2011-06-04
福島原発事故~海外メディアはどう見ている?【5】
~主要国の原発事故後の原子力政策~
図は、九州電力よりお借りしました。
現在、原子力発電所は、世界の31カ国で保有しており、今後も多く地域で建設が計画されています。
保有している国は、日本や欧米など、の先進国です。その中でも偏りがあり、日本はかなり多くの原発を保有していることがわかります。
これに対して、その他の途上国はほとんど普及していないというのが現状です。
今回の原発事故を契機に、その危険性が露わになったことから、多くの国で原発政策の見直しが進められています。
以下に、主要国の事故後の原発政策について、紹介します。
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今週の福島原発(5/25~5/31)・・・爆発の可能性は?/汚染水はどうなる?/IAEAって?
今週は、G8サミットで菅の自然エネルギー公約(→ただの思いつき)、海水注入中断をめぐるドタバタ(→責任の押し付け合い)など、政治的な動きというか、政治的なガタガタが際だちましたが、その間も福島原発事故は現在進行中です。
※ふくいちライブカメラ
※3号機付近、IAEA視察 5/27東電発表資料
<今週の福島原発の動き>
5/25 IAEA調査団、本格的な調査開始、事故対応検証が目的
3号機 重要な配管損傷の可能性
1・2号機 格納容器に穴か、1号機原子炉建屋 許容濃度の18倍
5/26 “海水の注入 継続していた”
汚染水減らず 追加の移送検討、汚染水 移送先の施設内で漏出
1号機の窒素注入 また止まる
5/27 IAEA 福島第一原発を視察
1号機 作業員入り汚染水調査
移送先で汚染水漏出 監視強化
5/28 1号機、汚染水の水位計設置、プール冷却工事開始
汚染水“雨で流出のおそれ”
汚染水処理費用 531億円(?)に
5/29 5号機の冷却ポンプが故障し温度上昇、予備ポンプへ交換
大雨・暴風で冷却作業に影響ないよう対策
燃料プール 安定的冷却へ前進
宮城・茨城沖 海底に放射性セシウム
5/30 東京電力、雨のため屋外で行う予定の一部作業を中止
1号機建屋の地下水も高濃度
2号機取水口付近 530倍、2号機 濃度高く水蒸気も充満
原子炉冷却 風雨に備えて対策
5/31 汚染水の水位上昇 対応を検討
5・6号機取水口付近 油漏れ
海水汚染抑制 浄化装置設置へ
2号機プール冷却装置稼働へ
状況認識としては、、、
核燃料冷却は継続されており、核燃料プールに関しては一定順調に進捗しているが、1~3号機の原子炉に関してはメルトダウン、圧力容器・格納容器とも損傷して(穴があいて)燃料が漏出していることから、冷却方法の目処が立っていないと想像されます。
京大小出氏などは、1号機は燃料が格納容器も(建屋も)溶かして地下にめり込んでいっていると推測し、東電の示す「循環注水冷却」は容器が壊れている以上不可能、石棺方式に言及しはじめているようです。
また、先週の報告でも触れましたが、増え続ける「汚染水」の問題、地下水汚染や海への流出が大きな問題となっています。
今日はこれらのトピックから気になる点を調査してご紹介します。
1.爆発の可能性はあるのか?
2.これからの季節、雨が増えるとどうなるのか?
3.汚染された地下水はどうなるのか?
4.IAEA調査団の来日の目的は?
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「放射性物質の拡散予測」シリーズ4 ~海に流出した放射性物質はどこへ向かうのか?
前回の記事では、大気中の放射線量の拡散予測を行いました。
今回は、海への拡散に焦点を当てます:-)