2009-12-03
遺伝子の共同体~進化の歴史は共同性の塗り重ね
前回の「生物はいつから群れを作るようになったの?」では、一匹で「ウニョウニョ」していると思われている単細胞生物が、バイオフィルムをつくり身を寄せ合い、お互いに情報を交換しながら必死になっ生きていることが分かりました。
人類、サル、動物、多細胞、単細胞、全ての生物が、共生体・共同体=群れとして適応・存在しており、群れるのは生物の摂理だと言えるでしょう。
ここではよりミクロに見ていき、生命の誕生と進化に非常に大きな役割を果たしている物質「遺伝子」がどのような摂理にもとづいて機能しているか学んでみたいと思います。
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『実現論.前史』ってなに?
みなさん、こんにちは。
今回からシリーズ物として、『実現論.前史』の紹介記事を毎週投稿していきます!
生物に興味のある学生・社会人有志の集まりで、『実現論.前史』を教科書として勉強しつつ、そこでの気付きや新たな疑問点なども合せて紹介して行くので、当ブログの読者様からも多様な意見や質問コメントを期待しています。
まずは、実現論の紹介から。
進化の歴史は、「ニッチ」の連続④ ~両生類⇒爬虫類~
進化の歴史は、「ニッチ」の連続③ ~淡水魚から肺魚、肺魚から両生類~で紹介した通り、生物は海から両生類として陸上で生活できるほど進化するまで、信じられない ような過程があったことが分かりました。
その後、爬虫類・哺乳類への進化は、①両生類→爬虫類、②両生類→哺乳類と、実はいずれも両生類からの進化過程なのです 😮
両生類まで進化してきた生物ですが、それ以降も、もはや絶滅か と思われるほどの様々な逆境に遭遇してきました
しかし、驚くべき方法で、進化を重ねてきました
わたしたち哺乳類までの進化の過程は、ホントに厳しいものであり、絶滅しなかったことが奇跡だということを痛感できるような、ドラマが展開されています 😮
是非、進化過程を一緒に見ていきましょう。
まずは、①両生類→爬虫類までの過程です。
カコプス(両生類)
両生類の中でもっとも地上生活に適応した。
画像はこちら(→古世界の住人)からお借りしています。
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生物はいつから群れを作るようになったの?
みなさん こんにちは
前回の 「動物が群れを作るのはなんで?」 では、
動物における「群れ」は外圧に適応する上で不可欠な要素であること、
そしてサル・人類の集団形成の意味について見てきました。
今日は、動物の「群れる機能or本能」は、生物史のどの段階まで遡ることができるのか考えてみます。
脊椎動物の系譜を遡って・・・哺乳類→両生類→魚類と見ていくと、特殊環境下に置かれた場合を除いて、通常は(規模の大小の差はあれ)「群れ」を形成していることが分かります。
では、もっと前はどうなのか?
考えてみると「多細胞生物」という存在様式自体、「細胞の共同体≒細胞の群れ」の構造をとっています。それぞれに機能分化した細胞同士が集まり調和的に機能することによって身体生命が存続されるわけですから。
こう考えると、生命進化の歴史において「群れ≒共同体・共生体」という構造は、非常に深い次元に存在することが分かります 😉
では、多細胞生物よりももっと前・・・単細胞生物はどうなっていたのでしょうか?
「単細胞生物というくらいだから、 こんな感じで自然界では一個一個自由勝手に動いているんだろう」と思いますか 🙄
画像はコチラよりお借りしました
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進化の歴史は、「ニッチ」の連続③ ~淡水魚から肺魚、肺魚から両生類~
生物の進化史を紐解き本来のニッチを探る今回の【進化の歴史は、「ニッチ」の連続】シリーズですが、まず前回をザッとおさらい
海水魚はエンドセラスによって浅瀬へ追い込まれ、海水から淡水へと環境が変わり、生きていけないような大逆境から3つの大進化を遂げました
それが
①ミネラル分を貯蓄する為の骨
②淡水が入ってくるのを防ぐウロコ
③淡水を排出するための腎臓の発達
の3つでしたね 😀
こうして淡水に適応し生きることが出来る状態になったにも関わらず、その中で小進化を遂げた淡水魚を食べる肉食淡水魚(=淡水魚を食う淡水魚)の出現により、逃げなければならない淡水魚は川の上流へ逃げる方法を取ったのです
それでは、ここから本題へ移りましょう
上流へ行けば行くほど、これまで当たり前にあった物が少なくなります
さて、何でしょうか
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パンダの苦労話~体は肉食なのに草食!~
生物の進化の適応方法って、ほんと多彩
という事例を紹介します 😀
今日は、パンダです。
パンダって、ゆったりのんびり暮らしていているようにみえますが、進化過程をみていくと、実は「苦労人 」 だということが分かります 😀
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動物が群れを作るのはなんで?
『収束と統合、可能性収束の論理6-因果関係と収束関係(実現関係)』
『収束と統合、可能性収束の論理7-先端機能と根源機能(下部意識は成功体験の塊)』
生物の進化(適応)の歴史は『逆境⇒どうする?⇒可能性収束⇒新機能の実現』の数十億年にわたる塗り重ねであり、これは単細胞の時代から現在の我々に至るまで、生きとし生けるものを貫く摂理です。
まさに「収束と統合とは生きているという状態そのもの」 なのです。
これから数回のエントリーで、この収束と統合=適応を実現する「⇒」(可能性収束と実現の矢印)のメカニズムについて考えてみたいと思います。
生物の適応とは、あくまで「種としての適応」を意味します(仮に個体だけ生き延びても、種として生命を繋ぐことができなければ、生物としては意味がない)。生物の第一原理は、種の存続であるとも言えます。そうであるならば、「種として同類が群れ(集団)を形成すること」は適応上重要な意味を持つはずで、可能性収束を促進するキーになっている可能性が高いと思われます。
今日は、動物における「群れの作用」に注目してみます。
収束と統合、可能性収束の論理7-先端機能と根源機能(下部意識は成功体験の塊)
「収束と統合、可能性収束の論理6」では、生物進化の歴史を貫く実現の論理について学びました。そこで重要だったのは、収束関係の二重矢印でしたね。
『原因→逆境(不全)⇒どうする?⇒可能性収束』(→:因果関係の矢印 ⇒:収束関係の矢印)
生物進化の歩みは全て、単なる因果関係ではなく、『逆境⇒探索⇒可能性収束⇒新機能の実現』という収束関係(実現関係)の連続です。
では、人類の進化の歩みはどうなっているのでしょうか。人類は動物段階に獲得した本能機能に加えて、サル段階で獲得した共認機能、人類段階で獲得した観念機能を持っています。この三つが上手く連携することで人類の進化は実現します。
もっと詳しく知りたいと思われた方は、続きを読む前に応援もお願いします。
進化の歴史は、「ニッチ」の連続② ~海水魚⇒淡水魚~
生物進化の過程を知る事でニッチは何なのかがよく分かります。
そこで、今回は生物の【海水魚⇒淡水魚】の進化過程を見ていきたいと思います
さて、生物の歴史を遡る事4.8億年前
生物が海中にしかいなかった時に魚類は登場しました
この時の魚はアランダスピス 体長は ㎝程度で地面を這って海底の泥の中の微生物を口ですくって食べる、といった大人しい生き物
しかし、そんな緩やかな生活にも影が
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収束と統合、可能性収束の論理6-因果関係と収束関係(実現関係)
生物史を読み解くには『収束』という概念がキーとなります
同時に、現実の人間関係、仕事関係、社会関係において何かを実現していく上でも非常に重要な概念装置となります
ところで、少し前からでしょうか? ビジネス本などで「図解」が流行しています。「問題を発掘するため」「様々な視点で考えるため」「分かりやすく伝えるため」などの効用が説かれています。それはそれで有効なのですが、その図解手法には欠陥もあります。
図解化においては、「矢印(→)」が思考法そのものとして決定的に重要なわけですが、一般的な図解法の矢印(→)は「因果関係:原因→結果」「時系列:過去→現在→未来」「モノや情報の移動→」といった表現しかありません。
単純な状況整理であれば、因果関係:こうだから(原因)→こうなった(結果)で事足りることもありますが、現在のように外圧や人々の意識潮流が目まぐるしく変化する状況下では、単なる因果関係だけでは、答え=実現可能性を導き出すことはできません 🙄
そこで重要になってくるのが「収束関係(実現関係)」という思考ベクトルです
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