2007-04-19

哺乳類の内雌外雄って?

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哺乳類の特徴として、雄同士の激しい性闘争に勝ち抜いた雄が、大きな縄張りを確保し、その縄張りの中で母系集団の雌達が子供を育てる、「内雌外雄」の集団形態があります。
雄は、大きな縄張りを確保し、いざと言うとき雌や子供を守り種を維持してきたんですね 🙄
この内雌外雄は、それぞれの哺乳類では、どのようになっているのでしょうか
今日は、哺乳類の代表的な内雌外雄を紹介します。
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まず哺乳類の進化を簡単に振り返ってみましょう。
①1億2000万年前位から、哺乳類は寒冷化への対応のひとつとして胎児の出生確率をより高める
 胎盤 (胎児への栄養補給)を獲得。
 
  この時、胎盤を獲得した反面、哺乳類が新たに直面した逆境は?
  ・胎内保育期間中の雌は外敵に対して弱い、強い雄が守らないと種が維持できない。
  ・子が独り立ち出来るまでの期間、安全な縄張りを確保しなければならない。
②雌は、安全に出産・子育てを行うため、強者選択本能をより強化し、より強い雄を選びます。
  雄は、雌の強者選択本能に応え、種を残すために性闘争と縄張り闘争を激化させます。

③性闘争・縄張り闘争に勝ち抜いた強い雄が広い縄張りを守り、その縄張りの中で母系集団の雌達が
 子供を育てる、哺乳類の代表的な内雌外雄の集団形態が出来上がります。

では、代表的な哺乳類の内雌外雄の様子です。
■アザラシ

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 アザラシがハーレムを形成するのは有名です。これは、子供を生むときに陸に上がる必要があり、子育てに適した安全な陸地は限られるためです。強いオスがまず陸に上がり出来るだけ広い縄張りを確保し、メスは後からその縄張りに上がってきます。メスは強いオスに守られて子供を生み育てます。 参考:るいネット

■ライオン

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ライオンは基本的に敵なしですが、群れで肉を掠め取りに来るハイエナは、最も厄介な敵です。このハイエナの攻撃に対し、雌ライオンでは追い払えず、雄ライオンが登場して決着させる。参考:るいネット

 
■シマウマ

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 群れは一頭のオスと数頭のメス、それにその子どもからなるが、これとは別に独身オスだけの群れもつくられる。群れのメスは、ふつう生涯を通じて同じ群れに留まるが、主雄は年老いたり病気になったりすると、若く健康的なオスにとって代わられる。群れのオスの子どもは、2~3歳になると主雄から追い出されるように群れを出るが、彼らも独身オスの群れの一員となる。
 群れの主雄は、群れを統率し、捕食者から群れを守ろうとする。リカオンやハイエナなどの捕食者の追跡にあうと、いくつもの群れの主雄たちが集まって群れの最後尾を固め、撃退することが観察されている。
<参考:るいネット

List    投稿者 yooten | 2007-04-19 | Posted in 3)地上へ進出した哺乳類(原猿から真猿へ)3 Comments » 

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コメント3件

 匿名 | 2007.05.14 7:18

「なぜ起こった」という問題の立て方が間違っていると思いますが。「なぜ残った」を問うべきでしょう。

 さんぽ☆ | 2007.05.25 22:41

コメントありがとうございます。
コメントの意味がちょっと理解できなかったので、もう少し詳しく説明していただけるとありがたいです。

 mobanama | 2007.06.11 2:44

5/14の投稿では名前の入力に失敗していたようですが、同一人物です。
変異がなぜ起こったかという合目的的な問いは無意味です。変異が集団内に固定される際に、その変異によってどのように適応度が上がったことになったのかを問うことならばまだ意味があるでしょう。
その程度の意味です。
また、おっしゃる「地上生活順応説」と「DNA変異説」は問題のレイヤーが異なり、両者は別に排他的なものではありません。
正直申し上げて、このテーマについて、何を問題意識としておかれているのかがさっぱりわかりません。

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