2007-04-23

「何故、女性はどんな時でもおしゃべりなのか?」

地図を読めない女・話を聞かない男という本が以前ベストセラーになりましたが、それを脳科学的に解説した論文がありましたので紹介したいと思います。タイトルはずばり↑です。

一般に、女性は男性よりもおしゃべりだと言われている。果たして、それは事実なのか?
「仕事から疲れて帰ってくると、妻がやたらと話し掛けてきてますます疲れる」という会社員のAさんのお宅に、許可を得て隠しカメラを設置させてもらい、どのような夫婦の会話がなされているのかを見てみることにした。その結果、Aさんが帰宅してから、奥さんの方がひたすら一方的にしゃべり続けているように見えたのだ。

確かに・・・・我が家も同じ現象が起きている 8)

人類行動学研究者、アラン・ピーズ氏が、夫婦の会話で使われる言語の数を調査したところ、男性は、女性の半分にも満たなかったという。その要因として、脳の構造の違いが指摘されている。人間総合科学大学・新井康允教授によると、女性の方が、左脳にある言葉を理解するための「ウェルニケ領域」の神経細胞密度が男性より高いという。さらに右脳と左脳をつなぐ「脳梁」が、女性は男性よりも大きく、女性の方が左から右へ言語情報が多く送られるという。これらのため、左脳に入った言語情報が右脳へスムーズに連絡されることで、女性の方がヒアリング能力や、言葉の意味を理解する能力が高いと考えられる。さらに、エール大学のシェーウィッツ教授らの実験で、女性は男性よりも、言葉を発する時に脳内の多くの部分を活性化できることも判っている。これらのことから、一般的に、女性は脳の構造によりおしゃべりであるといえるのだ。 しかし、疲れている時はあまりしゃべりたくないというAさんとは対照的に、奥さんは疲れている時の方が逆に喋りたくなり、喋ることでストレスを発散できているという。それは、一体なぜなのか?

なぜなんでしょうね? :roll:
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イリノイ大学のカーター教授によると、古くから、子宮の収縮や授乳を促す時に多く分泌されることが知られているホルモンである「オキシトシン」に、なんと、ストレス物質「コルチゾール」を低下させる働きがあるという。ベルギーのルグロ教授が行った実験で、6人の被験者にオキシトシンを注入したところ、血中のコルチゾール値が低下したという。また、ハタネズミに関する研究では、オス・メスにかかわらず、仲間を作るのが好きなハタネズミは、単独行動を好むハタネズミに比べて「オキシトシン受容体」が多いということが判明した。カーター教授によると、これらの結果から「オキシトシン」はコミュニケーションに密接に関わる重要なホルモンであるという。
以上のことから、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のテイラー教授らは、女性がストレスを受けた場合、「オキシトシンが分泌される→コミュニケーションをとる→オキシトシンがさらに分泌される→コルチゾールが減る→ストレスが解消される」というメカニズムが働くと考えられるというのだ

女性はストレスに対して「オキシトシン」という物質で対応しているらしい。女性にとって最大の課題でありストレスは妊娠、出産である。妊娠は胎内保育をした哺乳類の最大の特徴であり、それは同時に同類他者を長期間体内で同居させることになる。また哺乳類の場合特に妊娠、出産期間は雌自体が保護を受けるしかなく他者に頼るしかない。その際にオキシトシンという親和物質が重要になったのですね。直ぐ前にいるよくおしゃべりされるA女史に伺うと確かにストレスがおしゃべりで解消されるという。逆に男の人でそんな人はあまり聞かない。(飲み屋でくだを巻いている親父は別として・・・)
るいネットでは北村さんの投稿が参考になります。オキシトシンと哺乳類の集団本能
さて続けます・・・。

しかし、男性についてはストレスを受けると攻撃的になったり、黙り込んでしまったりするという。それは一体なぜなのか?テイラー教授によると、男性の「オキシトシン」分泌量は、女性に比べて少なく、ストレスを受けると「バソプレシン」というホルモンの受容体が活性化されてしまうという。「バソプレシン」とは、ストレスを増強させ、攻撃行動を促す作用を持つホルモンである。また強いストレスを受けると人は、物事に集中する時に働く交感神経が優位になる。つまり、男性は「バソプレシン」などによってストレスを受けると、その原因を解決することにひたすら集中するのだ。そのため、仕事でストレスを受けた夫は帰宅後、妻のおしゃべりがうるさく感じられてしまうのだ。したがって、さほど重要な話ではない場合、女性は、疲れた男性に対して、そっとしておくほうが良いのである

うーん。女性でも攻撃的になる人はいるけど、寡黙にはならないですね。 :-)
闘争存在である雄はストレスを受けるとそれをさらに増強させるらしい
また、ストレスを受けると「原因を解決するまでひたすら集中する」というのもわかるような気がする。
男は本来「すっきりする」までは考え続けるようにできている動物なのである。(ホントかー 8) )
生物学的には「逃げないーごまかさないーあきらめない」は成立しているようです。世の男性、ご安心下さい。
※バソプレッシン
抗利尿ホルモンの名の通り、利尿を妨げる働きをする。またVaso(管)+ press(圧迫)+ in から作られた語であることからもわかるように、血管を収縮させて血圧を上げる効果がある。
利尿を妨げる事は体液の喪失を防ぐ事になり、脱水やショック等の様に循環血漿量が低下した時に体液を保持する意義がある。(ウィキペディアより)
最後は著者の現実的なアドバイスです。

では、夫に大事な相談がある場合はどうすれば良いのか?心理学者の伊東明博士によると、休みの日の昼間など、リラックスしてストレスが少ない時に相談すると、話を聞く耳を持ってくれる可能性が高くなるという。
しかし、どうしても平日の夜に相談したい場合は、朝出かける前など、事前に相談する時間とテーマを伝えておくと良い。男性はあらかじめ自分の考えをまとめて備えておくことができるため、イヤがらず相談に応じてくれると考えられるのである。
おしゃべりが得意な脳を持つ上に、ストレス発散のためにしゃべりたがる女性とは反対に、ストレスを受けると攻撃的になったり、黙って考え込む傾向にある男性。その原因となるオキシトシンとバソプレシンの特性を理解すれば、夫婦の会話もスムーズに進むと考えられるのだ。

List    投稿者 tano | 2007-04-23 | Posted in ④脳と適応No Comments » 

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