2022-07-02

観念回路の形成過程⑪~言霊の事例紹介2~

現在、初期人類の観念回路の形成過程を追求中。

前回投稿に引き続き、言霊(万物の背後にある波動のエネルギーを「精霊」として措定したものを音声で表現)の事例を紹介します。

 

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①爆発、あるいは突然現れるもののエネルギーと一体化するP音、B音(パ、バ行音)

爆発、破裂、パッと、花(古代には、ぱなと発音した)、転じて、美やbeutyのBもおそらく関係しています。
ある季節に、ある時、突如として現れる「開花」の現象、そのエネルギーを、火山などの爆発のそれと同列にとらえてもおかしくないです。

 

②揺らぎのエネルギーと一体化するY音(や行音)

Y音を偶数拍に使った擬態語には、例えば、「ヒヤヒヤ」「スヤスヤ」「ソヨソヨ」などがありますが、これらは全て、エネルギーの”揺らぎ”の様相を示しています。様々な”揺らぎ”の状態を示すがY音。

例えば、ヒヤヒヤの揺らぎは、まさに熱量(エネルギー)の揺らぎです。「ヒリヒリ」だとひたすら熱いが、「ヒヤヒヤ」だと熱かったし、冷たかったりする。あるいは気持ち(これもエネルギー)の揺らぎ(「ex.危なっかしくてヒヤヒヤした」)にも使われるが、この場合も緊張と緊張緩和の揺らぎを表しています。

 

③エネルギーに充ちている(充実感)様相やそのエネルギーの確かさと一体化するT音(タ行音)

前回扱ったS音はエネルギーの流れと一体化した音でした。例えばサラサラ、スルスル、ソロソロなど。

これをT音に換えるとどうなるか?「タラタラ、ツルツル、トロトロ」と粘り気や濡れた感覚がここに加わってくる。
T音を発音する時、舌が膨らんで、弾け、たゆたうので、粘性を感じし、舌が膨らむので、充実感や確かな手ごたえがする音だこのエネルギーの充ちている様相や、その確かにそこに在るエネルギーを表現したのではないでしょうか。

 

他にもN音、M音、R音の子音、そして、夫々の母音も、固有のエネルギーと一体化して表現した物と思われます。

 

ちなみに、S音の例でいえば、streamもstormも流れエネルギー=Sを持っていますが、それぞれに違うエネルギーも持っているだろうから、それをSに連結して新しい言葉が分岐、生成されていったと思われる。

現代では言葉は記号やラベルのようのものとして意識されているが、このように事物に内在する(背後にある)本質エネルギーを抽出した様態詞(形容詞)の連結体として始まったのではないでしょうか。

このように、擬態語や擬音語が特に多い日本語というのは、言霊を表現するのに適した言語だということにも気が付きます。
初期人類の観念回路の形成過程を紐解くヒントは、実は日本語の成立過程にもあるのかもしれません。

 

※参考
〇「ことば」は、事物群に内在する(背後にある)本質エネルギーを抽出した10数種類の様態詞(形容詞)として始まり、エネルギー抽出連結を繰り返して後、名詞を生成した。リンク
〇日本語はなぜ美しいのか/黒川伊保子著

List    投稿者 tuti-nor | 2022-07-02 | Posted in 4)サルから人類へ…, ①進化・適応の原理No Comments » 

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