産されます。その仕組みはどうなっているのでしょうか。
実は細胞の活動状況によって、ヌクレオチドを増産する仕組みは違っているのです。どうなっているのか興味をもたれた方は応援もお願いします。
原核生物におけるDivIVAの役割(2)
まずは、前回投稿した記事( http://www.biological-j.net/blog/2008/10/000575.html )の原文に添えられていた顕微鏡写真をご覧ください。
【図3】
RacAの細胞極への局在はDivIVAによる。蛍光顕微鏡検査法写真で示しているのは、胞子形成時にRacA-GFPを合成している系統(SB272)(A)、MinD(SB314)(B)の変異体がRacA-GFPを合成している系統、およびMinDとDivIVA(SB319)(C)の変異体がRacA-GFPを合成している三つの系統である。
一番左の列は、細胞膜がFM4-64(赤)で染色され、蛍光を発している。 二番目の列は、RacA-GFP(緑色)の蛍光を発している。 三番目の列は、一番目と二番目とを重ねたもの。 そして、第四列は、FM4-64、RacA-GFP、およびDNAをDAPI(青)で染色し蛍光を発している三つを重ねたものを示している。なお、(C)の赤い線は細胞極を、白い線はRacA-GFP増殖巣の位置を示す。
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原核生物におけるDivIVAの役割(1)
9/20に書いた「原核細胞分裂時のDNA分配について」( http://www.biological-j.net/blog/2008/09/000569.html )記事中で紹介した原文( http://www.sciencemag.org/cgi/content/full/299/5606/532 )中の「DivIVA」に関する部分について和訳を試みたので掲載します。「DivIVA」は、真核細胞で言うなら中心体に相当する位置にあり、原核生物の細胞分裂を司っている可能性があります。
「DivIVA」の役割が少しずつ見えてきました。
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