2009-04-02

090329なんでや劇場レポート2『変異はどのように起きるのか?(変異の仕組み)』

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第二回の今日は、『変異はどのように起きるのか?(変異の仕組み)』についてです
第一回の記事で紹介がありましたが、生命進化の歴史は変異の歴史であります。
変異といえば生物学会においては、「突然変異説」が信じられていますが、その中身は「偶然起こったDNA変異」を進化の原理として、変異は「たまたま」起こったとされています。
「たまたま」???、なんだかすっきりしませんね。
しかし、生物進化史をたどっていくと、「たまたま」変異が起こってきたとは考えにくく、生物は常に外圧に適応しようと変異を積み重ねてきたことがわかります。
続きをどうぞ。
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例えば、魚類から両生類の進化をみていくと捉えやすいのですが、
水域の中で種間闘争による外敵圧力により、水がない場所へと追いやられた魚は、その過程で以下の大きな機能を獲得しています。
①顎の獲得
②骨、腎臓、鱗の獲得
③鰭の獲得
④肺呼吸、内鼻孔の獲
この事象からは、外圧がある一定の方向に働き続けている状態では、その外圧に適応しようと変異(小変異)を積み重ねます、この積み重ねによって胚システム(胚呼吸)の獲得(中変異)に至ったと捉えることが出来るのではないでしょうか。
詳しくは、以下で紹介されています。
魚類から両生類への進化
http://www.biological-j.net/blog/2007/12/000360.html#more
魚類から両生類進化系統樹
http://www.biological-j.net/blog/%E3%83%86%E3%82%B9%E3%83%88%E6%80%A7%E9%A1%9E.xls
その他の例では、哺乳類のオスの体細胞には抗原タンパク質(HY抗原)という物質があり、さらに精嚢と精巣を結ぶ輸精管の途中には、抗原物質?を精子に浴びせるシャワー機能があることがわかっています。これを介して外圧変化(情報)は精子に伝達され、蓄積+後生へと伝えていくシステム(獲得形質)が存在しているようです。(これは、まだまだ追求が必要です)
詳しくは、以下で紹介されています。
精子と変異(仮説)
http://www.biological-j.net/blog/2007/11/000342.html
このように2つの例をあげましたが、やはり進化=変異には「たまたま変異」という考え方は到底当てはまりません。
つまり、変異は「たまたま」に起こるのではなく外圧に規定されていると考える方が自然ですね。
続きは、なんでや劇場レポート3をお楽しみに!!
 

List    投稿者 Hikaru | 2009-04-02 | Posted in ⑦なんでや劇場レポート1 Comment » 

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コメント1件

 MASAMUNE | 2009.06.09 19:15

昔悪いことをしたときに納屋に閉じ込められていたときのことを思い出しました。
暗いとやたら音や臭いに敏感になるという感覚はよくわかります。
今考えるといい経験だったのかなぁ(苦笑)

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