2020-10-22

生物として、人類は世界帝国を求めていたのでしょうか?

人類史を通じて、人類は世界帝国を求めていたのでしょうか?

「世界帝国」とは、多くの異なる民族、文明圏を包含する統一的支配圏を有した国家形態。

世界帝国は、生物史を通して考えると生物の大原則(生き残る為の多様性・共生関係)に反するものと言えます

多様な地域に根差した文化(文明)を一つの価値観で秩序化する世界帝国(一神教・共産主義・資本主義などの観念で統一する)は、「生物の大原則(多様な同類他者を創り・周りと共生関係を創る)」に反するものと言えます。

帝国/世界帝国とは(世界史の窓より)

>世界史上は、オリエント世界を統一したアッシリア帝国に始まり、アケメネス朝ペルシア帝国アレクサンドロスの大帝国ローマ帝国、中国の帝国、帝国がある。

>ヨーロッパにおける神聖ローマ帝国や、ユーラシア大陸の東西に出現した、モンゴル帝国、ティムール帝国、オスマン帝国、ムガル帝国、中国とその周辺を支配した、明王朝や清王朝などであり、

>近代における大英帝国やナポレオンのフランス帝国、ドイツ帝国、ロシア帝国、

>現代は、かつてのソ連や現在のアメリカ・中国など、世界的な覇権を争う覇権国家を「帝国」と称する。

 

同様な観念の結果、現在の生物界においても生物多様性も危機に晒され、生物の生存基盤も危うくなっています。

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生物の多様性 

地球上には多様な生物が生息している。科学的には約175万種と言われてもいるが、実際には300万種~1億1100万種が生存しているとの推計もされる。これらの生物は、必ず他の生き物とのつながりの中で生存している。

生物種の減少 ~恐竜時代以上の速さで進む絶滅~

これまでの地球の歴史の中で、多数の生物種が生存できなくなる「大量絶滅」の時代が何度かあった。主なものとして、オルドビス紀末(約4億3500万年前)、デボン紀末(約3億6000万年前)、ペルム紀末(約2億5千万年前)、三畳紀末(約2億1200万年前)、白亜期末(約6500万年前)の5つが知られている。 地球上の約9割以上の生物種が絶滅したペルム紀末や、隕石や彗星などの天体の衝突が原因として有力視されている恐竜の大量絶滅があった白亜紀末などをはじめ、自然状態で起こった絶滅はいずれも数万年から数十万年の時間がかかっており、その絶滅速度は年に0.001種程度であったと考えられている。 これに対して、現在の人間活動によって引き起こされている種の絶滅は、過去とは比較にならない速度で起きていることが問題視されている。1600年~1900年には1年で0.25種だった生物種の絶滅速度は、1975年以降、1年に40,000種と急激に上昇し続けている。

図1 大量絶滅と影響を受けた生物種(左)出典:Global Biodiversity Assessment, UNEP

図2 様々な時代における生物種の絶滅速度の比較(右)出典:国立環境研究所 五箇公一氏資料

生物多様性の重要性 ~低下しつつある生存基盤~

さまざまな姿・形、生活様式などの変異性を総合的に指す概念を「生物多様性」といい、生態系・生物群系または地球全体に、多様な生物が存在していることを指す。地球上には、既知の生物が約175万種、うち哺乳類約6,000種、鳥類約9,000種、昆虫約95万種、維管束植物約27万種など。未知のものも含めると、実際には300万種~1億1100万種が生存しているとの推計もされる。 生物多様性については一般に、(1)同じ種でも遺伝子が異なる「遺伝的多様性」、(2)様々な生物種が存在する「種の多様性」、(3)様々な生物の相互作用から構成される様々な生態系が存在する「生態系の多様性」という3つの階層で捉えられている。例えば、種の多様性が低ければ、環境変化などにより1つの種が絶滅したときに他の種も絶滅するリスクが高まるなど、3つの階層それぞれに多様性の保全が必要とされている。 生物多様性は生命の豊かさを包括的に表す広い概念で、その保全は、食料や薬品などの生物資源にとどまらず、広く人間に不可欠な生存基盤としても重要である。 反面、人間活動の拡大とともに、生物多様性が低下してきていることが、今日の大きな課題となっている。

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List    投稿者 seibutusi | 2020-10-22 | Posted in ⑧科学ニュースよりNo Comments » 

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