2006-10-10

土にモグちゃった哺乳類たち・・・

モグラ。

 

土の中の覇者!モグラ・・・初期の哺乳類もこのような姿をしていたかもしれません! というのも、原始哺乳類は土の中で住んでいた!ってことが考えられているからなんです! 

前回までで、水場を追われた両生類の中で乾燥地帯で適応したものが爬虫類へと進化適応。

もう一方の適応として、寒冷地に逃げ込んだ両生類がいるんです。その過程で、胎内保育を獲得しますが、寒冷化がさらに進み、これら寒冷地帯へ逃げ込んだ両生類はどの様に進化したのか?!

 

 

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●そもそも土の中に入ってしまったのはなんで?
哺乳類が誕生した、2億2千万年前ごろより地球は一時的に寒冷期に突入すます。

(-Д-)サムイネェ・・・エサナサソウ

寒くなると、陸地では寒い + 肉食の外敵がお腹をすかせて待っている!ウワァァァンヽ(`Д´ニゲナイト
寒冷地であるため、乾燥してしまっている。

沼地などの水場が少なくなっている。

←水場にはもちろん外敵の肉食生物が・・・

            ↓

       可能性をもとめて土の中に!!!!!!!!!

  ●では、土の中って本当に暖かいの?

冬眠に適した環境とは~土中環境を調べるから、  

■次に土中の温度分布を調べました。
冬場外気温が最低-10度の時に期間中の土中温度を調べた報告書があります。
報告書から1月~4月までの期間の土中温度を以下に示します
気温状況:0度~-10度
土中温度:深さ30cm⇒0度
     深さ50cm⇒1度~1.5度
     深さ70cm⇒2度~3度
となります。深さが10cm違えば0.5度~0.75度温度が上昇するようです。

 

■次に一日の外気温変化と土中温度の変化が書かれた資料がありました。
冬眠できるほど土の中は暖かいのか」から
外気温が-3度~+9度と12度変位するのに対して土中温度は5.3度~6.3度と1度しか変化しません。(深さ10cmの資料です)

上記の資料を元にまとめると・・・
1.外気温が氷点下で凍結しない為の深さとはおおよそ30cm~60cm
2.10cmの深さの土中は寒冷期は外気温より4度~5度高い。
3.深度が10cmにつき0.5度~最大1度くらい温度が高くなる。
4.土中の温度は安定している。外気温の変化に対して1/10程度の変化しかない。

冬眠する上で最も効果があったのは4番目の理由が大きいように思います。

 

 と、以上から土の中は、地上に比べて暖かいことがわかります。

そして温度が安定している。外敵がいないということで、原始哺乳類にとっては都合のよい場所⇒土の中になったのです!

こうして、環境に適応できた原始哺乳類はさらなる機能を獲得して現生の哺乳類へと・・・次回は、モグラのような体毛になったのは?等等。

↓は原始哺乳類のイメージ。モグラにそっくりでしょ

アデロバシレウスのイメージ
NHK恐竜vsほ乳類 1億5千万年の戦い 第1集「巨大恐竜 繁栄のかげで」から


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以上サリーがお送りしました。ニシ=3

List    投稿者 postgre | 2006-10-10 | Posted in 2)知られざる原始哺乳類, ②シリーズ“祖先の物語”No Comments » 

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