2011-07-23

■ 「みんなが知りたい!原発と生物シリーズ」~プロローグ

前回の記事で計12回続いた「放射性の内部被爆シリーズ」も一旦終了となります。
放射性物質による内部被爆の危険性、そしてその対処方法を概観できたのではないかと思います。
さて、今回からは生物ブログならではの視点から、原発・放射性物質・生物進化についてより詳細に押さえていきます。
 
放射性物質の危険性は、今回の原発事故を契機に広く社会に知れ渡りましたが、その影響についてはまだまだ未解明な部分が多いというのが実感です。ましてや放射線に対する防御・浄化方法に関しては、雲を掴むような分野と言ってよいほど、まだ何も分かっていないのが実情ではないでしょうか?
  
しかし、生物史の視点からみると、生物誕生から一貫して放射性物質は存在し、そのような環境下で放射性物質から防御又は順応してきた生き物が、現在も存在しているのです。
 
そのような適応システムをまずは事実としてありのままに受け止め、そこから学ぶことで、今後の放射性物質への対処方法が見えてくると思います。自然の摂理を解明し、現代的課題の解決策を導いていきたいと思っています。
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そこで、今後追求していくテーマを整理します。
 
 
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Ⅰ.生命進化と放射線
●放射線をエネルギーにする生物はいるのか?
原始地球は、太陽からの宇宙線(放射線)が大量に降り注いでいました。地球に極が生まれ、磁場が生じたことで、太陽からの宇宙線が地球に届かなくなったと考えられているが、それまでに降り注いだ放射線は、どこにいったのだろうか?
新たな生物の登場によって、地球環境は劇的にその環境を変えてきたが(ex.20億年前のシアノバクテリアの登場)、放射線をエネルギーにする生物はいたのだろうか?そもそも、生命誕生時、放射線がエネルギー源になったのか??
●人工放射能と自然放射能の違い
原始地球は放射能濃度が高かったと予想される。したがって放射線に対する防御システムを獲得した生物のみ生き延びることができたと考えられる。
生物は自然放射能を認識し、閾値を超えた場合排泄するのだろうか?また、人工放射能は、(適応システムに記録されていないので)体が認識できず吸収してしまうのか?
チェルノブイリでは放射線に強い生物(ex.マウス)と弱い生物(ex.ツバメ)がいるらしく、生物特有の防御システムが存在すると考えられる。
Ⅱ.放射線による生態系への影響
●海へ垂れ流された放射性物質は、どうなっていく?
福島原発は循環冷却システムがようやく稼動しはじめたが(1号機のみ)、汚染された冷却水は現在も地下水となって大量に海に流れ出している。
海に流れ出た放射能は海流の影響でどのように攪拌されていくのか?東電HPの報告によると海底にプルトニムが検出されているが、どのくらいの汚染度なのか?食物連鎖によって、生物濃縮がどのように推移していくのか?
●放射能を浴びると、奇形が生まれるのは本当か?どんな仕組みか?
現在、福島中心に耳なしウサギ、奇形ハムスター、異常植物など、気になる事例が多く見つかっている。奇形生物は本当に放射線の影響を受けたのか?
また、福島の子供たちの甲状腺被爆が見つかっているが、人間へどのような影響が出るのだろうか?
Ⅲ.放射線と防御システム
●被曝防止に乳酸菌が効くのはなんで?どんな仕組み?
乳酸菌は腸内環境を整え、腸管パイエル板を活性化し抗体生産を促すといわれている。
腸内環境を整えるとはどういうことなのか?また、乳酸菌は放射性物質を食べるのか?
腸と微生物と免疫の関係に迫っていく。
●味噌が効くのは何で?
発酵食品が体によいのはなぜか?酵素が要因といわれているが、どのような仕組みなのか?
●免疫力をあげると放射能対策に効果があるのは何で?
免疫細胞の活性化は、体内に取り込んだ放射性物質に対してどのように対処していくのか?細胞の修復システムと連動しているのか?
●放射能対策には、自然の摂理(生物の力)を活かす!
ひまわりプロジェクト、乳酸菌散布、微生物による吸着などが挙げられるが、他にはどんな方法があるのか?
微生物による元素転換は可能なのか?
共鳴原子力電池とはなにか?
チェルノブイリ事故ではどんな対策が取られたのか?
 
 
以上が今後の追求課題です。
かなり・・壮大になりそうですが、追求結果を随時記事にアップしていきたいと思います。
お楽しみに

List    投稿者 andy | 2011-07-23 | Posted in ⑪福島原発問題No Comments » 

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