2022-07-09

観念回路の形成過程⑬~人間は何故、音声言語に特化したのか?~

前回の結論;『人類の言語は皆で本質を追求するために登場した。』

そして今回は、『本質を追求するためには、身振り手振りをはじめ様々な表現手段がある中で、なぜ人類は音声言語に収束したか?』を追求していきます。

 

引用させて頂きました

たしかに、相手に自分の意思を伝達するだけなら、動物並みの手段で十分な筈で、それを超えて人類が言語を発達させる必要があったのは、具体現象や自分の感情ではなく、措定した精霊とその本質を、仲間に伝える必要性があったからだと考えられます。

一体回路が把握したエネルギーの塊から、それが持つ本質を抽出しようとすれば直ちに追求が必要になります。つまり突き詰めれば人類の言語は皆で本質を追求するために登場したと言えそうです。

表現しようとした本質とは「ち」や「み」のような具象の背後に内在するエネルギーの態様です。

人類は抽出した本質という言わば、眼に見えない対象(一体回路が捉えたエネルギー)を表そうとしました。そのために、身振り手振り、表情、地面に形で描くなど、あらゆる手段を使って表現しようとしたのだと思われます。その結果人類は指先や表情筋がより豊かになり微細な表現を可能にしました。

ではなぜ微細な音声言語を更に人類は作り出したのか?当初は人類はおそらくサル並みの唸り声に近い発生しかできなかった思われます。しかし、本質を表す必要性があったから、後追いで人類は発声機能を発達させていったと考えられます。

★★★ではその必要性とは何だったのか?★★★

表現しようとした本質はもともとは一体回路で捉えた波動です。そのため、同じ波動である音声言語による表現が適しているというのがその一つの理由だと考えられます。

しかも音声の特徴は多様な波長の合成波です。つまり身振り・手振り等と異なる点は、僅か一音に多様な中身が凝縮できることにあります。

例えば「ち」という音声一言で本質を表現しようとすれば、その本質の核心まで伝えたい内容を削ぎ落す必要がありますが、音声には同時に削ぎ落した本質(様々な意味)を一音に凝縮できるという特性があるのです。

従って、他の手段での表現に比べて表現しうるスピードが格段に速いのです(例えば絵で描くことに比べてそのスピードの違いは明らかです)。

そしてスピードを必要としたのは包括思考と組換えによる本質の摘出と、それは何かという追求のためでしょう。そして摘出された本質を仲間と追求を重ねることに通じて、それを表現する最適の音声に収斂させていったのでしょう。

そして人類は音声が持つ伝達スピードを活用して、本質同士の関係や具象との関係=構造化を成し遂げて行ったのではないでしょうか?

List    投稿者 hirosige | 2022-07-09 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.seibutsushi.net/blog/2022/07/8197.html/trackback


Comment



Comment