2022-03-25

【番外編】生体エネルギーとは何か?②~動物内の光合成の可能性⇒クロロフィルとヘモグロビンは相互に転換する?~

前回記事では、オランウータンは年中飢餓状態なのに、性のエネルギーや未知追求に収束しているのはなんでなのか?という問題提起をしました。

その中で、エネルギーは決して食物からだけでは無く、「太陽エネルギー」も利用されているのでは?という観点から、そもそも生体エネルギーの不思議を追求しています。

以前、食物から接種されるカロリーだけでは、生体のエネルギー消費は辻褄が合わないことは、下記のエントリーでも指摘しました。

【番外編】「エネルギーは栄養物からしか得られない」のは本当?

大人一人が必要とするカロリーは一日当たり2500kcalと言われています。
しかし実際は6℃の気温で体温を36℃に保とうとすると、一日約6万kcalという桁違いのエネルギーを必要とするのです。このエネルギーを我々は一体どこから得ているのでしょうか?

以上の観点からも近代栄養学では全く説明ができないのです。
☆「エネルギーは栄養物からしか得られない」という近代栄養学の考え方の方がむしろ事実に反しているのではないでしょうか?

それに対して様々な現象から見て、仕組みは未解明ですが、食べ物なしにエネルギーや栄養を作り出す可能性のある方法はいくらか考えられます。

・光合成
植物は光合成によって二酸化炭素と水と光だけで、ブドウ糖(栄養物)を作り出しています。
光合成に使われる葉緑体(クロロフィル)と、血液中のヘモグロビンは、中央の金属が違うだけでたんぱく質の構造はほぼ同じであることが分かっています。
この二つの金属タンパクは相互に転換することができる可能性があるのです。
つまり動物も光合成を行っている可能性があります。

・窒素固定
同じく植物は根粒菌を使って、窒素固定(空気中の窒素を取り入れアミノ酸の原料とする)を行っています。これも体内の腸内細菌が行っている可能性があるのです。

・手当て
痛いところに手を当てると、痛みが和らぎます。

・体温維持
体温であれば電磁波によって、体内の水の振動を激しくさせ体温を上げる仕組みがあると考えられます。(電子レンジと同じ仕組み)

・元素転換(常温核融合)
など、食べ物以外からエネルギーを生み出している事例は多々あるのです。

 

今回は、上記の説を繋げて考えてみた場合、どのような仮説が出せるのか?検討してみます。

 

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■1.光エネルギーを取り込むことによる「熱エネルギー⇒細胞活性化⇒ATPの創出」か?

生体の体内の化学反応はすべて電子のやりとり。だとすると、エネルギーとして電子を取り込み増幅している可能性がある。
ちなみに、ドーパミン等の駆動物質が分泌されると体温があがる=血流が上がり、養分と酸素が運ばれ、ミトコンドリアが活性化し、ATP(アデノシン三リン酸)を創る。
つまり、太陽の光エネルギーを取り込んで、体内水分子の振動によって体温が上がる→熱が筋肉の収縮などの運動⇒ATPの創出ということか?

ATP(アデノシン三リン酸)とは、生物に必要不可欠なエネルギーの供給源です。 植物もバクテリアも、全ての生物はこのATPという小さな分子をADP(アデノシン二リン酸)とリン酸に加水分解することで生まれるエネルギーによって活動しています。

リンク

 

■2.「腸内細菌中の窒素固定菌がアミノ酸を創り出す」⇒「ヘモグロビンのクロロフィルへの転換による光合成」?

では次に、その化学反応によってATPが与えられるとして、その栄養=材料は何か?

生体内で元素転換しているとしても、原始的な微生物がやっている可能性が高い。
⇒腸内細菌中の窒素固定菌が空気中からN2を取り出し、アミノ酸を創り出す?

この作用を行う仕組みとして考えられるのも、光のエネルギー利用。つまり光合成。
例えば、植物は光合成によって、二酸化炭素を水と光で、ブドウ糖(栄養物)を作り出す。
葉緑体のクロロフィルと赤血球のヘモグロビンは、実は分子構造がそっくりで、中心の金属がMg(マグネシウム)なのかFe(鉄)なのかの違いだけ。

下記の千島学説(※リンク)では、Mg(マグネシウム)とFe(鉄)は、より原始的な細胞器官から進化し分化したと言われている。

千島喜久男博士の「腸管造血・細胞可逆説」とケルブランの「生体内原子転換説」。
この二つの学説は接点がある。千島学説は細胞レベルの転換、ケルブラン説は原子レベルにおける転換であるが、どちらも「可逆的変化」ということを基本にしている点にある。

動物の血液のなかのヘモグロビンと、植物のクロロフィルとは、その化学構造式は酷似している。ヘモグロビンの中心が鉄で、クロロフィルの中心がマグネシウムであることが主たる違いで、両者とも4つのピロールリングが結合していて、単なる偶然の類似ではなさそうである。葉緑素と血色素、すなわちクロロフィルがヘモグロビンに転換するということが理解できれば、草食動物が草だけを食べていて、あの巨大な肉体を形成していることの謎が解ける。
Mg(12) + 2H(1) → Si(14)
Si(14) + 4Li(3) → Fe(26)

千島学説「腸管造血・細胞可逆説」とケルブラン「生体内原子転換説」の接点

 

多細胞動物のうちで最も下等な海綿動物のカイメンは、植物性プランクトンのクロレラと共生しているが、光合成ができるクロレラがカイメンと共生する必要は無く、これはカイメンの一部の細胞がクロレラに変化した可能性が高いのではないかと考えられる。したがって、クロロフィルとヘモグロビンは相互に転換しうる可能性は高い。少なくとも共通祖先は同じである。

軟体動物では、酸素の運び手として、Cu(銅)→軟体動物(青色の血)やZn(亜鉛)を使っている者もおり、少なくとも金属は代替可能であることを示している。
千島学説(※リンク)は、赤血球から細胞内小器官の集合によって、赤血球が生み出され、その赤血球からまた体細胞に変わるという説であり、その際にヘモグロビンは細胞内小器官に同化していくということらしい。ミトコンドリアに吸収されるのか?
光合成と細胞内呼吸はちょうど反対の反応であり、電子のやりとりをFe2+⇔Fs3で行っているところから見て、その可能性が高い。

今回の検討はここまで。まとまりはついていないですが、次回も生体エネルギーについて検討していきます。

List    投稿者 tuti-nor | 2022-03-25 | Posted in ①進化・適応の原理No Comments » 

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